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海外FXの両建ては必勝法?仕組みや禁止事項などを徹底解説!

「両建てって本当に儲かるの?」「海外FXでもやって大丈夫?」「バレたら口座凍結されるって本当?」
そんな不安や疑問を持つあなたのために、この記事では海外FXにおける両建ての仕組み、リスク、そして活用法を初心者にもわかりやすく解説していきます。
■本記事を読むとわかること
- 両建ては本当に稼げるのか?初心者でも使える手法なのかがわかります
- 海外FXで両建てが禁止されるケースや、バレるリスクの回避法が理解できます
- 実際に両建てできる海外FX業者と、それぞれの対応ルールが比較できます
- メリット・デメリットや正しい戦略を知り、安全に活用するための判断力が身につきます
この記事を読めば、単に両建てのやり方を知るだけでなく、失敗せずに利益を狙うための判断軸が自然と身につくはずです。
ぜひ最後まで読んで、あなたの海外FX戦略に両建てを活かしていきましょう。
海外FX初心者の方は海外FX初心者完全ガイドを一読することをおすすめいたします。
目次
海外FXの両建てとは?本当に必勝法なのか?

両建ては、FX取引の中でも賛否が分かれる手法のひとつです。「必勝法」と称されることもありますが、本当にそうなのでしょうか。
両建てには特有の仕組みがあり、使い方を間違えると逆に損失リスクが高まることもあります。
一方で、上手に活用すればリスクヘッジや戦略の幅を広げることも可能です。
このセクションでは、両建ての基本的な仕組みや、海外FXでなぜ許容されているのか、そして必勝法と呼ばれる理由について具体的に解説していきます。
両建ての基本的な仕組みとは

両建てとは、同一通貨ペアに対して「買い」と「売り」のポジションを同時に持つ手法です。
たとえばドル円を1ロット「買い」つつ、同時に1ロット「売り」も持つことで、相場がどちらに動いても損益はほぼ相殺されます。
この状態は利益も損失も動かず、「含み益」と「含み損」が並行して存在するいわば固定状態です。
主に、ポジションの一時保留やトレードの方向性に迷ったときの対応策として活用されます。
ただし、スプレッドやスワップなどのコストが日々発生し続けるため、長期間の保持は不利になりやすいという側面もあります。
両建ての基本はあくまで使いどころがカギ。相場の読みと目的を明確にして運用することが前提です。
なぜ海外FXでは両建てが可能なのか
日本国内のFX業者では、金融庁の規制により両建てに制限がある場合が多い一方、海外FXでは多くの業者で両建てが認められています。
この違いは、主にレバレッジ規制や取引自由度の考え方に起因しているからです。
日本のFX業者は金融庁の指導に従い、顧客保護の観点から証拠金維持率やポジション管理を厳格に制限しています。
これに対し、海外FX業者はより自由度の高い取引環境を提供しており、ユーザーに幅広い戦略を許容しているのが特徴です。
また、両建てが認められていることで、スイングトレードや指標発表時のヘッジ戦略など、柔軟なトレード設計が可能となります。
海外FXはゼロカット制度を導入している業者も多く、こうした制度と組み合わせることでリスク管理がしやすくなるというメリットも。
つまり、両建てが許可されているのは「自由度の高い取引環境」を構築するためのひとつの方針であり、それを活かせるかどうかはトレーダーの戦略次第です。
両建てが「必勝法」と言われる理由とは?
両建てが“必勝法”と称される理由は、どちらに相場が動いても損失が即時に確定しない構造にあります。
買いと売りを同時に持つことで、急激な値動きに対してポジションを相殺し、含み損を一方でカバーできるからです。
とくに、指標発表や相場の方向感が読みにくい場面で「負けないための防御策」として機能することから、初心者にも「安心感がある手法」として認知されています。
また、うまく使えば相場が一方向に動いた際に、利益が出たポジションだけを決済し、残りを様子見することで、戻りを待つ戦略的なトレードも可能です。
実際、ナンピンやスイングと組み合わせて使うトレーダーも多くいます。
ただし、コストがかさむ・判断が複雑になるなどの側面もあり、必ずしも「必勝法」であるとは限らないという点は理解しておく必要があります。
両建ては、あくまで戦略のひとつであって、使いこなせるかどうかはトレーダーのスキル次第です。
海外FXで両建てを行う際のメリット

両建ては正しく活用すれば、リスク回避や戦略的な資金管理に大きく役立つ場面があります。
とくに海外FXは高レバレッジやゼロカット制度など国内とは異なる取引環境が整っているため、両建てとの相性が良いです。
このセクションでは、海外FXにおける両建てがどのような場面で有効なのか、具体的なメリットを4つに分けて紹介していきます。
急変動やレンジ相場でのリスク回避に使える
FXでは相場が急変する場面が頻繁にあります。
とくに経済指標発表や要人発言などで予想外に大きく動くと、一方向のポジションだけでは損失リスクが急激に高まることも。そこで役立つのが両建てです。
買いと売りを同時に保有しておけば、相場がどちらに動いても含み損益が相殺され、資産全体の変動を抑えることができます。
とくに予測が難しいタイミングでの両建ては、冷静な判断を保つための「保険」として機能します。
また、明確なトレンドが出ていないレンジ相場では、両建てによって一方を決済し、もう一方を持ち続けるなどの応用も可能です。
レンジブレイク時に対応しやすい構えを作れる点も大きな魅力です。
ただし、完全なリスク回避ではなく「一時的な防御手段」として活用することが前提になります。
スイングやナンピン戦略との相性が良い
両建ては、スイングトレードやナンピン戦略と非常に相性が良い手法です。
スイングでは数日〜数週間の値動きを狙いますが、エントリー直後に逆行することも多く、両建てを使えば損失リスクを一時的に和らげることができます。
また、ナンピンとの組み合わせにおいては、一方向にポジションを積み増すのではなく、反対ポジションをあえて重ねることで相場の反発に備える動きも可能になります。
これにより、含み損の固定や証拠金維持率の安定化といった戦略的な対応がしやすくなるのです。
たとえば、下落中の買いポジションに対して、一定水準で売りを入れることで相場がさらに下落しても損失を抑えながら、反発時に利益を取りにいくことができます。
ただし、戦略が複雑になるため、ポジションの管理やタイミングを誤ると逆効果です。
あくまで計画的に運用する必要があります。
決済の自由度が上がる
両建てを活用することで、トレーダーはポジションの決済タイミングに柔軟性を持たせることができます。
通常の単一ポジション(買いか売りのみ)では、損切りや利確の判断がシビアになりがちですが、両建てなら一方のポジションを決済し、もう一方を継続保有するなどの対応が可能です。
たとえば、相場が急騰して利益が出た買いポジションを決済した後、同時に保有していた売りポジションを残すことで、相場の反転を狙うといったトレードが行えます。
このように、片方を調整しながら利益確定や損失回避を段階的に進められるのは、両建ての大きな利点です。
また、相場が乱高下している場面でも、精神的に落ち着いて対応できる点も見逃せません。
感情に流されて全ポジションを一気に決済するリスクを下げ、計画的な資金管理を行える点でも有効です。
ただし、判断力と管理力が求められるため、自由度の高さがかえって混乱を招くケースもある点には注意が必要です。
損益調整がしやすく含み損対策がしやすい
両建ては、損益のバランスをコントロールしやすいという特徴があり、特に含み損への対処に役立ちます。
相場が思惑と逆方向に動いた場合でも、反対ポジションを追加することで含み損を一時的に固定し、強制ロスカットを回避するなどの対応が可能です。
たとえば、買いポジションが含み損を抱えている状態で売りを入れれば、評価損益全体を均すことができます。
これにより、証拠金維持率を一定以上に保ちやすくなり、急激な資金減少を防ぐことができます。
さらに、相場が戻ったタイミングで片方を決済することで損失を最小限に抑えつつ、もう一方のポジションで利益を確保するといった戦略的な損益調整も可能です。
このように「待つための手段」として両建てを使えるのは、初心者にも大きな安心材料となります。
ただし、ポジション数が増えるほど複雑になり、管理を誤ると逆に損失を広げる恐れもあるため、安易な多用は避けるべきです。
キャッシュバックで稼ぐことができる
両建て取引では、買いと売りの両方でポジションを持つため、取引ロット数が自然と多くなります。
この特徴を活かし、マネーチャージャーを通じたキャッシュバックによって、実質的な副収入を得ることが可能です。
たとえば、1ロットあたり最大15ドル程度のキャッシュバックが発生する場合もあり、両建てでポジションを維持するだけで、毎月安定したキャッシュバックを得ることができます。
取引の損益とは別軸で収益が得られるため、キャッシュバックは両建て戦略における隠れたメリットの一つです。
【両建てのメリットまとめ】
メリットの内容 | 有効なシーン・使い方例 |
---|---|
急変動・レンジ相場でのリスク回避 | 指標発表時や相場の方向性が読めないとき |
スイング・ナンピン戦略との併用がしやすい | 中長期トレードや段階的ポジション調整に活用 |
決済タイミングの自由度が高まる | 一方を利確、もう一方を残して様子を見る戦略 |
含み損の固定や証拠金維持率の安定がしやすい | ロスカット回避や戻りを待つための一時的対応策 |
キャッシュバックで稼ぐことができる | 取引量を増やしキャッシュバックを最大化する戦略(例:マネチャ活用) |
海外FXで両建てを行う際のデメリット

両建ては活用次第で強力な戦略にもなりますが、誤った使い方をするとコストがかさみ、損失を拡大させる要因にもなります。
特に初心者のうちは、取引の自由度が高い反面、管理が複雑になるというデメリットに直面しやすいです。
このセクションでは、両建てに潜むリスクや注意点について具体的に解説していきます。
スプレッドやスワップなどの取引コストが増える
両建てを行う最大のデメリットのひとつが、取引コストが通常の2倍かかるという点です。
というのも、買いと売りの両方にポジションを持つことで、それぞれにスプレッド(売値と買値の差)やスワップポイント(ポジション保有時の金利調整)が発生するためです。
とくにスプレッドはエントリー時点で確実に発生するコストであり、両建てをした瞬間に2回分のスプレッドを支払うことになります。
また、スワップポイントについても、両建て状態で日をまたげば、売りと買いの両方で日々のスワップが発生し続けます。
一方のスワップがプラスであっても、もう一方がマイナスなら全体としてはマイナスになるケースが多く、長期間放置すると気づかぬうちに資金が減るリスクがあります。
これはとくに初心者にありがちな見落としポイントです。
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両建てでも証拠金維持率が悪化する場合がある
両建てをすればリスクがゼロになると思いがちですが、実はそうではありません。
証拠金維持率が悪化することがある点にも注意が必要です。
というのも、業者によっては両建て中のポジションに対しても、片方もしくは両方の必要証拠金を維持するルールを設けているからです。
そのため、含み損を抱えていない状態であっても、両建てのままポジションを放置しておくと、新規ポジションを建てられなくなったり、証拠金維持率が急低下してロスカットの対象になったりすることがあります。
また、想定外のスプレッド拡大や価格飛びが発生した場合、両建てであっても評価損が急拡大する恐れもあります。
両建ては万能な保険ではなく、証拠金状況を細かく把握しながら使うことが不可欠です。
決済のタイミングが難しく逆効果になることも
両建ては一見「安心できる手法」に見えますが、実際には決済のタイミング判断が非常に難しいという落とし穴があります。
どちらのポジションをいつ決済するかによって損益が大きく変動するため、経験や相場観が求められます。
たとえば、含み益が出ている側を先に決済してしまい、その後に反発が来て含み損の側が大きく膨らんでしまうという失敗はよくあるケースです。
決済順を誤るだけで損失が増えることもあるため、片方の利確・損切りの判断は慎重に行う必要があります。
また、心理的にも「どっちを決済すべきか迷う」「含み損を放置してしまう」といった行動を引き起こしやすく、結果的に戦略がブレてしまう原因にもなります。
両建ての自由度は魅力でもありますが、その分リスク管理の難易度も上がるということを理解しておくべきです。
【両建ての主なデメリットまとめ】
デメリットの内容 | 注意すべきポイント・リスク |
---|---|
スプレッド・スワップなどの取引コストが増える | 買いと売りの両方にコストが発生し、長期保有は非効率 |
証拠金維持率が悪化する場合がある | 両建てでも証拠金を消費する業者があり、維持率低下の原因に |
決済の判断が難しく逆効果になることも | タイミングを誤ると損失が拡大、戦略が崩れやすい |
両建てはなぜ初心者に不向きと言われるのか?

両建ては一見すると便利で安全な手法のように見えますが、初心者にとってはかえってリスクが高く、混乱を招きやすいトレード手法です。
買いと売りを同時に持つという特殊性ゆえに、判断の複雑さやポジション管理の難しさがあり、十分な経験や知識が求められます。
このセクションでは、初心者が両建てを使う際に陥りやすい典型的な落とし穴を4つ紹介します。
利益確定と損切りの判断が複雑になる
両建ての最大の難所は、「いつ」「どちらのポジションを」決済するかという判断の難しさです。
単一の買い・売りポジションであれば、利確や損切りの基準が明確に定めやすいですが、両建てでは相場の状況を見ながら2つのポジションを個別に判断しなければなりません。
たとえば、一方のポジションで含み益が出ているときにそれを利確すべきか、それとも両方を保持して様子を見るべきか選択肢が多くなることで判断が遅れ、結果的に機会損失や損失拡大につながるケースもあります。
このような判断を誤らないためには、あらかじめ明確な出口戦略を持つことが重要です。
しかし初心者の場合、経験不足から対応が後手に回ることが多いため、両建てはおすすめできません。
心理的に安心してしまい、ポジションを放置しがち
両建ては一見「リスクを抑えられる手法」に感じられるため、初心者ほど安心してしまいがちです。
買いと売りを同時に保有することで相場の変動による損益が相殺され、一時的に「安全に感じる状態」が生まれます。
しかしこれはあくまで一時的に含み損を固定しているだけで、根本的な損失リスクをなくしたわけではありません。
心理的に「とりあえず様子見でいいや」と判断を先送りしてしまい、いつの間にか含み損が膨らむケースも多くあります。
本来は戦略的な判断を重ねながら管理すべき両建てですが、初心者にとってはこの「安心感」が逆効果になり、トレードの精度を落とす要因にもなります。
両建てでスワップ・コストが積み上がる
初心者が見落としやすいのが、両建て中に発生し続けるコストです。
特にスワップポイント(通貨間の金利差)やスプレッド(売値と買値の差)は、ポジションを保有している限り積み上がっていきます。
たとえば、買いポジションでプラススワップ、売りポジションでマイナススワップだった場合、両建てしていても差し引きでマイナスになるケースが多いです。
放置していると気づかぬうちに資金が減っていきます。
これらのコストは長期保有するほど無視できなくなります。
コストの累積をきちんと把握し、短期的な調整としての両建てに留めることが基本ですが、初心者はその管理が難しいため注意が必要です。
海外FXのスワップポイント徹底比較でスワップフリーの業者を見つけておきましょう。
ナンピン型両建てに陥りやすく、ロットが増えて破綻しやすい
損失を取り返そうとして、気づけば両建て+ナンピン(同じ方向への追加ポジション)に陥ってしまうのも初心者に多いパターンです。
たとえば、下落相場で買いポジションを持ちながら損失を抱え、反射的に売りを追加。
その後、さらに下落が続くとまた売り増しというように、ポジション数が無秩序に増えていきます。
このような「ナンピン両建て」は、損益の構造がどんどん複雑になり、気づいたときにはロットが膨らみすぎて身動きが取れなくなるという末路になりがちです。
特に高レバレッジが使える海外FXでは、資金管理の緩みが大きな損失につながりやすいため、「両建てでなんとかなるだろう」と軽く考えるのは非常に危険です。
【初心者が両建てで失敗しやすいポイントまとめ】
注意点・リスク | 内容の要約 |
---|---|
利益確定・損切りの判断が難しい | 決済の順序やタイミングを誤ると損失拡大につながる |
安心しすぎてポジションを放置しがち | 含み損を固定してしまい、損切りの判断が遅れる |
コストの積み上がりに気づかない | スワップやスプレッドが両方に発生し、長期保有で資金が減少 |
ナンピンとの併用でロットが増えすぎて破綻しやすい | 計画性なくポジションが増え、リスク管理不能になる |
海外FXにおける両建てのやり方と戦略

両建ては、ただポジションを買いと売りで同時に保有するだけでは十分に活かしきれません。
目的に応じたやり方や組み合わせによって、リスク管理や収益機会の広がりを実現できる戦略的な手法です。
海外FXではゼロカットや高レバレッジなどの特性を踏まえた独自の活用法もあります。
このセクションでは、基本操作から応用戦略まで、両建てを使いこなすための具体的な方法を紹介します。
買いと売りを同時に注文する基本操作
両建ての基本は、同一通貨ペアに対して「買い」と「売り」のポジションを同時に持つことです。
多くの海外FX業者では、この両建てを制限せず自由に取引できるようになっています。
実際の操作はシンプルで、たとえばドル円で1ロットの「買い」を保有中に、同じ通貨ペアで1ロットの「売り」を発注するだけです。
MT4やMT5では、両建てを許可する設定を事前に確認しておけば、通常通り発注するだけで両建て状態になります。
この操作を活用すれば、相場の方向性に迷っている場面でもポジションを固定して一時保留にできるという利点があります。
ただし、誤って片方を成行で決済してしまわないよう、発注時の確認は慎重に行いましょう。
スワップポイントでのサヤ取り戦略

スワップポイントを狙ったサヤ取りは、異なるスワップ条件を活用して利益を生み出す両建て手法のひとつです。
基本的には、プラススワップが付く「買い」ポジションと、マイナススワップが少ない「売り」ポジションを同時に保有し、差額分のスワップで収益を狙います。
この手法は特に、スワップ条件が有利な業者同士や、同一業者内で通貨ペアや口座タイプを工夫することで成立します。
たとえば、片方の通貨ペアでは買いスワップが高く、もう片方では売りスワップが低いような状況で差益を得ることが可能です。
ただし、スワップ条件は日々変動するため、安定して稼ぎ続けるのは難しい点にも注意が必要です。
また、業者によってはこの戦略が規約違反とみなされる場合もあるため、事前の確認は必須です。
戦略的なナンピン両建て

一時的な両建てでリスクを抑えつつ、有利な価格帯でナンピンを行い、トータル利益を狙う応用型の手法です。
価格が下がった際、損失を固定する目的で一時的に両建てを行い、その後の反転を見越して買いポジションを追加します。
このようにポジションに「偏り」を持たせることで、相場が戻った際に買いの含み益が売りの含み損を上回り、トータルで利益を確保することが可能です。
一般的な両建てナンピンのように、買いと売りを同じロットずつ増やすのではなく、利益を出す方向に有利なポジションを増やす戦略的構成が特徴です。
トレンドの転換点を慎重に見極めながら、無駄なポジションを増やさずに対応できるため、資金効率も高くなります。
経済指標時のリスクヘッジとして使う方法
経済指標発表時は、相場が一方向に大きく動くリスクがあります。
その急変動に備える手段として、事前に両建てしておくことでヘッジ効果を得る方法があります。
たとえば、指標発表の前に買いと売りのポジションを同時に持っておき、発表後に大きく動いた側のポジションを残し、逆側を損切りするという戦略です。
これにより、一方の損失を抑えながら、伸びた方向で利益を追いかけることができます。
反応の初動を見てすぐに判断できるよう準備しておくことが重要で、事前にシナリオを複数用意しておくことが成功の鍵です。
また、スプレッド拡大や滑り(スリッページ)の影響を受けやすいため、業者選びも重要になります。
両建て時の証拠金維持で注意すべき点
両建ては相場変動に備える守りの手法として使われることが多いですが、その戦略を破綻させないためには、証拠金の維持管理が欠かせません。
特に高レバレッジが使える海外FXでは、管理を怠ると想定以上のリスクを抱えることになります。
たとえば、含み損を抱えた片側のポジションを放置してしまうと、維持率が急低下し、他のポジションへの影響やロスカットリスクが高まります。
業者によっては、両建て中でも片方だけでなく両方の必要証拠金を求めるケースもあるため、過信は禁物です。
また、証拠金維持率の計算方法や両建てに対する制限ルールも業者ごとに異なるため、事前に確認しておかないと想定外の事態に陥ることもあります。
両建てはリスクを分散する手段であると同時に、証拠金を圧迫する要因にもなり得ます。
戦略を継続するには、常に余裕を持った資金管理と、決済判断を含む出口戦略の設計が重要です。
禁止されている両建てとリスク

海外FXでは基本的に両建てが許可されていますが、すべての両建てが認められているわけではありません。
中には業者の規約に明確に違反するパターンや、不正利用とみなされる手法も存在し、発覚すれば口座凍結・出金拒否など重大なペナルティを受ける可能性があります。
このセクションでは、特に注意すべき禁止行為とリスクを具体的に解説します。
※なお、前のセクション「海外FXにおける両建てのやり方と戦略」で紹介した内容は、いずれも多くの業者で一般的に許可されている正規の手法です。
禁止されている両建てとは性質が異なるため、混同しないようご注意ください。
複数口座を使った両建ては禁止
同一業者内で複数口座を開設し、各口座で反対のポジションを保有する行為は、多くの業者で明確に禁止されています。
たとえば口座Aで買い、口座Bで売りのポジションを同時に持つことで、証拠金維持率を有利に操作したり、ゼロカット制度を不正に利用できてしまうためです。
このような手法は「リスクを隠す意図がある」とみなされ、規約違反として厳しく処分される可能性が高くなります。
発覚すれば、口座凍結や利益の没収、出金拒否に至ることもあるため、絶対に避けるべき行為です。
異なる業者での両建ても基本的にNG
複数の業者を利用して、異なる口座で反対ポジションを持つ「異業者両建て」も基本的には避けるべきです。
業者ごとの価格差やスプレッド、レバレッジの違いを利用した裁定取引(アービトラージ)に近い行為とみなされることがあるためです。
特に、ゼロカット制度を悪用し、一方の口座を意図的に損失で飛ばし、もう一方で利益を得るような行動は、明確にルール違反と判断されます。
見つかりにくいと思っても、業者側はさまざまな方法で取引の異常を検知しています。
異業者間での両建ては本当にバレないのか?
「業者が異なれば監視されていない」と考えるのは大きな誤解です。
FX業者は、KYC(本人確認)情報やIPアドレス、取引履歴、入出金パターンなどを通じてユーザーを監視しており、複数業者間の不自然な両建て行為も検知される可能性があります。
特に同一人物が短期間に複数の業者で逆方向のポジションを繰り返していると、不正取引と判断されるリスクが高まります。
異業者間でもバレる前提で考えるべきです。
ゼロカット制度を悪用した両建て
ゼロカット制度とは、相場の急変動で口座残高がマイナスになった際に、追加の入金なしで損失をカットしてくれる仕組みです。
これを利用し、一方の口座で大きな損失を出しゼロカットを発動させ、もう一方で利益を得るような両建ては完全に規約違反です。
こうした手法は、業者に損失を肩代わりさせる悪質な行為とみなされ、即時凍結・出金拒否の対象になります。
ゼロカットはあくまで不測の損失への保護措置であり、意図的に使うべきではありません。
ボーナスを利用した両建て
海外FX業者が提供する入金ボーナスや取引ボーナスを使って、両建てでリスクゼロの取引を試みる行為も、多くの業者で禁止されています。
たとえば2口座でそれぞれにボーナスを適用し、反対ポジションを取るような行動は、ボーナスの悪用とみなされます。
そもそもボーナスは積極的な取引を後押しするためのものであり、両建てで保険のように使うことは想定されていません。
このような使い方は利益の没収やアカウント制限に直結します。
意図せず発生する両建て(スリッページやEAミス)
両建ては、意図的なものだけでなく、スリッページやEA(自動売買)の設定ミスなどにより、無自覚に発生するケースもあります。
特に複雑なEAを使っている場合、内部ロジックによって意図せず逆方向のポジションが立つことがあります。
これらはユーザーに悪意がなかったとしても、業者側に不正とみなされるリスクがあるため注意が必要です。
EAを利用する際は、両建ての許可設定や挙動を事前に理解しておくことが不可欠です。
規約違反時のペナルティ(凍結・出金拒否など)
禁止された両建てを行った結果、最悪の場合は口座凍結・利益の没収・出金拒否といった重い処分を受ける可能性があります。
しかも、その判断は業者の裁量で行われることが多く、後から説明を求めても対応してもらえないケースがほとんどです。
また、一つの口座で違反があった場合、同一人物が管理する別口座やグループ会社の口座まで対象になるリスクもあります。
ルールを軽視すると、取引の継続が困難になるだけでなく、FXそのものが続けられなくなる危険性もあるのです。
海外FXの出金拒否の原因や対処法に関してや、口座凍結の原因や対処法も事前に確認しておきましょう
【禁止されている両建てのパターンとリスクまとめ】
禁止される両建てのパターン | 主な理由 | 想定されるペナルティ |
---|---|---|
複数口座間の両建て | 証拠金の不正操作、ゼロカット制度の悪用 | 口座凍結、利益没収、出金拒否 |
異業者間の両建て | アービトラージ行為とみなされる | 出金制限、グループ口座への波及も |
ゼロカット制度の悪用 | 業者への損失転嫁の意図がある | 即時凍結、信用失墜、出金拒否 |
ボーナス利用による両建て | ボーナスを保険代わりに使うのは規約違反 | ボーナス剥奪、アカウント制限 |
意図しない両建て(EAミスなど) | 意図にかかわらず不審な取引と判断される可能性あり | 警告、再発時は制裁対象になる恐れ |
両建てに対応しているおすすめの海外FX業者

両建てを海外FXで活用するには、そもそも両建てが許可されている業者を選ぶことが前提条件です。
加えて、スプレッドの狭さ、スワップ条件、取引の自由度なども重要な判断基準となります。
このセクションでは、両建てに適した機能や環境が整っている、信頼性の高い海外FX業者を5社紹介します。
Vantage|透明性×安定した約定力で両建ても安心

出典:Vantage
Vantageは、安定した約定力と低スプレッドが魅力の業者です。
NDD(ノンディーリングデスク)方式を採用しており、透明性の高い取引環境を提供。
最大レバレッジは500倍で、ゼロカット制度も完備されています。
両建ては明示的に許可されており、MT4・MT5の両方に対応。
複数口座を併用した不正利用は禁止されていますが、1口座内での正規の両建ては問題なく利用可能です。
両建て戦略をストレスなく使いたい中上級者にとって、非常に相性のよい業者と言えるでしょう。
Exness|自由度抜群×スワップ両建てにも対応

出典:Exness
Exnessは、業界でも数少ない“無制限レバレッジ”を提供する革新的なブローカーです。
最大レバレッジに上限がないため、少額資金でも戦略の幅が広がります(ただし条件付き)。
両建てにも寛容で、明確に許可されており、スワップフリー口座も選べる点がユニークです。
指標発表時のスプレッド拡大も比較的穏やかで、指標前の両建てヘッジなどにも向いています。
取引環境の柔軟さと資金効率の良さを重視する方におすすめです。
XMTrading|少額スタート×業界トップクラスの安心感

出典:XMTrading
日本人ユーザーに絶大な人気を誇るXMTradingは、信頼性・サポート体制・日本語対応の充実度で他社を圧倒しています。
最大レバレッジは1,000倍、ゼロカット制度あり、ボーナス制度も豊富です。
両建ては明確に許可されており、公式サイトでも「同一口座内での両建ては可能」と明記されています。
ただし、複数口座間やボーナスを絡めた両建ては規約違反となるため注意が必要です。
初心者から中級者まで幅広く対応できる安定感が魅力です。
ThreeTrader|高速約定×短期両建て戦略に強い

出典:ThreeTrader
ThreeTraderは比較的新しい業者ですが、約定スピードと業界最狭水準のスプレッドが強みです。
国内ではまだ知名度は高くありませんが、プロ仕様の取引環境を求めるユーザーから徐々に支持を集めています。
両建ては禁止されておらず、MT4口座内で自由に活用可能。
スキャルピングにも対応しており、両建て×短期売買の組み合わせにも適しています。
裁量トレードやスキャル戦略で柔軟に両建てを使いたい方にぴったりの業者です。
AXIORY|堅実志向×ナンピン両建てに最適

出典:AXIORY
AXIORYは、中長期トレード志向のユーザーから高い評価を受けている老舗のブローカーです。
cTraderにも対応しており、MT4とは異なる操作性を求める方にも人気があります。
両建てに関しては、明示的に許可されており、ヘッジ目的での活用やナンピン併用など幅広い戦略に対応可能。
入出金面でも国内銀行対応があり、日本人にも使いやすい仕様です。堅実に両建てを活かしたい中級者以上におすすめの業者です。
【両建て対応おすすめ業者5社の比較表】
業者名 | 最大レバレッジ | 両建て許可 | 特徴的な強み | 向いている戦略 |
---|---|---|---|---|
Vantage![]() | 500倍 | 〇 | 約定力・透明性・NDD方式 | 中上級者の裁量トレード |
Exness![]() | 無制限(条件付き) | 〇 | 無制限レバレッジ、スワップ選択可 | 指標前のヘッジ、スワップ狙い |
XMTrading![]() | 1,000倍 | 〇 | 高信頼性・日本語サポート | 初心者〜中級者の基本的な両建て |
ThreeTrader![]() | 500倍 | 〇 | 最狭スプレッド、高速約定 | スキャルピング、短期ヘッジ |
AXIORY![]() | 400倍 | 〇 | cTrader対応、日本人に使いやすい | ナンピンや中長期ヘッジ戦略 |
両建てに関するよくある疑問と回答

両建ては一見シンプルな手法に見えますが、いざ実践しようとするとさまざまな疑問が浮かぶものです。
このセクションでは、実際の取引でよくある5つの疑問に対し、明確かつ実用的な視点で回答していきます。
気になる項目をチェックしておきましょう。
Q. 強制ロスカットを避けるにはどうしたらいいですか?
強制ロスカットを避けるには、証拠金維持率を十分に保つことが最も重要です。
両建ては損益を固定する効果がありますが、ポジション数が増えることで必要証拠金も増えるため、油断は禁物です。
資金管理の基本としては、必要証拠金に対して常に2〜3倍の余裕資金を持つこと。
さらに、価格変動の激しい相場ではレバレッジを下げ、ロット数を抑えることも有効です。
また、あらかじめ「損切りルール」を決めておくことで、想定外の急変動にも冷静に対応できます。
ロスカットは資金を守るための仕組みでもあるため、仕組みを理解し、余裕のある運用を心がけましょう。
証拠金維持に関する具体的なポイントは「両建て時の証拠金維持で注意すべき点」のセクションも再度ご確認ください。
Q. ボーナスを使った両建てはNG?
はい、基本的にNGです。多くの海外FX業者では、ボーナスを利用した両建てを明確に禁止しています。
特に、複数口座でボーナスを使って一方で利益を出し、もう一方で損失を被るような使い方は、不正とみなされる可能性が高いです。
業者側は「取引の促進」を目的としてボーナスを提供しているため、それを保険や抜け道として使う行為はルール違反となります。
もしボーナス口座で両建てをしたい場合は、必ず事前に規約を確認し、曖昧な場合はサポートに問い合わせるのが安全です。
規約違反が発覚すると、利益没収やアカウント凍結のリスクもあるため慎重に判断しましょう。
詳細は「禁止されている両建てとリスク」のセクションをご参照ください。
Q. サヤ取りにはどんなリスクがありますか?
サヤ取りは、異なるスワップポイントの差を狙って利益を得る両建て戦略です。
理論上はリスクが低いように見えますが、実際にはスワップ条件の変更や価格差の急変による想定外の損失リスクがあります。
たとえば、買いポジションのスワップがプラスだったとしても、数日後にマイナスに変わることは珍しくありません。
また、スプレッドが広がると短期的な損益は悪化しやすくなります。
加えて、スワップ差狙いは利益幅が小さいため、コストや滑り(スリッページ)が相対的に大きな影響を与えやすいという欠点もあります。
必ずスワップやスプレッドの最新情報を確認し、長期視点で慎重に運用しましょう。
この戦略の概要と使い方については「スワップポイントでのサヤ取り戦略」のセクションで詳しく解説しています。
Q. 両建ては日本の法律に違反しますか?
いいえ、両建て行為そのものは日本の法律に違反しません。
国内FXでも一定の条件下で両建ては許可されており、海外FXにおいても合法的な戦略として広く利用されています。
ただし、問題になるのは「業者の規約に反する両建て」を行った場合や、法人や代理人を装って脱税やマネーロンダリング目的で悪用した場合などです。
日本国内でトレードする個人が、正規の取引範囲で両建てを行う限り、違法性はありません。
ただし、海外業者が金融庁の登録を受けていない点には注意が必要であり、万が一トラブルがあった場合は自己責任となります。
Q. IB報酬目的の取引は問題になりますか?
はい、自己紹介(セルフIB)による報酬目的の両建てや無意味な取引の繰り返しは、多くの業者で禁止されています。
IB(Introducing Broker)報酬は、本来は他者のトレードから発生する手数料収益です。
自分の口座をIBに紐づけて取引を行い、意図的にスプレッド発生回数を増やすような行動は、「リベート荒稼ぎ」と見なされてアカウント制裁を受ける可能性があります。
信頼できる業者ほどIB行為の監視が厳しく、自己取引による不正な報酬獲得はすぐに検知される仕組みが整っています。
IB制度を活用する場合は、必ずルールの範囲内で正当に運用することが重要です。
まとめ:両建ては必勝法?仕組みや禁止事項などを解説しました。

海外FXにおける両建ては、正しく使えばリスクを抑えつつ戦略的に利益を狙える手法です。
特にレンジ相場でのポジション調整や、急変動前後のリスクヘッジに有効であり、経験値が上がるほど柔軟な使い方ができるようになります。
一方で、両建てには注意点も多く、禁止されている使い方(複数口座間・異業者間・ボーナス目的など)を知らずに行うと、口座凍結や出金拒否といった重大なペナルティを受ける可能性があります。
そのため、戦略だけでなく規約の理解も不可欠です。
記事内で紹介した戦略や業者は、いずれも初心者から中上級者まで対応できる範囲の合法的なものばかりです。
まずは少額で実践し、証拠金維持や決済タイミングの感覚を掴みながら、少しずつ応用を広げていくことが成功の鍵となります。
両建ては万能ではありませんが、リスク管理と戦略の一環として活用すれば、非常に有効な武器になります。
この記事が、あなたの海外FX運用の一助となれば幸いです。
最後に、この記事で特に押さえておきたい3つのポイントを振り返っておきましょう。
- 両建ては正しく使えば有効な戦略になるが、禁止されている形は厳禁
- 資金管理と証拠金維持率を意識することが継続運用のカギ
- 業者選びとルールの確認は、すべての両建て戦略の土台
これらのポイントを頭に入れた上で、自分に合った両建て戦略を見つけていくことが、長く勝ち続けるための第一歩です。
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