【海外FX】約定力が高い業者5選！スリッページが起こりにくい取引所は？

「海外FXで取引するなら『約定力が高いところがよい』って聞くけど、ヤクジョウリョクって何……？」

「なかなか約定しなくて絶好のトレードチャンスを逃してしまった」

「スリッページで滑ったせいで約定レートが注文レートより5pipsも高くなった」

こういったお悩みをお持ちではありませんか？

今回は海外FXで取引するうえで非常に重要にな約定力について詳しく解説します。

具体的には

• 約定力とはどのような力で、なぜ重要か
• 万が一スリッページが発生したときの対処法
• 約定力の高い海外FX業者5選

を中心に解説します。

海外FX業者を選ぶ前に！約定力について知っておくべきこと

ここではまず「約定力とは何か」について紹介し、約定力が具体的にどのような場面で大切になるのか説明します。

また、約定力以外にも重要なスプレッドなどの要因についても解説します。

そもそも約定力とは「狙った価格どおりの取引を実現する力」のこと

約定力とはひと言でいえば、「自分の狙ったとおりの価格で取引を実現する力のこと」を言います。

なぜ約定力が重要かといえば、FXの取引では自分の注文したどおりの価格で取引できない場合があり、そのために想定外の損失を被るリスクがあるからです。

海外FX業者の約定力がどのくらいかを判断するには主に次のような点を確認しましょう。

• どれくらい自分の注文どおりの価格で約定できているか（約定率）
• 注文から約定までどのくらいの時間がかかるか
• 注文した価格と異なる価格で約定する割合がどのくらいか

以下でこれらについて詳しく解説します。

約定力と約定率は異なる 約定力と似た用語で約定率という言葉がありますが、これは「どれくらい自分の注文どおりの価格で約定できているか」の度合いのことです。 具体的には「自分の注文どおりの価格で約定した取引数」÷「自分が注文した取引数（成行注文数）」で表すことができます。 また、FX業者のサーバーのスペックやシステムの処理能力が優れているほど約定率は高くなります。

約定スピードとは実際に約定するまでの時間のこと

約定スピードとは文字どおり「注文してから約定するまでの速さ」のことを指します。

約定スピードが遅いと、どんなに適切なタイミングで注文したとしても実際の約定がずれてしまい、思わぬ損失が発生することもあります。

こういったリスクを低くするためにも約定スピードの速さは大切です。

注文したときと約定したときのレートが異なることを「スリップ（滑る）」という 注文したときの価格とは異なる価格で約定してしまうことを「スリップ（スリッページ）」と言います。 スリップはFX業者の約定率や約定スピードなどに起因して発生することもありますが、ほかにも以下のような要因で発生することもあります。 取引量が少ない通貨ペアでの取引 取引があまりおこなわれていない時間帯での取引 急激な価格変動の発生 これらは基本的にFX業者側では制御できない要因ですので、可能な限り自分で気をつけて回避できるようにしましょう。

約定力は短期売買（スキャルピング）時に特に重要

約定力はスキャルピングでの取引の際に有効です。

スキャルピングとは「数秒から数分の非常に短い時間でおこなう取引のこと」であり、小さな利益をコツコツと積み重ねていく手法です。

スキャルピングでは取引の際のわずかなpipsの差が利益に大きく影響するため、約定力の重要度がほかの取引手法よりも高いのです。

逆指値注文を約定するときも重要になる

約定力は逆指値注文を約定するときにも重要になります。

逆指値注文とは簡単にいえば「現在価格よりも上がったら買う、下がったら売る」といった通常の取引とは逆のタイミングで注文することです。

この場合に約定力が重要になるのは、逆指値注文をストップロス（損切り）の値で置く場合が多く、逆指値注文が期待どおりに約定しないと、想定外の損失を出してしまうリスクがあるからです。

自分が許容できる損失に収めるためにも約定力は欠かせません。

もしものスリッページに備えて許容範囲を設定しておこう

万が一スリッページが発生したときに備えて、事前に許容範囲を設定しておくことも重要です。

海外FX業者には「○pips以上のスリッページが発生した場合は約定しない（注文取消し）」とスリッページの許容範囲をあらかじめ設定できる会社もあります。

許容範囲を設定しておくことで想定外の約定による損失を防ぐことができ、心理的にも負担なく取引の判断ができるでしょう。

値動きが激しいタイミングでの売買は避けよう

スリッページを防ぐには「相場の値動きが激しいタイミングでの取引は避けること」も大切です。

相場の値動きが大きくなれば利益を出すチャンスだといえますが、世界経済が混乱するレベルの大変動が起きた場合、いかに約定力の高いFX業者でも取引が殺到するために約定力が低下してスリッページも発生しやすくなります。

こういった大混乱の最中では値動きの予測は非常に困難になるため、取引しても損失を被るリスクのほうが高くなります。FX業者の約定力に関係なく取引を控えましょう。

スプレッドが狭くても約定力が低いと意味がない

FXで取引する際の手数料ともいえるスプレッドですが、どんなに狭くても約定力が低いと無意味になってしまう場合もあります。

理由は約定力が低いとスリッページが発生しやすくなるからです。

スリッページが発生して生じる損失も考慮すると、いかにスプレッドが狭かったとしても実質的なコストはもっと大きくなるでしょう。

また、スリッページ発生に備えて許容範囲を決めていたとしても約定力が低いと、そもそも成立する取引自体が少なくなってしまいます。

スプレッドの狭さだけではなく約定力の高さも重要なのです。

サーバーの処理能力にも注目して業者を選ぶことが大切

約定力の高さに大きくかかわるのが海外FX業者のサーバーの処理能力です。

サーバーの処理能力は約定力を決める要因のなかでも重要なものです。FX業者のサーバーのスペックや過去のサーバーダウンの有無などの情報は事前に把握しておくべきでしょう。

通貨ペアや取引のタイミングによっても約定力が異なる 約定力は通貨ペアや取引するタイミング（時間帯）などにも左右されます。 FXではドル円やユーロドルといった取引量の多い通貨ペアほど約定しやすく、トルコリラランドのような取引量が少ない通貨ペアほど約定しにくいです。 このように取引ペアやタイミングによって、約定力が異なるのは、取引量が少ないために一方の注文に応じる注文が成立しにくいからです。 また、主要な為替市場が同時に開いている時間帯など、取引量が多いときほど約定しやすく、逆にマイナーな為替市場しか開いてなければ約定しにくい傾向があります。 サーバーの処理能力ではどうしようもない「取引できる絶対量」という要因も約定力の高さにかかわっていることを認識しておきましょう。

【比較】約定力が高い海外FX業者5選

ここでは約定力が高い海外FX業者を5つ紹介します。

1. AXIORY
2. XM Trading
3. GEMFOREX
4. IS6FX
5. TitanFX

各業者の特徴やおすすめできる理由などを以下で解説します。

①AXIORY

約定率	99.95％
約定スピード	平均0.202秒
取引方式	NDD STP ・ NDD ECN
スキャルピングの制限	制限なし
口座開設ボーナス	なし
入金ボーナス	あり（キャンペーンにより変動）
最大レバレッジ	最大400倍
スプレッド	ドル円0.2pips～
ロスカット	20％
最小取引単位	1,000通貨
取引手数料	無料
日本語サポート	あり（メール、チャット）

AXIORYは2011年からサービスを開始した海外FX業者であり、約定力が業界トップクラスと言われています。

EQUINIX社のサーバーを利用しており、取引システムのスペックは申し分ありません。

約定力に関する実データ（約定率や約定スピード、スリッページ発生率など）も公式サイトで公表しているため、約定力についての透明性も確保されています。

スプレッドの狭さや無料の取引手数料など約定力以外の部分も魅力であるため、非常におすすめできる海外FX業者だといえます。

②XM Trading

約定率	100％
約定スピード	平均1秒未満
取引方式	NDD STP ・ NDD ECN
スキャルピングの制限	制限なし
口座開設ボーナス	3,000円
入金ボーナス	あり（キャンペーンにより変動）
最大レバレッジ	最大1,000倍
スプレッド	変動スプレッド制
ロスカット	20％
最小取引単位	1,000通貨
取引手数料	無料
日本語サポート	あり（メール、チャット）

XM Tradingは日本人トレーダーに最も人気の海外FX業者であり、約定力の高さに定評のある業者です。

XM Tradingは注文のうち99.35％を1秒以内に約定させる安定したスピード感があり、2010年から「リクォートや約定拒否なし」にも努めているため、約定率100％も達成しています。

また、世界最高峰レベルの金融ライセンスである「FCA（イギリス金融行動監視機構）」を保有しており、安全性も非常に高いといわれています。

③GEMFOREX

約定率	非公開
約定スピード	平均0.780秒
取引方式	DD方式
スキャルピングの制限	一部制限あり
口座開設ボーナス	15,000円
入金ボーナス	1,000%入金ボーナスジャックポット（ハズレなし）
最大レバレッジ	最大1,000倍
スプレッド	ドル円0pips～
ロスカット	20％
最小取引単位	1,000通貨
取引手数料	無料
日本語サポート	あり（メール、チャット）

GEMFOREXはXM Tradingに次ぐ人気を誇る海外FX業者であり、約定力が高いと評価されています。

約定率こそ非公開ですが、すべての注文の99.99％が0.780秒以内に約定しているスピードは注目すべきでしょう。

約定力の高さ以外でも各種ボーナスが豊富で、最大レバレッジも高くて取引手数料も無料という魅力的な特徴を多く持っています。

④IS6FX

約定率	99.46％
約定スピード	平均0.29秒
取引方式	NDD方式
スキャルピングの制限	制限なし
口座開設ボーナス	あり（キャンペーンにより変動
入金ボーナス	あり（キャンペーンにより変動
最大レバレッジ	最大1,000倍
スプレッド	変動スプレッド制
ロスカット	20％
最小取引単位	1,000通貨
取引手数料	無料
日本語サポート	あり（メール、チャット）

IS6FXは2021年に設立された新しい海外FX業者ですが、約定率99.46％を誇り、約定スピードは平均0.29秒と高い約定力を持っています。

口座開設ボーナスなどのキャンペーンもおこなっており、最大レバレッジも1,000と高く、約定力以外も魅力的です。

また、セントビンセント・グレナディーン(FSA)金融ライセンスを持っており、ForexAward2021なども受賞しているため安全性も高いといえます。

⑤TitanFX

約定率	99.98％
約定スピード	平均0.338秒
取引方式	NDD STP ・ NDD ECN
スキャルピングの制限	制限なし
口座開設ボーナス	なし
入金ボーナス	なし
最大レバレッジ	最大500倍
スプレッド	変動スプレッド制
ロスカット	20％
最小取引単位	1,000通貨
取引手数料	無料
日本語サポート	あり（メール、チャット）

TitanFXは2014年に設立された海外FX業者であり、約定率99.98%で約定スピードは平均0.338秒と、高い約定力を持っています。

スキャルピングの制限もなく、取引手数料も無料であるため、短期で利益を積み上げていきたい人には魅力的ですが、口座開設ボーナスなどはなく、最大レバレッジも500倍である点などには注意しましょう。

海外FXの約定力に関するQ&A

海外FXについてのよくある質問を3つ紹介します。

1.  国内FXと海外FXでは約定力に違いはある？
2.  約定力100％とはどういう意味？
3.  約定力が落ちやすい時間帯は？

気になる項目をチェックしておきましょう。

Q. 国内FXと海外FXでは約定力に違いはある？

国内と海外では、約定力に違いはあります。

一般的には海外FXのほうが約定力が高いといわれています。

国内FXでは大手業者でも約定率が80％台なのに対して、海外FXでは約定率90％台後半がほとんどです。

これは、国内FXはDD方式（トレーダーとインターバンク市場の間にブローカーが入る方式）であるのに対して、海外FXはNDD方式（トレーダーが直でインターバンク市場で取引できる方式）であるという取引方式の違いが主な要因です。

約定力を重視するなら海外FXを選ぶべきでしょう。

Q. 約定力100%とはどういう意味？

「約定力100%」とは「自分が注文したとおりの価格で100％約定していること」を意味します。

この場合の約定力とは約定率とほぼ同じ意味です。

約定力や約定率については本記事の「そもそも約定力とは『狙った価格どおりの取引を実現する力』のこと」で詳しく解説していますので、ご参照ください。

Q. 約定力が落ちやすい時間帯は？

為替市場の取引量が少なくなる時間帯は約定力が落ちやすいです。

たとえば日本時間の午前6〜7時頃はオセアニア市場と言われており、ほかの時間帯と比較して世界的な取引量が少なくなるので、価格の乱高下が起こりやすく、約定力も低くなりやすいと言われています。

まとめ

今回は海外FXの取引で重要になる約定力について解説しました。

最後に重要な点についておさらいしましょう。

• 約定力とは「自分の狙ったとおりの価格で取引を実現する力のこと」
• 約定力には約定率や約定スピード（注文してから約定するまでの速さ）も関係している
• 約定力が低いとスリッページ（注文価格とは異なる価格で約定してしまうこと）が起きやすくなる
• 約定力はスキャルピングでの取引の際に特に大事
• 万が一スリッページが発生したときに備えて許容範囲を設定しておく
• スプレッドが狭くても約定力が低いと意味がない
• 口コミや公開情報などから約定力が高い海外FX業者を選ぶ
• 約定力は国内FXよりも海外FXのほうが高い傾向

海外FXで取引をするときはスプレッドの狭さなどコスト面に目が行きがちですが、取引の成否や利益に大きくかかわるのは約定力の高さです。

今回紹介したポイントを参考にして、約定力の高い業者を選びましょう。