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【海外FX】CFDとは?取引におすすめの業者も併せてご紹介

海外FXについて調べると出てくる「CFD」。

名前は知っているけど、仕組みやメリット/デメリットがわからず、手をだせずにいる人は多いのではないでしょうか。

しかし、あなたが普段目にしているFXもCFD取引の一種です。

そこで本記事では、CFDの概要、さらには海外FX業者でCFD取引をするメリットやデメリットについて解説します。

FX投資をこれから始めようとしている方にとって、CFDを知ることはリスク管理戦術として大いに役立つでしょう。

海外FXはCFD取引の一種?仕組みや特徴について解説

CFD(差金決済取引)は、金融分野において、現物の売買を必要としない投資の手段です。

注文の仕組み、レバレッジ(掛け目)の考え方、ヘッジ取引の手法など、まずはCFDについて理解を深めましょう。

「CFD=現物を保有せずに売買価格の差が損益になる取引」のこと

CFDとは「Contract For Difference(差金決済取引)」の略です。1998年に英国の機関投資家向けに考案された金融取引手段のことを示します。

差金決済取引とは、「差額だけをやり取りする」という意味で、利益が出たら利益を受け取り、損失が出たら損失のみを支払います。

FXで取引をしたことがある人なら、イメージしやすいでしょう。

たとえばドルやユーロなどの外国通貨を取引する場合、通貨の現物交付はおこなわれず、取引によって生じた損益が口座内の証拠金で調整されます。

CFDも同様に債券、株価指数、業種別指数、現物株などの価格の変動に対して、投資家が実際に現物を保有することなく取引できるのが特徴です。

細かな違いはありますが、CFDは「株価指数、株式、ETF、金、原油」、FXは「外国為替」が取引対象だと考えましょう。

証拠金取引とは?担保の役割をもつもの

差金決済取引では、新規に取引を開始する時点で代金の支払いは不要です。

しかし取引によって生じる可能性のある損失を決済するために、一定額のお金を預けなければいけません。

この取引業者の口座に預けた資金を「証拠金」といい、証拠金を用いて行う取引を「証拠金取引」と呼びます。

また取引するために必要な資金は、取引額よりも低くなることが一般的です。

この少ない資金でより大きな金額を動かすことを「レバレッジ効果」と呼びます。

例として10万円の証拠金で100万円の取引ができるとすると、レバレッジ効果は10倍です。

レバレッジ・売り注文ができるという点でもFXと同じ

上記で解説しましたが「差金決済取引」であることは、FXもCFDも共通しています。

その他共通事項は以下の点です。

  • レバレッジをかけて取引ができる
  • 売りから注文ができる

レバレッジとは、少額の元本で多くのお金を動かす仕組みを示します。

たとえば現物株取引で株を500株購入しようとすると、500株すべてを既存の市場コストで購入しなければなりません。

しかし差金決済取引(CFD)を選択した場合はレバレッジが使えるので、同じ大きさ(500株)のポジションを得るために必要な資金が現物と比較して少なく済みます。

もちろん利益は現物取引と同じように得られますが、損失は投資額の倍以上になる可能性があります。

またCFDとFXは、売り注文ができる点も同じです。

現物株取引では買い注文からはじめる必要があるのに対し、CFDやFXでは売りから注文をし、価格の下落によって損益が発生します。

レバレッジの幅はFXよりCFDの方が低い傾向にある

CFDとFXが異なる点は、レバレッジの幅がFXよりもCFDの方が低い傾向にあることです。

とくに海外FXの場合はレバレッジの規制がありません。そのため国内FX業者ではできない20倍以上の高いレバレッジで取引できます。

国内FX業者 最大レバレッジは25倍、追加証拠金あり
CFD取引 最大レバレッジは20倍、追加証拠金あり
海外FX業者 最大レバレッジは数百倍、追加証拠金なし

レバレッジに合わせて証拠金が追加で必要になる場合もありますが、少ない資金で大きな利益を得られるのがメリットです。

海外FX業者でCFDをするメリットはゼロカットシステムがあること

FX取引と同様にCFD(Contract for Difference)取引でも、追加の証拠金なし(追証なし)の方針が適用されます。

この制度をゼロカットシステムといい、ハイレバレッジのCFD取引で残高がマイナスになった場合は、事業者がその赤字を補填して0円に戻してくれます。

口座残高以上の損失は発生しないため、安心してリスクを抑えたハイレバレッジ取引を楽しめることがメリットです。

CFD取引をするために必要な証拠金は…

前述したとおり、CFD 取引をするには取引の規模に応じて証拠金が必要です。

業者によって異なりますが、取引量の数%が一般的です。

最低必要証拠金として設定されているので、取引を開始する際は最初にこの金額の証拠金を預けましょう。

さらにCFD取引でもFX口座と一緒に資金管理ができる

国内にもFXとCFDを一つの口座で取引できる業者がいくつかありますが、利用できる商品の種類はかなり限られているのが一般的です。

国内でCFD取引を本格的におこないたい場合は、CFD専用の別口座を開設する方がよいでしょう。

しかし海外FXの市場では多くのCFDが購入できるため、新たな口座を開設する必要はありません。通常のFXトレードと同一の口座で管理ができます。

またCFDはその仕組みや規制がFXと似ており、初心者でも扱いやすいのが特徴です。

大きな相場変動を利用したいトレーダーは、FXとCFDの両方を利用してもよいでしょう。

例えば為替相場に大きな変化がありそうな場合はFXに、株式が大きく変動しそうな場合はCFDに投資するなどがおすすめです。

土日を除くほぼ24時間取引できる

CFD取引は対象資産によって異なりますが、基本的に平日であれば24時間取引可能です。

そのため市場に大きな影響を与えるような混乱があっても、市場の変化に迅速に対応できます。

また取引時間が長いため、日中忙しくて取引ができない方や、個別銘柄のヘッジをしたい方にも有利です。

デメリットは税金が高いこと

海外FXは累進課税制度により、国内のFX業者と取引する場合と比較して、取引で儲ければ儲けるほど税金が多くかかります。

所得税率は所得に応じて5%から45%まで7段階です。

課税される所得金額 税率 控除額
1,000円 から1,949,000円まで 5% 0円
1,950,000円から3,299,000円まで 10% 97,500円
3,300,000円から6,949,000円まで 20% 427,500円
6,950,000円から8,999,000円まで 23% 636,000円
9,000,000円から17,999,000円まで 33% 1,536,000円
18,000,000円から39,999,000円まで 40% 2,796,000円
40,000,000円 以上 45% 4,796,000円

引用元:所得税の税率 | 国税庁

納めていないと重いペナルティが科されるため、FXの収益が年間20万円を超える場合は、かならず確定申告をしましょう。

出金コストは痛手になるかも

通常、国際通貨の引き出しは、海外の銀行送金でおこなわれます。

送金完了までに2~5営業日かかることもしばしば。

また手数料は2,500円~4,000円程度です。コストを削減するためには、月に一度や3カ月に一度などまとめて出金申請するようにしましょう。

悪質な業者の被害に遭う可能性がある

海外FXでの不祥事は散発的に発生しています。トレードで利益を得て出金しても、入金されないというトラブルも…。

国内FXでトラブルが発生した場合、法律相談や金融庁に相談できます。しかし海外FX会社は金融庁の管轄外であり、問題の解決はあくまで顧客の責任となることがほとんどです。

そのような悪質な業者に捕まらないためにも、金融ライセンスの有無を確認しましょう。

金融ライセンスとは、金融サービスをおこなうことを許可する証明書です。日本ではこの許可を「第一種金融商品取引業」と呼び、金融庁が発行しています。

反対に金融ライセンスを保有していない海外FX業者は、以下の点において問題があるかもしれません。

  • 取引環境
  • 顧客資産の管理
  • 入出金システム

ライセンスを取得していない業者は利用しない方が無難でしょう。

金融庁のHPに掲載されている業者がすべて悪質とは限らない

金融庁が、日本の金融証明書を所持していない海外FX会社に対して警鐘を鳴らしているのも事実です。

実際に金融庁のホームページでは、違反を通告されたFX法人の一覧を掲載しています。

出典:金融庁 無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について

ただし掲載されているすべての業者が悪質というわけではありません。

海外FX事業者はおもに外国から許可を得ている事業者と、どの国からも許可を得ていない事業者の2種類に分けられます。

海外で許可を得ている事業者は比較的安全ですが、どの国の許可証も持たない業者は、かなり危険なので注意しましょう

「指値と逆指値」でリスク管理をしよう

CFDでは多額の資金のやりとりを伴うため、リスク管理が重要です。

ここではリスクを軽減するための2つの方法、指値注文と逆指値注文について見てみましょう。

指値注文 現在のレートよりも有利な、定められた水準を上回ったときに取引を終了させる指示です。自身がリアルタイムで注文を出さずとも、意図的に利益を狙えます。
逆指値注文 現在進行中のレートよりも低い特定のレートに到達した時点で、成行注文により自動的にポジションを完結させるものです。損失を抑える効果があります。

しかし通常の逆指値注文は、常に指定したレートで終了するわけではないので、市場の状況によってはスリッページ(注文のズレ)が発生するかもしれません。

指定した損切りレートで決済したい場合は、ノックアウト・オプションを使用するのがおすすめです。

CFDを使ったヘッジ取引もおすすめ

差金決済取引(CFD)の利点の1つは、保有する他のポジションに対するリスクヘッジとして使用できることです。

投資ポートフォリオの中で、価値が下がる可能性のある株式を保有している場合、CFDのショートポジションを設定することで、損失を相殺できます。

例えば〇株に100万円投資しているとしましょう。

CFDでショートポジションを保有していれば、現物の〇株の市場価値が低下すると、CFDのショートポジションを清算することが可能です。

もちろん株だけでなく、FXにも応用できます。

先物取引とCFDの違いについて

CFD/FX(差金決済取引)では、価値が上がると思えば買いポジションを、下がると思えば売りポジションを保有します。

ポジションの価値の変動は、原市場の変動と関連しており、CFD/FX市場が稼働しているときにポジションを決済することが一般的です。

一方で先物は、特定の商品の将来の価格を取引するための取引です。CFD/FXとは対照的に、正確な日付と価格を指定しなければいけません。

なお先物取引の価値は、市場の現在の動向と、資産の将来の価格を取り巻く期待によって決定されます。

CFD取引におすすめの海外FX業者3選

国内業者の方がスプレッドが低い傾向にありますが、ゼロカットシステムがあるうえに、ハイレバレッジ取引ができる海外FXにはそれを上回るメリットがたくさんあります。

海外FXでCFD取引をしたい方は、まずは口座を開設し、口座開設ボーナスを活用しながら試してみましょう。

ここでは以下3つの海外FX業者をご紹介します。

  1. XM Trading
  2. GEMFOREX
  3. FXGT

それぞれを詳しく見てみましょう。

①XM Trading

レバレッジ 最大888倍
追証 なし。ゼロカットシステム
取引手数料 無料
スプレッド(ドル円平均) 1.6pips
取引方式 STP
ボーナス 口座開設ボーナス、入金ボーナス
最低入金額 500円
ロスカット水準 20%以下

XM Tradingは外国為替ブローカーの中で認知度が高く、世界中の熟練トレーダーにも支持されています。

とくに優れている点が取引や現金化が可能なXMポイント。

取引量が多ければ多いほどお得になるため、長期的に利用したい人に最適な業者だといえるでしょう。

②GEMFOREX

レバレッジ 最大888倍
追証 なし。ゼロカットシステム
取引手数料 無料
スプレッド(ドル円平均) 1.6pips
取引方式 STP
ボーナス 口座開設ボーナス、入金ボーナス
最低入金額 500円
ロスカット水準 20%以下

GEMFOREXは、他のブローカーよりも優れたレバレッジ比率を提供しています。株価指数では最大100~200倍、エネルギー株では最大66倍、金・銀取引では最大1,000倍です。

またFXとCFDの両方を一つの口座で取引できるため、資金管理も簡単です。

③FXGT

レバレッジ 最大888倍
追証 なし。ゼロカットシステム
取引手数料 無料
スプレッド(ドル円平均) 1.6pips
取引方式 STP
ボーナス 口座開設ボーナス、入金ボーナス
最低入金額 500円
ロスカット水準 20%以下

FXGTはCFD取引におすすめの海外FXブローカーです。追加証拠金なしで最大100倍のレバレッジを提供しています。

XMと同様にCFDの種類が多いことが特徴です。

業界では比較的新しい会社であるため、既存の会社ほど信頼できるわけではありませんが、注目度は右肩上がりです。

期間限定の入金ボーナスもあるので、一度取引してみてはいかがでしょうか。

海外FXでCFD取引をすることに関するQ&A

海外FXのCFDに関してQ&A形式で回答します。

  • Q. CFD取引は危険?
  • Q. CFD取引でレバレッジはかけなくてもいい?
  • Q. いくらから取引できる?

気になる項目をチェックしておきましょう。

Q. CFD取引は危険?

CFD取引で考えられる危険性には、以下のようなものがあげられます。

  • 価格・指数変動リスク:CFDのコストや指標の変動により、証拠金の額よりも大きな損失が発生する可能性があります。
  • ロスカットに伴うリスク:証券会社には証拠金残高が設定した限度額を下回ると、何の通知もなく顧客の取引を終了(ロスカット)する仕組みがあります。しかしロスカットの際に預かる顧客証拠金の額は保証されておらず、相場が急変した場合、顧客は預かった証拠金以上の損失を被ります。また時間外取引などの外部要因により、すぐに取引ができない場合、さらに損失が発生する可能性があるので注意が必要です。
  • 信用リスク:証券会社や財務局など保証人の経営状態や事業の衰退により、利益の全てが償還されず損失が発生する可能性があります。

CFD取引に限らず、金融取引にはリスクがつきものです。

Q. CFD取引でレバレッジはかけなくてもいい?

CFD取引では、レバレッジをかけずに取引できる業者が多数あります。

レバレッジ倍率は原則固定ですが、原市場のボラティリティや流動性、取引管轄地の規制などにより変動する可能性もあります。

Q. いくらから取引できる?

基本的にCFDは先物取引やFXと比較して、取引可能な最小単位が少なく設定されているため、少額から取引を開始できます。

大きな金額の取引が苦手な方や初心者の方は、まずは少額から始めて、取引の仕組みやプラットフォームの操作方法を理解するとよいでしょう。

慣れてきたら、徐々に投資金額を大きくするのがおすすめです。

まとめ

このページでは、海外FXでのCFD取引について解説しました。

最後に重要なポイントをおさらいしましょう。

  • 「CFD=現物を保有せずに売買価格の差が損益になる取引」のこと
  • レバレッジ・売り注文ができるという点ではFXと同じ
  • レバレッジの幅はFXよりCFDの方が低い傾向にある
  • 海外FX業者でCFDをするメリットはゼロカットシステムがあること
  • FX口座と一緒に資金管理ができる
  • デメリットは税金が高いこと
  • 悪質な業者の被害に遭う可能性がある
  • 「指値と逆指値」でリスク管理できる
  • 初心者にはヘッジ取引がおすすめ

トレーダーは外国為替のほかに、貴金属や燃料など多くの差金決済取引(CFD)ができます。

CFD取引はFXに比べて難易度が高いですが、経験を積めばFX取引のリスクヘッジにも活用できます。

使用する業者によって取扱銘柄が異なるため、自分が取引したい銘柄を扱っている取引所を選んでみてください。