海外FXの自動売買(EA)完全ガイド|MT4/MT5のEA設定方法や動かない場合の原因と対処法 - マネチャ(Money Charger) 海外FXキャッシュバックサイト 0

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海外FXの自動売買(EA)完全ガイド|MT4/MT5のEA設定方法や動かない場合の原因と対処法

海外FX 自動売買 設定

海外FXの自動売買(EA)は、MT4・MT5で利用できることがわかっていても、実際にどうやって使えばよいか戸惑うトレーダーは多いでしょう。

「海外FXで自動売買を始めたいけどやり方がわからない」

「自動売買EAはどこで入手できるの?」

「EAの停止方法を教えて!」

国内FXの自動売買とは異なり、自動売買(EA)の情報はまだ少ないのが現状。そこで、今回の記事では海外FXの自動売買(EA)の使い方や設定方法を、完全に隅々まで解説していきます。これを読めば、EAの疑問がすべて解決です。ぜひ参考にしてください。

海外FXの初心者の方は、「海外FX初心者完全ガイド」を一読しておきましょう。

海外FXの自動売買(EA)インストール方法

自動売買(EA)は、MT4・MT5をインストールしたら、MQL5(エムキューエル・ファイブ)のマーケットから入手できます。

まずは、MT4・MT5のさまざまな情報やサービスが提供されている、MQL5のことを簡単にご紹介します。

自動売買(EA)のMQLマーケットとは?

MQL5とは、Meta Trader4(メタトレーダー4)・Meta Trader5(メタトレーダー5)のコミュニティサイトのことです。

MT4・MT5の開発者である「Meta Quotes社」によって運営されています。

MQL5公式サイト

MQL5では、EAやインジケーター開発者向けプログラミング情報や、市場動向、FXプラットフォームで使える多様なツールが無数に提供されています。コピートレードやシグナル配信、日本時間設定ツールなど、FXトレードに役に立つ情報が満載。

プログラマー向けの求人情報なども掲載されていて、記事作成やプログラミングで稼ぐこともできるのです。

このMQL5マーケットから、MT4・MT5のエキスパートアドバイザー(EA)がインストールが行えます。MQLマーケットを使うためには、MQL5への会員登録が必要です。

MQL5の会員登録は無料。あらかじめアカウントを作成しておきましょう。

MQL5の会員登録方法はこちらの記事の見出し「海外FX 自動売買(EA)の始め方・やり方」からご覧になれます。EAの選び方や、日本語の表記方法も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

自動売買(EA)のインストール方法

では、さっそくMQLマーケットからEAを無料でダウンロードしてみましょう。

ダウンロードからインストールまでの手順をわかりやすく解説していきます。MT4もMT5も同じ手順で進めていけますので、どちらの場合も参考にしてください。

MQL5のメニュー「マーケット」のページに行く

まずは、マーケットに行って使ってみたいEAを探します。

  1. ①MQL5マーケットのメニューから「マーケット」を選択
  2. ②MetaTrader5「エキスパート」を選択
  3. ③EAのリストのタグメニューから「無料」を選択

無料EAのページから、気になるアイコンをクリックして詳細が確認できます。

検索条件を設定する方法

EAを検索する時には、特定の条件でフィルターをかけることも可能です。

MQL5マーケットの左側のメニューから、検索条件が設定できます。下の方にスクロールして検索メニューを表示させましょう。

検索条件の中から、気になるもの・希望するものにチェックを入れます。

おすすめの検索条件は「4 star(レビューの星の数」と「レビューあり」です。最初のうちは、この2つの条件は徹底した方が安全性が高いといえます。

  • At least 4 star(最低でも★が4つ)
  • レビューあり

<マーチンゲールとは?>

マーチンゲール手法は、1ドル負けたら次は2倍の2ドルを賭けて、負けを取り戻して利益を得るというギャンブルの手法からきています。2つのポジションで負けたら、次は4つのポジションでエントリーするのがマーチンゲール手法です。

1回の勝ちで、一気に損失が相殺できることが大きなメリットです。しかし一方では、連敗で損失が拡大するリスクもあります。

自動売買(EA)では有名な手法ですが、ハイリスクとなり注意が必要です。

<グリッドとは?>

グリッド手法は、一定の値幅で売買を繰り返す自動売買の定番です。例えば、「ドル円が0.2円下がるごとに買い」「10pipsの利益で決済」というような設定があります。

グリッド手法は、国内FXでもよく採用されている手法でリピート系自動売買とも呼ばれています。こまめな利益を積み重ねることが強みです。

ただし、一方向に相場が向かう時は損失が拡大するリスクがあります。

<ヘッジングとは?>

ヘッジングとは、為替レートが注文方向に対し逆行した場合に備えるための手法で、いくつか種類があります。代表的なヘッジには両建てです。「買い」と「売り」と両方のポジションを持つことで、損失を食い止めることができます。

他にも、反対の動きをする通貨ペアのポジションを持ったり、安定性が高い金を同時に保有したりとストラテジーによりさまざまなヘッジ方法があります。

<ニューラルネットワークとは?>

ニューラルネットワークは、機会学習の1つでディープラーニングとも呼ばれるAIの学習能力のことをいいます。通常のAIは、あらかじめプログラミングされたデータしか扱えませんが、ニューラルネットワークを有するAIは、経験を積みながら学べる機能が備わっています。

トレードするたびに、学習するEAモデルを指します。

以上のように、その時の市場動向や、通貨ペア、時間足、銘柄の種類などから、効果的に利用できるEAも変わります。

EAを稼働する前には、バックテストで性能を見るようにしましょう。

詳細を確認してEAをダウンロード

さて、数々のEAを物色していくつかお気に入りを選んだら、EAをダウンロードしてMT4・MT5に挿入します。ここでは、自動売買(EA)をMT4・MT5にインストールする方法を見ていきます。(MT4もMT5もやり方は同じです)

まず、挿入したいEAの詳細ページを開いて「ダウンロードボタン」をクリックします。

「MT5を持っている」を選択

ダウンロードボタンを押すと、2つの青いボタンが出てきます。

  • 「はい、MT5を持っている」
  • 「いいえ、MT5を持っていない」

「はい、MT5を持っている」を選択すると、「MT5を開きますか?」という画面が出ていきますので、「MT5を開く」というボタンをクリックしてMT5を開いてください。

※MT5のダウンロード・インストールがまだの場合は、海外FX口座を開設してMT4かMT5をダウンロードしましょう。自動売買のEAの活用には、証拠金ボーナスがもらえるFXGTがおすすめです。当サイト「マネーチャージャー(マネチャ)」から口座開設すると、さらにキャッシュバックがもらえます。

MT4・MT5に自動売買(EA)のインストール完了

ダウンロードが完了すると、ナビゲーターの「エキスパートアドバイザー」のメニューにEAの名称が挿入されます。挿入されているかどうかを確認して、挿入されていない場合は再度ダウンロードしてください。

これで、MT4・MT5にEAが挿入できました。

チャートにEAを追加設定する方法

自動売買(EA)を利用するためには、取引したい通貨ペアのチャートに挿入する必要があります。ここでは、「Stratos Zhefy」というEAをUSDJPYのチャートに挿入してみます。

ドラッグ&ドロップでEAをチャートに落とす

ナビゲーターから自動売買(EA)をチャートにドラッグ&ドロップすると、簡単に挿入できます。

パラメーター(設定画面)にチェックを入れる

EAをチャートに挿入すると、パラメーターが表示されます。パラメーターは、EAやインジケーターの設定画面のことです。パラメーターのトップ画面にある2つの項目にチェックを入れます。

  • シグナル配信の変更を許可する
  • アルゴリズム取引を許可(アルゴリズム取引=EAのこと)

ここで、アルゴリズム取引の許可をしないとEAは動きません

チェックを2つ入れたら、「OK」ボタンをクリックして、EAの挿入が完了です。

上図はEAが挿入されたチャートの画面です。EAによっては、挿入するとチャートのセッティングがEA仕様のものに変わります。稼働や停止の操作画面が表示できるものもあります。

これで、いつでもEAをスタートさせる準備が整いました。

海外FXの自動売買(EA)をバックテストのやり方

EAを挿入したからといって、すぐに稼働するのは避けた方が無難です。お試しで、少額資金にて動かしてみる方法もありますが、本格稼働の前に果たしてこのEAで本当に稼げるのかバックテストで検証することが大切です。

MT4・MT5のバックテストとは?

MT4・MT5には、各EAのストラテジーをテストする「ストラテジー・テスター」という機能が搭載されています。「ストラテジー・テスト」を使ってEAのバックテストが行えます。

「ストラテジーテスター」はMT4・MT5に備わっている機能で、無料で利用できます。

ストラテジーテスターでは、主に以下の3つがテストできます。

  • どの通貨ペアがよいのか
  • どの時間足で利益が出やすいのか
  • 過去チャートを使ったトレード実績

最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れれば簡単に操作できますので、バックテストのやり方を次に見ていきましょう。

MT4・MT5のバックテストの設定方法

ストラテジーテスターは、MT4・MT5と両方で利用できます。テストできる詳細は若干変わりますが、設定方法はほとんど同じやり方です。

ここでは、MT5のストラテジーテスターの設定方法を例に挙げていきます。

「ストラテジーテスター」の設定画面を開く

MT4・MT5のメニュー「表示」から「ストラテジーテスター」をクリックして、設定画面を開きます。

ストラテジーテスターの画面が出たら、下部のタグから「設定(セッティング)」を選択します。

この画面に、バックテストの条件を入力して、テストを行う流れです。

バックテストの条件を入力する

では次に、テスト条件の設定内容を解説します。

  1. エキスパート:EAの名称
  2. 銘柄:通貨ペア・商品名
  3. 日付:テスト期間をカレンダーから選択
  4. フォーワードテスト:現状は「キャンセル」でOK
  5. 遅延:ランダム遅延(基本的に遅延は発生するので)
  6. モデル:ローソク足のタイプ→全ティックを選択
  7. 入金:テストする際の想定残高を入力
  8. オプティマイズ:現状は「無効か」でOK

簡単に、各設定項目の内容を確認しておきましょう。

①エキスパート

エキスパートは、EAの名称のことです。EAの名称はMT4・MT5にインストールしたものがプルダウンメニューから選択できる仕組みになっています。インストールしていないものはテストできません。

②銘柄

銘柄は、利用する海外FX口座で取引可能な銘柄が対象です。通貨ペアやCFD商品から任意で選択できます。

③日付

日付はテストしたい期間のことです。日付の箇所をクリックするとカレンダーで期間の設定が行えます。

④フォワードテスト

フォワードテストはバックテストの補足として別の期間やリアルタイムでの運用結果をテストするものです。最初のうちは「キャンセル(なし)」でやってみましょう。

⑤遅延

遅延とは、約定のズレ・スリッページを意味します。通常は多少の遅延が発生するのが自然なので「ランダム遅延」を選択しておきます。

⑥モデル

テストの対象とする時間足のことを指します。すべてのモデル(すべての時間足・ティック)を対象にしておくと、テストの精度が上がります。

⑦入金

運用資金・残高の金額を入力します。

⑧オプティマイズ

オプティマイズは、EAの設定条件の最適化を図る機能のことです。現時点では、「無効化」で進めていきます。操作に慣れてきたら活用していきましょう。

条件を入力したらバックテストを開始!

バックテストの設定条件を入力したら、緑色の「スタート」ボタンをクリックするとテストが開始されます。

以上の設定内容を参考に、各自で条件を色々と変えてテストしてみてください。

MT5のバックテストの見方

では、参考例として以下の設定でバックテストを行ってみます。

バックテストの設定(例)

  • EA:Stratos Zephyr(ストラトス・ゼファー)
  • 通貨ペア:USDJPY
  • 時間足:1H足
  • 期間:2024年(1年間)
  • 初期費用:3,000ドル(約43万円)

バックテストの結果

バックテストが完了したら、タグを「バックテスト」に切り替えると、テスト結果が表示されます。

3,000ドル(約43万円)の運用に対して、総損益(利益)は387ドル(約56,000円)でした。損益を見た限りでは、まずまず稼げるEAだといえます。

以下にバックテストでチェックしたい項目をまとめています。

  • 総損益(利益)→ 387.52
  • プロフィットファクター(PF)→ 2.74
  • 最大ドローダウン → 0.39%
  • 証拠金維持率 → 1461.69%
  • 取引数 → 388回
  • 勝ちトレード → 292回(75.60%)
  • 負けトレード → 96回(24.74%)

<プロフィットファクター>

プロフィットファクターは、PFとも呼ばれるEAの能力を計る重要な数値です。1.0以上で利益が出るEA。1.0~2.0で中級レベルのスキル。2.0~3.0は上級レベルのEAと見なすことができます。

<取引数>

取引数を見ることで、どれくらいの頻度で取引するのかがわかります。このEAの1H足のテストでは1年間で388回。ということは1日で最低でも1回の取引をしていることになります。まずまず取引して稼ぐだと判断できるでしょう。

<最大ドローダウン率>

最大ドローダウンは1回の取引で最も損失が大きくなった時の数値です。この数値が大きくなるほど、ハイリスクのEAです。このEAでは最大1.0以下なので、比較的に安全なEAだといえます。

<証拠金維持率>

ロスカットを避けるためにも、証拠金維持率のチェックも欠かせません。1,000%以上のEAなら、まずまず安心できるトレードをしていると見れます。

<勝ちトレード・負けトレード>

利益が出ていても、負けトレードの方が多いEAは注意しましょう。今回のバックテストでは、明らかに勝ちトレードの方が多く利益が出る可能性が伺えます。

グラフで損益状況を確認

タグメニュー「グラフ」を開くと、バックテストの損益状況がグラフで確認できます。

※青色:残高  緑色:有効証拠金

グラフを見ると有効証拠金が激減(含み損が拡大)する局面が見られます。多少のリスクはとるEAのようです。ただ、元本割れはしていない点で評価できます。一定以上の利益が期待できるEAだと見れるでしょう。

このバックテストの結果を総合的に見ると・・・

利益が狙えるなら、若干のリスクはOKだというトレーダーにおすすめだといえるでしょう。

バックテストでEAの最適な設定値を決める

同じEAでも、設定を変えてテスト結果を見ることが大切です。設定変えてテストすることで、EAの信頼性や最適な設定条件が見えてきます。

EAの設定比較で最も取り組みやすいのが通貨ペアと時間足を変えてみる方法です。

  • EAの通貨ペアを変えてみる
  • EAの時間足を変えてみる

通貨ペアを変えてみる

  • EA:Stratos Zephyr(ストラトス・ゼファー)
  • 通貨ペア:USDJPY, EURUSD, AUDJPY
  • 時間足:1H足
  • 期間:2024年(1年間)
  • 初期費用:3,000ドル(約43万円)

先にテストしたEA、Stratos Zephyr(ストラトス・ゼファー)を3種類の通貨ペアで損益を比較してみました。

通貨ペア総損益(ドル)PF最大ドローダウン
USDJPY387.522.740.36%
EURUSD-1,0170.3340.45%
AUDJPY295.823.470.49%

EURUSDの総損益は-1017円、プロフィットファクターは何と0.33%まで下がりました。このEAは、EURUSDには使えないと判断します。

AUDJPYでは利益が出ているものの、USDJPYの利益には及びませんでした。このバックテスト比較においてはUSDJPYでの運用に効果がありそうです。

ただ、プロフィットファクターはAUDJPYで3.47と高い数値が出ているのが気になります。

そこで、同じEAをAUDJPYで時間足を変えてテストしてみたいと思います。

時間足を変えてみる

次のテストでは、その他の設定は変えずに時間足のみを変更します。

  • EA:Stratos Zephyr(ストラトス・ゼファー)
  • 通貨ペア:AUDJPY
  • 時間足:1分足、1H足、日足
  • 期間:2024年(1年間)
  • 初期費用:3,000ドル(約43万円)

1分足、1H足、日足と3つのテスト結果を比較してみました。

通貨ペア総損益(ドル)PF最大ドローダウン
1分足(3か月)427.672.900.74%
1H足(1年)295.823.470.49%
日足(3年)41.735.560.08%

AUDJPYを1分足でテストした結果、一番最初のテスト「USDJPYの1H」よりも運用が向上する結果となりました。AUDJPYなら、3か月程度の短期で運用で利益が得られるかもしれません。

一方、日足3年のテストでは成績が落ち込んでいます。日足での運用は避けた方がよさそうです。

この後も、さらに異なる時間足を試したり、運用結果が良かったUSDJPYの1分足を試してみたりと検証を深めていけます。ストラテジーテストで検証しながら、リアル口座で信頼できるEAが探せるのです。

気になるEAを選んだら、色々な設定でバックテストを試してみましょう。

フォワードテストのやり方

EAの性能を検証する方法は、バックテスト以外でも「フォワードテスト」を使う方法もあります。

フォワードテストとは?

フォワードテストとは、バックテストのテスト期間をさらに引き延ばして運用した場合の性能を見る検証方法をいいます。カスタム設定にして、直近のデータでテストすることも可能です。

デモトレードに挿入して、リアルタイムで成績を見てみる方法もあります。

バックテスト以外の期間ではどうなのかを見ることによって、EAの信頼性を計ることができます。

フォワードテストの設定方法

フォワードテストは、バックテストと同じタグメニュー「設定」の画面から行います。

フォワードテストの欄にあるプルダウンメニューを開くと以下の設定が選択できます。

  • 1/2→バックテスト期間の2分の1の期間分を追加でテスト
  • 1/3→バックテスト期間の3分1の期間分を追加でテスト
  • 1/4→バックテスト期間の4分の1の期間分を追加でテスト
  • カスタム→指定の期間を追加でテスト

例えば、バックテストの期間が2024年1月~2024年3月までの3か月をバックテストとした場合、1/3のフォワードテストでは2025年1月(1ヶ月分)が追加テストされます。

フォワードテストの結果は、タグメニュー「フォワード」から確認できます。

バックテストとフォワードと双方で結果が良い方が、安定した利益が狙えるでしょう。

複数のEAを検証・比較

ここまで見てきたように、1つのEAでも通貨ペアや時間足・期間を変えることで、運用結果が大きく変わることがわかりました。1つのEAだけでなく、複数のEAを同じような流れで徹底検証することで、優秀なEAにめぐり合えるのです。

ただ、どんなにテストの成績が良かったEAでも、リアルタイムの為替変動に応じて予想外の損失が出ることもあり得ます。その時々の状況に応じて運用結果も変わってくるため、1つのEAにこだわらないこと。

複数のEAを検証・比較しながらメインで使うものを選ぶようにしましょう。

EA(エキスパート・アドバイザー)の使い方

さて、バックテストを十分に行ったら、いよいよEAの稼働開始です。

次に、MT4・MT5のEAをONにしたりOFFにしたりする方法を解説します。

EA(エキスパート・アドバイザー)を稼働・停止する

EAのON・OFFの操作は、メニューバーにある「アルゴリズム取引」をクリックすることで簡単に行えます。

メニューバーの「アルゴリズム取引」のボタンが「再生マーク▷」になっている時は稼働中です。「停止マーク■」になっている時は停止しています。

  • 「停止マーク■」を押すとEAが稼働開始
  • 「再生マーク▷」を押すとEAが停止

自動売買(EA)稼働中の画面

自動売買(EA) 停止中の画面

チャート右上にあるエキスパートのマークからも判断できます。「エキスパートマークが白」の時は停止、「エキスパートマークが青」の時は稼働です。

上記はMT5の場合のONとOFFになり、MT4の場合は「エキスパートマークが笑顔」の時は稼働中、「エキスパートマークが不機嫌顔」の時は停止中です。

EA(エキスパート・アドバイザー)を手動決済

EAを停止した場合でも、保有中のポジションはそのまま残ってしまいます。損失が拡大するのを防ぐために手動で決済しましましょう。手動で決済する方法は、通常のポジション決済と同じです。

ターミナルの取引情報から決済するポジションをダブルクリックして注文画面を出して決済します。

あるいは、ポジションの右端にある「✖」をクリックすることでも決済できます。

EA(エキスパート・アドバイザー)を削除する

EAを完全に削除したい場合は、ナビゲーターのリストから削除したいEAを右クリック。メニューの「削除」をクリックするとアンインストールされます。

いったん削除したEA、またインストールしたい時は、最初にインストールした手順で再導入できます。

EAの選び方はこちらの記事も参考に。

MT4・MT5・EAが動かない時の対処方

自動売買(EA)を利用する中で、EAが動かないことやMT4・MT5がフリーズしてしまうこともあるでしょう。

プラットフォームやEAが動ない理由には、さまざまな要因が考えられます。まずは、どこに問題があるのかを追求することが問題解決のポイントです。

EAが動かない場合

もし、一度もEAが動いていない場合は、エキスパート・アドバイザーの利用が制限されていることが考えられます。その場合、EAの利用を許可する必要があります。

MT4・MT5のメニュー「ツール」→「オプション」を開いて、「アルゴリズム取引を許可」にチェックを入れて下さい。セキュリティーの意味で次の2つもチェックしておいた方がよいです。完了したら「OK」をクリック。

チェックを入れた後の「OK」ボタンを忘れないようにしましょう。

それでも動かない時は、同じオプション画面の「DLLの使用を許可する」にチェックを入れてみてください。

他にも以下のような理由でEAが動かにことがあります。

その他のチェック項目

EAのパラメーターで自動売買が許可されていない → 許可にチェックを入れる

正常にログインできていない → 再ログイン

証拠金が足りない → EAによっては最低入金額がある

EAのソフトウェアに問題がある → MQL5で問い合わせてみる

MT4・MT5が動かない場

MT4・MT5でよくある勘違いは、土日にチャートを開いて「チャートが動かない!」とパニックになるケースです。まずは曜日を確認してみましょう。

他にも以下のような方法でMT4・MT5の不具合が解決できる場合があります。

その他のチェック項目

・利用するプラットフォームを間違えている → MT4・MT5が複数ある場合は確認

デモ口座/リアル口座の期限切れ → しばらく放置していた場合は、再度口座を開設する

対応していない銘柄を開いている → チャートの銘柄や時間足を変えてみる

システムに何らかの不具合が生じた → アンインストール後にリスタートして、再インストール

PCが動かない場合

PCが動かない場合でも、ありがちなのはコンセントが抜けていることです。わずかにズレているだけでも、電源げ切れることもあり、なかなか気づかずないこともあります。コンセントが接続されているか、LANケーブルやWiFiルーターの差し込み口など確認してみましょう。

あと、以下のような理由でPCがフリーズすることもあります。原因を探ってみましょう。

その他のチェック項目

OSのバージョンアップを行っていない → 必要なアップデートがないか調べる

ブラウザーやアプリを開きすぎている → PCに負荷がかかっているのでいったん全部閉じてみる

メモリーが上限に達している → 不要なアプリやファイル・画像を全部削除する

キャッシュが溜まりすぎている → ブラウザーのセッティングからキャッシュを削除する

なお、キャッシュとはPCを利用するたびに貯まるデータの履歴のことをいいます。キャッシュ機能が働くことで、よく利用するサイトにアクセスしやすくなります。

しかし、一方ではキャッシュが溜まりすぎるとパソコンに負荷を与えるため、定期的なクリーニングが必要です。

キャッシュの消去方法は「Windows 10/11でパソコンのキャッシュを削除&クリアする方法」をご参照ください。

電源をいったん切ることで直ることも多い

色々試してみて、EA、MT4・MT5、PCと何が原因かよくわからない時は、電源を切ったりコンセントを差し替えることで直ることも多いです。

電源を切ることで、ネットワークのIPアドレスが別のものに変わり、蓄積されたコンピューターの情報が切断できるからです。マルウェアやハッキングの疑いがある時にも有効な方法です。

EAは基本的に電源を切らずに使う自動売買です。タイミングによっては電源を切ったばかりに大きな損失が確定することもあります。普段から不要な情報は削除するなど、ネット環境を快適な状態に保つことが大切です。

有料自動売買プログラム(EA)を購入する方法

無料EAの操作方法に慣れてきたら、有料のEAを試してみたい人もいるでしょう。MQL5のマーケットでは、無料・有料と豊富な種類があり、有料のEAでも比較的に安価なものを探すことができます。

ここでは、海外FXの自動売買(EA)の有料版を購入する方法を解説します。

有料EAの初期費用・維持費用はいくら?

MT4・MT5の自動売買(EA)を購入する仕組みは、通常は「ソフトの買取」という形がとられています。EAによっては月額料金で利用できるものもあります。初期費用はEAソフトの購入費用または月額料金のみで、その他手数料は無料です。

  • 初期費用:ソフトの購入費用のみ
  • 月額料金:1ヶ月単位の利用料金のみ
  • デモトレード:無料
  • 支払い方法:クレジットカード(VISA、Mastercard)

月額料金がかかるのは1ヶ月単位で利用する場合です。購入した場合は月額料金はかかりません。

「ソフトを購入(永久版)」or「月額で利用」のどちらかを選ぶことができます。支払い方法には、クレジットカードのVISAかMastercardが使えます。

では、有料の自動売買(EA)は、どれくらいで購入できるのでしょうか。概ねのコストを見てみましょう。

人気のEAで検索

人気のEAで検索してみると、上位にはほぼ有料EAがランクインしています。概ねの価格は500ドル~1000ドルあたりが相場です。

人気の自動売買(EA)を見たい時は、タグメニューを「人気」に切り替えることが表示可能です。

50ドル以下のEAで検索

次に、エキスパートのページ左側にある検索項目の価格設定を「50ドル以下」にして検索してみます。

50ドル以下で購入できるEAは結構多いようです。1ページに42アイテムのEAが表示されていて、30ページ以上出てきていますのでかなり豊富な種類があります。

レビューを重視したい場合は、検索項目で「レビューを★4つ」に絞れば、効率よく希望するものが探せるでしょう。

有料EAの購入方法

自動売買(EA)を購入する手順は以下のとおりです。

EAの詳細ページにある「購入」ボタンをクリック

まず、EAの詳細ページに行って左端にある「購入する」ボタンをクリックします。

すると、次に支払い画面が出てきます。

支払い方法に「クレジットカード」を選択

クレジットカードのマークをクリック。情報を保存するかどうかにチェックを入れて、「次に」進みます。

  • ワンクリック支払いのために選択した支払い方法を保存 →保存したい場合はチェック
  • 自動支払いを有効にする →初回はチェックしない方がよい(月額利用の場合)

カード情報を入力して支払う

あとは、カード情報を入力して、「支払う」のボタンをクリックすると支払い完了で、EAがインストールされます。

これで、有料版の自動売買(EA)がいつでも使えるようになりました。

海外FXの自動売買(EA)成功のコツと注意点

海外FXの自動売買(EA)で収益をあげるための成功のコツは何なのでしょうか。

EAを稼働させる前に、成功のコツと注意点をここで確認しておきましょう。

自動売買(EA)で成功するコツ3つ

成功のコツ3つ

1.レビューや詳細をしっかりと確認する

2.バックテストで十分に検証を行う

3.定期的に運用状況を確認する

自動売買(EA)は、一度稼働させたら、あとは半ば放置しておけるFXトレードです。EAに任せきりにするためには、事前のリサーチが肝心なポイントとなります。

レビューやEAの詳細を調べて、さらにバックテストで検証することでEAで稼げる可能性が高まります。候補のEAが決まったら、通貨ペアや検証期間を変えたり、複数の時間足でテストしたりと、最適な設定方法を選ぶようにしましょう。

さらに、稼働中も100%放置は禁物です。定期的に運用状況を確認します。利益が出ている時はタイミングを見ていったん休止するのも1つの方法。定期的に出金するようにすれば、手堅い自動売買(EA)の運用が実現します。

自動売買(EA)を利用する注意点

成功のコツ3つ

1.少額取引から始めること

2.バックテストの結果がすべてではない

3.状況によっては停止・休止の判断が必要

自動売買(EA)のバックテストや、設定の最適化はすぐに数日で学べるものではありません。

最初のうちは、基本的なテスト方法でEAを選出するわけですから、少額から始めるようにしましょう。EAを稼働させながら、さらに効率のよいEAを探すために、バックテストの技術を身に付けることが可能です。

しかし、バックテストの結果がすべてではありません。どんなにバックテストの結果が良くとも、市場動向によっては損失が拡大する危険性もあります。時には、EAの停止や休止を決断することが必要です。

ちなみに、これから海外FX口座を開設する人は、「海外FX業者安全性ランキング」をぜひ参考にしてみてください。

海外FXの自動売買(EA)でよくある質問

それでは最後に、海外FXの自動売買(EA)でありがちな質問をまとめておきました。自動売買(EA)を始める前に確認しておいてください。

EAを稼働中に電源を切ってもよいですか?

EAの稼働中はPCの電源を切らないことが基本です。

自動売買(EA)は、一度設定したら24時間365日ベースでトレードを行います。EAによっては、極端に取引回数が少ないものもありますが、「いつ取引するのか」は予想できません。

したがって、EAの稼働中に電源を切ってしまうと含み損が拡大したまま終了してしまうリスクがあります。

EAの本格稼働にはVPS(仮想サーバー)を使うのがおすすめです。

VPSはVirtual Private Server(バーチャル・プライベート・サーバー)のことで、自分専用のPCが24時間つけっぱなしで利用できるサービスをいいます。電気代や通信費用はかからないので、結局はコスパ的にも安上がりです。

おすすめのVPSは、こちらの記事の目次「海外FXで自動売買(EA)の始め方・やり方」からご確認いただけます。参考にしてみてください。

スマホやタブレットでもEAは使えますか?

MT4・MT5は、AndroidやiPhoneにスマホアプリをインストールして使えます。しかし、スマホアプリには自動売買(EA)の機能は搭載されていません。トレード状況の確認はできても、設定やバックテストを行う機能がありません

VPSサーバーにスマホからアクセスすることで、Googleドライブを介して設定することが可能ですが、かなり手間がかかるうえ、バックテストやEAのリサーチには限界があります。スマホだけの利用はおすすめできません

本格的なEAの稼働は、小型でもよいので最低でもノートPCを使うようにしましょう。

EAが禁止されている海外FX業者はありますか?

「マーチンゲル +スキャルピング」「大ロット」「取引回数が数千回~1万回」などの特殊なスキャルピングEAは、海外FX業者によっては「口座凍結」の対象となる恐れがあります。

経済指標トレードや高速スキャルを推奨していない、XM Tradingなどで利用するEAは注意して選ぶようにしましょう。

cTraderや、最狭スプレッドを売りにしている海外FX業者であれば、スキャルピングが規制されないケースが多いです。極端に過激なソフトは使えるかどうか業者に問い合わせおけば安心です。

まとめ:MT4・MT5のEAでしっかり稼いでいこう!

自動売買(EA)は、MT5・MT4をインストールした後でMQL5のマーケットから、いくらでも追加で挿入できます。

気になるストラテジーはバックテストを入念に行い、どんな設定で効果が出やすいかを検証することが大切です。テスト結果で納得のいく自動売買(EA)を使って、しっかり稼いでいきましょう。

ちなみに、海外FX口座の開設はキャッシュバックサイトの利用がおすすめです。取引するたびにキャッシュバックがもらえて、プラスアルファの利益が得られます。キャッシュバック口座の活用方法も、ぜひ併せて参考にしてみてください。

この記事を書いた人

MoneyChager(マネチャ)編集部
MoneyChager(マネチャ)編集部                                                MoneyChager編集部では、海外FX関連の仕事に10年以上携わっており、海外FX業者へのコンサルティング実務経験もある知識、経験共に豊富なディレクターが全てのコンテンツ制作のディレクションを行っております。また、実際にFX・CFD取引の経験がある5人のライターがライティングを行っており、コンテンツ制作は全てコンテンツ制作ポリシーに基づき本当の価値のある記事を制作できるように編集部一同心がけております。