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海外FX 複数口座

海外FXの複数口座は何個まで?10社の上限・手数料・禁止事項を比較

/ / 著者: マネチャ編集部

「海外FXの口座は何個まで作れるのか」「複数口座を持つと凍結されるのか」——複数口座で迷うのは、たいていこの2つです。結論から言うと、同じ業者で複数の口座を持つことは各社が用意している正規の機能で、今回調べた10社すべてで可能でした。凍結の話が出てくるのは、口座を増やすこと自体ではなく、別人を装って2つ目の顧客登録を作ることや、複数の口座を使った特定の取引です。

この記事では、主要10社の公式サイト・利用規約・公式FAQを直接確認して、持てる口座数・口座間の資金移動・休眠口座の維持手数料・2口座目以降のボーナス・禁止されている取引を、条番号と確認日つきで一覧にしました。「規約で禁止されています」で終わらせず、どの条文が何を禁じているのかまで示します。読み終えたときに、自分が使っている業者で何をしてよくて何が危ないのかを判断できる状態を目指した内容です。

結論|海外FXの複数口座の要点(2026年9月時点)

  • 同じ業者で口座を追加するのは正規の機能。10社すべてで可能で、多くは会員ページから即時に開設できる。一方、同じ業者に別メールで2つ目の「顧客アカウント」を作るのは規約違反になる業者があり、HFMは規約2.1条で「only 1 (one) account」と明記している
  • 持てる口座数は5〜100口座と業者差が大きい(Exnessは口座タイプごとに最大100、TitanFX 15、AXIORY 10、FXGT 6、IS6FX・ThreeTrader・Axiは5前後)。XMTradingは公式サイト内で「8口座」と「10口座」の記述が併存し、HFMは「上限はある」とだけ書いて数値を公開しておらず、BigBossは上限の有無自体が公式に書かれていない
  • 使わない口座には維持手数料がかかる。10社中8社に規定があり、FXGT・HFM・BigBossは口座ごとの課金だと規約に明記があり、Axiも条文が口座単位の書き方なので放置した数だけ増える前提で考えておくのが安全。AXIORYは規約22.1で「顧客単位(per Client basis)」と明記していて二重取りされない。TitanFXとExnessは維持手数料の規定がない
  • 口座間の資金移動は10社すべてで可能(多くは即時)。ただし移動するとボーナスは按分して減り、移動先が対象外の口座なら消滅する。IS6FXは移動した時点で消失、BigBossは移転先に引き継がれない
  • 口座を増やしてもボーナスは増えない。AXIORYは規約3.7で「per-client basis (not on a per-account basis)」、XMTradingは「顧客の最初のリアル口座のみ」かつ同一IPからの複数登録を禁止と定めている
  • 禁止されているのは「複数口座にまたがる両建て」「ボーナス目的の重複登録」「レバレッジ制限の回避」の3つ。XMTradingは公式ヘルプで「二つの異なる口座間での両建てはできません」と明示し、FXGTは規約8.6条で「whether under the same profile」と自分の複数口座間を名指ししている

※本記事は、MoneyCharger編集部がコンテンツ制作ポリシーに基づき作成しています。各社の口座数・手数料・規約条項は、公式サイト・利用規約・公式FAQの原文(英語版を含む)を2026年9月15日に確認したものです(出典と条番号は本文に明記)。規約や手数料は改定されることがあるため、実際の条件は必ずご自身の口座と各社の最新の表示でご確認ください。海外FX業者は日本の金融庁に登録がなく、金融庁と消費者庁は無登録業者との取引について注意喚起しています。本記事は一般的な情報提供であり、特定の業者や取引手法を推奨するものではありません。

海外FXがはじめての方は、あわせて海外FX初心者完全ガイドもご覧ください。

「追加口座」と「複数アカウント」は別物|混同すると口座凍結になる

「複数のアカウントとは何を指すのか」から整理します。海外FXで口座を増やす方法は3つありますが、そのうち2つは業者が用意している正規の機能で、1つは規約違反になります。この違いを押さえておかないと、「複数口座を持ったら凍結された」という事故につながります。

追加口座と複数アカウントの違い|1つの顧客アカウントの下に複数の取引口座を作るのは各社が用意した正規の機能、同じ業者に2つ目の顧客アカウントを登録するのは規約違反になる
やり方何をするか扱い
① 追加口座
(同じ業者の中で増やす)
1つの顧客アカウントにログインして、2つ目・3つ目の取引口座を作る各社が用意している正規の機能。今回調べた10社すべてで可能
② 別の業者で開設まったく別の業者に新しく登録する自由。他社で口座を作ること自体を制限する規約は今回の10社で確認できなかった(ただし他社の口座を使った両建ては別で、FXGT・IS6FXは規約で禁止、TitanFXはゼロカット対象外としている)
③ 複数アカウント
(同じ業者に2つ目の登録)
同じ業者に、別のメールアドレスで顧客登録そのものをもう1つ作る禁止している業者がある(規約違反。全口座の凍結・取引の無効化まで規定されている)

検索でよく見かける「複数口座はバレる」「凍結される」という話は、ほとんどが③の複数アカウントの話です。①の追加口座は業者の会員ページに「口座を開設する」ボタンが用意されているくらいで、隠す必要のあるものではありません。

追加口座は、業者が公式に案内している機能

追加口座は申請してから審査を待つようなものではなく、多くの業者で即時に開設できます。AXIORYは公式FAQで手順をこう案内しています。

リアル口座・デモ口座の追加口座をお作りいただくには、まず AXIORYポータル にログインください。「お客様の口座(アカウント)」の右にある 「口座を開設する」 をクリックください。ご希望の追加口座をお選びください。(中略)問題が無ければ承認をお待ちいただくことなく、すぐに追加口座が開設されます。

出典:AXIORY 公式FAQ(2026年9月15日確認)

そもそも口座タイプや基本通貨は後から変更できない業者が多く、変更したいときは追加口座を作るのが公式の案内になっています。XMTradingは「いいえ、口座タイプを変更することはできませんが、XMTradingポータルまたはXMTD TraderProアプリから、どの口座タイプでも追加口座を開設することができます」、AXIORYは「口座開設後の口座タイプ変更はできません。追加口座を申請し、ご希望の口座タイプをお選びください」と案内しています。つまり追加口座は「使う前提」で設計されているということです。

2つ目の「アカウント」を作るのは、規約で禁止している業者がある

一方、同じ業者に別メールアドレスで顧客登録をもう1つ作る行為は扱いが違います。今回10社の利用規約と公式FAQを確認したところ、明文で禁じている業者と、規約に条文がない業者に分かれました。

業者2つ目の顧客アカウント根拠(条番号・原文)
HFM不可Account Opening Agreement 2.1条のAccount定義に「The Client is allowed to have only 1 (one) account with the Company」と明記
IS6FX不可公式「お一人様1アカウントに限ったご利用」+利用規約第12条「the act of the same person having two or more accounts」を禁止行為に列挙
FXGT不可規約7.8条。別メールでの複数登録に対し、全口座のブロックと全取引の無効化を規定
XMTrading明文の禁止はなし。ただし名寄せされる規約61.1条「treat all such Accounts as if they were under one Account(すべての口座を1つの口座であるかのように扱う)」+「limit the number of Accounts ... at our sole discretion(当社の裁量で口座数を制限する)」
AXIORY不可(1メール=1アカウント)公式FAQが根拠。規約に明文の条項は確認できず
BigBoss別メールでの複数登録は原則禁止同一メールでの追加口座は可。「大量の口座開設は取り締まり対象」と案内
Exness可(異なるメールなら可)規約に可否を定めた条項はなし
TitanFX不可(1メール=1アカウント)利用規約2.7条「お客様は1つの口座のみを保有するものとみなされ」+公式FAQ「いいえ、できません。弊社での登録は、お一人様1メールアドレス制となっております」。閉鎖後に同一名義で再登録することもできない
ThreeTrader・Axi未確認規約・公式ヘルプに該当条文を確認できず(Axiは「閉鎖後はAxi未使用の新しいメールアドレスが必要」という運用ルールのみ)

「未確認」は、公式サイトと規約を確認した範囲で記載が見つからなかったという意味で、可でも不可でもありません。禁止条文がないからといって安全とは限らず、XMTradingのように「複数の口座を1つとして扱う」「当社の裁量で口座数を制限する」と定めている例もあります。2つ目の顧客登録が必要になったら、自己判断せず業者のサポートに確認してください。

「同じ会社で複数口座は禁止」という説明は、国内FXの話

「FX口座 複数」で検索すると、「多くのFX会社は約款で同一名義の複数口座を禁止している」という解説が出てきます。これは国内FX会社について書かれたもので、海外FXの追加口座とは前提が違います。海外FXでは、上で見たとおり1つの顧客アカウントの下に複数の取引口座を持つことが標準的な機能です。国内FXの説明をそのまま当てはめると、使えるはずの機能を避けてしまうことになります。

主要10社で持てる追加口座の数【2026年9月時点の一覧】

追加口座には業者ごとに上限があります。10社の公式サイト・利用規約・公式FAQを直接確認したところ、上限は5口座から100口座まで開きがあり、そもそも上限を公開していない業者もありました。「何個まで作れるか」は業者選びの段階で確認しておく項目です。

業者リアル口座の上限デモ口座口座タイプの変更確認した場所
Exness口座タイプごとに最大100口座(スタンダードセントのみ合計30)。1アカウント総計1,630口座。※取引実績のない口座からの出金には、調査・キャンセル・手数料を課す権利を留保と規約に明記——公式ヘルプ
TitanFX15口座(新規1+追加14/MT4・MT5の合計)。16口座目以降は個別審査——公式ヘルプ
XMTrading公式サイト内で記述が割れている。取引条件ページ・口座タイプ一覧・口座タイプ個別4ページの計6ページは「最大8口座」、ヘルプセンターは「リアル10口座・デモ5口座」5口座(ヘルプ)変更不可(追加口座で対応)公式サイト/ヘルプセンター
AXIORY10口座。「10口座以上ご希望の場合は、申請ごとに都度審査」10口座変更不可(追加口座で対応)公式FAQ
FXGTライブ6口座(規約7.8条に明記)。本人確認の完了前は1口座のみ6口座—利用規約7.8条
IS6FX追加口座は5つまで(公式FAQ)。初期口座を含めて5か、別に5かは公式に明示なし——公式FAQ
ThreeTrader日本語FAQは「最大5つまでの追加口座」。英語FAQには上限数の記載がなく、日英で差がある5口座—公式FAQ(日本語/英語)
Axi本人確認が完了していれば5口座+独自プラットフォーム1口座、本人確認前は2口座+1。※対象プラットフォームは日本語ヘルプが「MT4」、英語ヘルプが「MT4/MT5」と食い違う。※別のヘルプ記事では「ライブ口座は合計5つまで」と数え方が異なる——公式ヘルプ(日本語/英語)
HFM上限はあるが数値は非公開。日英とも「開設できる取引口座数には上限があります」と書かれているだけ——公式ヘルプ(日本語/英語)
BigBoss数値の記載を確認できず。同一メールでの追加口座は可能だが「大量の口座開設は取り締まり対象」と案内——公式サイト

確認日:2026年9月15日。各社の公式サイト・利用規約・公式FAQの原文を当編集部で確認しました。「—」は今回の調査範囲で記載を確認できなかった項目です。上限や条件は変更されることがあるため、口座を増やす前に各社の最新の表示をご確認ください。

XMTradingは公式サイト内で「8口座」と「10口座」が併存している

XMTradingの上限は、他社の記事では「最大8口座」と書かれていることが多い数字です。確認したところ、その8口座は実在する公式の記載でした。取引条件ページと4つの口座タイプページを含む6ページすべてに、同じ文言で載っています。

はい、ご開設いただけます。同一の個人情報を用いて、有効な取引口座を最大8口座同時に保有していただけます。

出典:XMTrading 公式サイト(取引条件ページほか計6ページ・2026年9月15日確認)

ところが、同じXMTradingのヘルプセンターには違う数字が書かれています。

はい、ご開設いただけます。同一の個人情報を用いて、有効なリアル口座を最大10口座、デモ口座を最大5口座まで同時に保有していただけます。

出典:XMTrading 公式ヘルプセンター(2026年9月15日確認)

どちらにも更新日の表示がないため、どちらが最新なのかは公式の情報だけでは判断できません。利用規約には口座数の数値がなく、「当社の裁量で口座数を制限する」と定めているだけです。実務的には、8口座までなら両方の記載と矛盾しないので、そこを目安にして、それ以上必要になったらサポートに確認するのが安全です。

上限に達して追加できなくなったときの対処

上限まで口座を作ってしまうと、新しい口座タイプを試したくなっても追加できません。この場合は使っていない口座を削除してもらってから、改めて開設するのが手順になります。マネチャの公式FAQも、キャッシュバック対象口座を追加する場面について同じ手順を案内しています。

各業者のサポートに既存口座の削除依頼を行なってから改めて乗り換え手順を実行して下さい。

出典:マネチャのFAQ「FX口座数が上限に達していて追加の口座開設ができない場合は?」(2026年9月15日確認)

ただしFXGTとTitanFXは「取引口座は削除できない」と公式に明言しています(FXGTは代わりにアーカイブ対応、TitanFXは16口座目以降を個別審査で受け付ける運用)。削除の可否と手順は業者ごとに違うため、まずサポートに相談してください。なお口座を放置したまま上限だけ埋めてしまうと、後述する休眠口座の維持手数料が発生する業者もあります(休眠口座と維持手数料の10社比較)。使わない口座は早めに整理しておくほうが、結果的に損をしません。

複数口座を使うメリット|口座タイプは後から変更できない

複数口座がよく使われる理由は「1つの口座では条件を両立できないから」です。今回10社を調べて分かったのは、口座タイプも基本通貨も後から変更できない業者が多く、条件を変えたいときは追加口座を作るのが公式の手順になっているということでした。

  • 取引スタイルごとに条件を分けられる:スプレッドが狭い代わりに手数料がかかる口座と、手数料無料でスプレッドが広い口座は、短期売買と中長期で向き不向きが逆になる
  • ボーナス対象の口座とコスト重視の口座を分けられる:FXGTのPRO・ECN Zero、IS6FXのスタンダード以外など、低コスト口座はボーナス対象外のことが多い
  • 資金を分けてリスクを抑えられる:1つの口座で大きな損失を出しても、別口座の資金までは失わない
  • 業者を分散できる:出金トラブルやシステム障害が起きたとき、取引を続けられる先が残る
  • 通貨や取引ツールを使い分けられる:円建てとドル建て、MT4とMT5は同じ口座では両立できない

口座タイプ・基本通貨は後から変えられない

これは複数口座を使う最大の実務的な理由です。XMTradingは公式ヘルプで、口座タイプについても基本通貨についても変更できないと明記しています。

いいえ、口座タイプを変更することはできませんが、XMTradingポータルまたはXMTD TraderProアプリから、どの口座タイプでも追加口座を開設することができます。

出典:XMTrading 公式ヘルプセンター(2026年9月15日確認)

AXIORYも「口座開設後の口座タイプ変更はできません。追加口座を申請し、ご希望の口座タイプをお選びください」と案内しています。つまり「あとで変えればいい」が通用しないので、条件の違う口座が必要になった時点で追加するのが前提の設計です。

注意:口座を分けても高いレバレッジを維持できるとは限らない

「1つの口座に資金を集めるとレバレッジが下がるから、口座を分けて回避しよう」という使い方を考える人がいます。しかしこれは業者によって成立しません。レバレッジの判定を全口座の合計で行っている業者があるためです。

判定の方法業者内容
全口座を合算
(分けても回避できない)
AXIORY全リアル口座の有効証拠金を合算して判定(ウォレット・アルファ口座を除く)
同上TitanFXマイクロ口座の2,000倍判定は全リアル口座を合算。毎日00:15に自動判定され、超過すると1,000倍へ下がる
同上BigBossスタンダード・プロスプレッド・MASSは全口座合算(デラックス口座のみ口座ごと)。別途「複数口座を跨ぐレバレッジ回避」を禁止行為として明記
口座ごとExness・IS6FX・FXGT口座単位の有効証拠金などで判定(FXGTは明文がなく、口座単位の運用から判断)
残高での判定なしAxiレバレッジは口座ごとに設定するが、残高に応じて引き下げる段階表は公式に公開されていない(最大レバレッジは居住国と口座タイプで決まる)
明示なしHFM条文は「of each trading account」など口座ごとと読めるが、合算するともしないとも書かれていない。残高帯別の段階表も公式にない
併存XMTradingレバレッジ区分の自動判定は口座ごと。ただし規約47.2条で「total equity of all Accounts(全口座の合計有効証拠金)」を基準に証拠金を引き上げる権利を留保し、ポジション数の上限200も全口座合算
業者の裁量ThreeTrader規約3.3条が「口座ごとに別々」と「当社はいつでも合算できる」を併記

レバレッジ制限を避けることを目的に口座を分ける行為は、BigBossが規約で明確に禁止しています(「レバレッジ変動制を回避する目的での複数口座を跨ぐ公平性を欠いた取引は禁止行為とさせて頂き、取り締まり・口座凍結の対象となり」)。合算判定の業者では技術的にも成立せず、規約違反と判断されるリスクだけが残ります。

資金分散と業者分散は、目的が違う

同じ「分散」でも、同一業者内で口座を分けるのは取引条件のため、業者をまたぐのは業者側のリスクに備えるためです。ただし同じ業者の中で口座を分けても、損失のリスクを完全に切り離せるわけではありません。TitanFXは規約2.10条で「複数の口座におけるマイナス残高を含む」債務を他の口座の資金と事前通知なく相殺できると定めており、ThreeTraderの3.3条も同じ内容です。BigBossもスタンダード・プロスプレッド口座ではマイナス分の補填に他口座の残高が使われます(デラックス口座のみ口座単位で完結)。同じ業者の中で口座を5つに分けても、その業者自体が出金に応じない・システム障害で取引できないという事態には対応できません。業者を分けておく意味はここにあります。安全性の比較は海外FX業者の安全性ランキングで解説しています。

使わない口座は手数料がかかる|休眠条件と維持手数料の10社比較

複数口座の最大の落とし穴がこれです。今回調べた10社のうち8社に口座維持手数料の規定があり、そのうち4社は「口座ごと」に課金されます。つまり使わない口座を5つ放置すると、手数料も5口座分かかります。一方で、顧客単位でしか課金しない業者や、そもそも維持手数料がない業者もあります。

業者休眠になる条件維持手数料口座ごとか、顧客単位か根拠
Exness維持手数料の規定なし(無操作3日でアーカイブされるが資金は保持され、復元も無料)なし—公式ヘルプ
TitanFX無取引・90日間の入出金なし・90日間のログインなし・未決済注文なし・残高ゼロの全条件を満たした場合なし該当口座のみ(規約2.29)規約2.27〜2.30
AXIORY12か月の無操作。※残高がない場合は3か月後に凍結口座となり、取引口座がすべて削除される月5米ドル顧客単位。規約22.1「per Client basis and not on a per Trading Account basis」=口座を増やしても二重には取られない規約22.1
BigBoss120日間、入金・資金移転・取引・ボーナス追加のいずれもない場合(出金は活動に含まれない)。判定は口座ごとではなく保有する全対象口座をまとめて行う月5米ドル口座ごと(「全ての対象口座において」)=5ドル×口座数公式サイト
XMTrading90暦日の無活動(取引・入出金・資金振替・追加口座開設・登録のいずれもない)月10米ドル(残高が10米ドル未満ならその残高全額。残高ゼロなら請求なし)休眠の判定は全口座合算(67.1条)。課金が口座別か顧客単位かは公式に記載なし規約67.1〜67.4/公式ヘルプ
FXGT90暦日の無活動初回20米ドル+以降は月10米ドル口座ごとに個別課金(規約16.9.1.3)規約16.9.1.3
IS6FX3か月の無取引(プロゼロ口座のみ2か月)月10米ドル(円建て口座は毎月1日のドル円レートで換算)—公式サイト
HFM6か月の無活動放置が長いほど上がる累進制:6か月〜1年は月5米ドル/1〜2年は月10米ドル/2〜3年は月20米ドル/3年超は前年額+10米ドル(残高ゼロなら課金なし)口座ごと規約15.1〜15.2
Axi12か月連続で取引も建玉もなく、残高が残っている場合月approx. $6.25(米ドル建ては10米ドル、ユーロ・ポンドは10、香港ドルは80、ランドは177)口座ごとに判定・徴収(ただし徴収頻度はMT4・MT5の文書が「毎月」、独自プラットフォームの文書が「四半期ごと」と食い違う)。※別に6か月の無取引でアーカイブされ、復元するまで出金できないClient Agreement 2.6(f)
ThreeTrader残高が口座通貨建てで500未満、かつ6か月超の無活動(両方を満たした場合)規定はあるが金額は規約に記載なし—規約6.4(d)(英語版のみに存在)

確認日:2026年9月15日。各社の利用規約・公式ヘルプの原文を当編集部で確認しました。「—」は今回の調査範囲で記載を確認できなかった項目です。手数料は改定されることがあるため、口座を放置する前に必ず最新の規約をご確認ください。

複数口座で増えるもの・増えないもの|休眠口座の維持手数料は口座ごとに積み上がり管理の手間と規約違反のリスクも増える一方、ボーナスは顧客単位で増えずレバレッジも全口座合算で判定される業者がある

同じ「月5ドル」でも、口座ごとか顧客単位かで負担が変わる

表で注目してほしいのは金額よりも右から2番目の列です。AXIORYは規約で「per Client basis and not on a per Trading Account basis(口座単位ではなく顧客単位)」と明記しているため、10口座持っていても請求は月5米ドルのままです。対してFXGT・HFM・BigBoss・Axiは口座ごとの課金なので、放置した口座の数だけ積み上がります。

逆に、休眠の判定を全口座まとめて行う業者(XMTrading・AXIORY・BigBoss)では、どれか1つの口座を動かしていれば全口座が休眠になりません。放置=即課金ではないので、複数口座を持つ人にはむしろ有利に働きます。一方、たとえばHFMで使わない口座を3つ、2年放置した場合、累進制で1口座あたり月20米ドルの帯に入るため、合計で月60米ドルという計算になります(残高が残っている口座のみ。残高ゼロなら課金されません)。「とりあえず作っておく」が一番損をするのがこの部分です。

XMTradingは規約内に90日と12か月の2つの記述がある

XMTradingの休眠条件は、公式ヘルプと規約67.1条がいずれも90暦日としています。

はい、お客様の口座が90日以上にわたり利用されていない場合に限り請求されます。こちらの期間後、取引、入金、出金、資金振替、追加口座開設、登録などの利用がなかった場合にのみ休眠口座とみなされます。口座が休眠状態になると、その時点で残る全てのボーナス、キャンペーンクレジット、XMPは自動的に休眠口座から消失いたします。

出典:XMTrading 公式ヘルプセンター(2026年9月15日確認)

ただし同じ規約の51.5条には「12か月」「15米ドル」という別の条件も残っており、現行版でも両方の記述が併存しています。どちらが適用されるかは公式の記載だけでは確定できないため、短いほうの90日を前提に動くのが安全です。あわせて、休眠になるとボーナスとXMPが消える点も見落とされがちです。

よく「XMは90日で凍結される」と説明されますが、正確には休眠(手数料の発生)と凍結(口座が使えなくなる)は別です。XMTradingの公式ヘルプは「残高がゼロを含めUSD 5 / JPY 500 / EUR 5 以下の口座は、90日間ご利用がないと凍結されます」「一度凍結された取引口座を再開することはできません」としています。残高が少ない口座ほど、放置すると復活できなくなります。

口座間の資金移動はどこまでできるか|10社の条件比較

複数口座を使い分けるなら、資金を口座間で動かせるかどうかが実用性を左右します。今回調べた10社はすべて、同じ業者内の自分の口座どうしで資金を移動できました。多くは即時に反映されます。ただしボーナスの扱いが業者ごとに大きく違い、移動すると消えてしまう業者もあります。

業者可否・反映移動するとボーナスはどうなるか条件・制限
XMTrading可・即時(基本通貨が違う場合は自動換算)移動した残高の割合に応じて按分して一緒に移動。ただし移動先がボーナス対象外の口座なら、その分は消滅(規約D.4)本人名義の口座間のみ。他人の口座へは不可
AXIORY可・即時(cTrader口座との間も可)出金条件を満たす前は移動できない。達成後は按分して一緒に動く—
FXGT可・即時移動した比率に応じて按分で控除(控除率=移動額÷口座残高×100)同一通貨の口座間のみ。上限・下限はなし
TitanFX可・即時反映(公式名称は「資金振替」。MT4とMT5の間も可)常設のボーナス制度がないため対象外。※資金振替はキャンペーンの入金額にカウントされないポジション保有中は有効証拠金の90%以上を動かせない。手数料の記載は確認できず
Axi可・数秒で完了(ポータルの「資金を移動」)常設ボーナスなし送金元に未決済・保留中のポジションがないこと。初回入金から28日以内の本人確認完了が条件。手数料は公式のどこにも記載がなく未確認
IS6FX可・手数料無料移動した時点でボーナスクレジットは消失。※出金を申請すると全口座のボーナスが消える(公式FAQ)ポジション保有中は不可。第三者名義の口座へは不可
BigBoss可・約0〜1営業日(公式名称は「資金移転」)移転額÷残高の割合で按分して消滅し、移転先には引き継がれないマイナス残高の口座があると不可
ThreeTrader可(規約17.8(b)「available for trading on the receiving account on the day of the transfer」=当日中に受取口座で取引可能)常設ボーナスなし手数料・レバレッジへの影響は記載を確認できず
HFM可。ただし取引口座どうしの直接移動ではなく、myHFウォレットを経由する公式サイトの表示では資金移動の都度20%ボーナスが付与される(上限5,000米ドル)。ただし規約3.2は、初回入金だけか以降の移動にも適用されるかは会員ページ内の表示によるとしている。出金時には比例して消滅(規約3.14)手数料・所要時間は公式に記載なし。ボーナスのみの残高はウォレットへ移せない
Exness可。他人名義の口座宛にも移動できる(公式ヘルプ。受取人の口座番号と登録メールアドレスが必要)ボーナス制度自体がない規約7.19により同一口座タイプ間が原則。異なるタイプ間は移動額が最低初回入金額を超える場合のみ。手数料・所要時間の記載なし

確認日:2026年9月15日。各社の利用規約・公式ヘルプの原文を当編集部で確認しました。「—」および「記載なし」は、今回の調査範囲で公式の記述を確認できなかった項目です(無料・可能という意味ではありません)。

資金を動かすとボーナスが減る・消える

ボーナスを受け取った口座から別の口座へ資金を移すと、移した割合の分だけボーナスも差し引かれるのが一般的な扱いです。XMTradingの規約は次のように定めています。

In the event of internal transfers between trading Accounts with XMTrading, trading bonuses previously credited to sending account will be moved proportionally to the percentage of transferred balance into receiving account. (中略)In case that receiving account is not eligible for trading bonuses, amount of trading bonuses deducted from sending account will not be credited into receiving account and therefore that proportion of trading bonuses will be nullified.

出典:XMTrading 入金ボーナス規約 D.4(原文は英語・2026年9月15日確認)

つまり移動先がボーナス対象外の口座(XMTradingならZero口座など)だと、差し引かれた分はどこにも付かずに消えます。IS6FXはさらに単純で、移動した時点でボーナスクレジットが消失します。BigBossも移転先には引き継がれません。

ボーナスを使って取引するつもりの資金は、動かす前にボーナスがどうなるかを確認してください。「証拠金が足りないから別口座から移そう」とした結果、移動した側のボーナスが消えて必要証拠金を割る、という事故が起こり得ます。ボーナスの条件は海外FXの口座開設ボーナス・入金ボーナスでも解説しています。

ポジションを持ったままでは動かせない業者がある

もう一つ実務で引っかかるのが保有ポジションの扱いです。IS6FXはポジション保有中の資金移動を認めておらず、Axiも送金元の口座に未決済・保留中の注文がないことを条件にしています。TitanFXは移動できますが、有効証拠金の90%以上は動かせません。BigBossはマイナス残高の口座があると資金移転自体ができません。

「ロスカットが近いから別口座から資金を移して耐える」という使い方を想定している場合、その業者で実際にできるのかを先に確認しておく必要があります。急いでいるときに限って規約の制限に当たります。

2口座目以降のボーナスはどうなるか|「口座を増やせば増える」は成立しない

「複数口座を作ればボーナスをたくさんもらえるのでは」と考える人がいますが、今回調べた範囲では、同じ業者で口座を増やしてもボーナスは増えません。ボーナス制度がある業者は、1人につき1回か、顧客単位の累計上限か、あるいはHFMのように専用口座にしか付与しないかのいずれかの形で、口座を増やしても増えないように設計されているためです。旧版のこの記事は「口座開設ボーナスは1回のみ」と書いていましたが、実際にはもう少し細かい条件があります。

業者2口座目以降の扱い根拠・注意点
XMTrading口座開設ボーナスは最初のリアル口座のみ。入金ボーナスは顧客単位で累計上限(10,500米ドル)規約B.4「applicable only to Clients' first real trading account」。C.3で同一IPからの複数登録も禁止。口座開設ボーナスは口座間を移動できない(C.5)
AXIORY1人1回規約2.3「Only one NDB is granted per client」、3.7「per-client basis (not on a per-account basis)」=口座単位ではなく顧客単位と明記
FXGT1人1回。かつ対象の口座タイプが限定キャンペーン規約14条「per Client」。複数口座を持っている場合は最初に登録した1口座のみが対象。PRO・CryptoX・Cent・ECN Zeroの各口座は対象外
IS6FX口座開設ボーナス(approx. $18.75)は追加口座では付与されない公式が「追加口座の開設で、ボーナスは付与されません」と明記。入金ボーナスの対象もスタンダード・EX口座に限定
BigBoss開設ボーナス(approx. $93.75)は1人1回。入金ボーナスは2口座目以降も対象だがアカウント単位で累積「すでにBigBossの口座をお持ちの方が、新しく追加で口座を開設されても対象外となります」。入金ボーナスは口座を増やしても上限が増えるわけではない
HFM専用のボーナス口座にのみ付与規約3.4「can be added only to the Top-up Bonus account」。4.4は本プログラムでの複数口座保有を即時のボーナス剥奪事由としている
ThreeTrader常設ボーナスなし(期間限定のみ)開催中の4本すべてが「お一人様1回限り」と定め、そのうち「はじめてのトレード応援キャンペーン」は「複数口座での参加は固く禁止されています」と明記。他の3本も複数アカウントでの重複参加を対象外としている
Axi常設ボーナスなし(個別オファーのみ)対象はStandard・Pro等のMT4/MT5口座に限定。同時に有効化できるのは1つだけ、入金前に有効化しないと付与されない
TitanFX常設のボーナス制度なし「資金振替はキャンペーンの入金額にカウントされない」と明記
Exnessボーナス制度が存在しない日本語・英語とも明記。論点そのものが発生しない

確認日:2026年9月15日。各社のキャンペーン規約・公式サイトの原文を当編集部で確認しました。ボーナスの内容と条件は頻繁に変わるため、受け取る前に必ず最新の規約をご確認ください。最新の開催状況は海外FXのボーナス比較で毎月更新しています。

ボーナスは「口座ごと」ではなく「顧客ごと」に数えられている

AXIORYの規約が、この構造をもっとも端的に書いています。

Only one NDB is granted per client

出典:AXIORY ウェルカムボーナス規約 2.3(原文は英語・2026年9月15日確認。NDB=No Deposit Bonus=口座開設ボーナス)

同規約3.7はさらに「per-client basis (not on a per-account basis)」と念を押しています。XMTradingも「顧客の最初のリアル取引口座にのみ適用される」と定め、さらに同一IPアドレスからの複数登録を禁止しています。「別のメールアドレスで登録すればもう一度もらえるのでは」という発想は、前述の複数アカウントに当たり、規約違反になります。

対象外の口座タイプで作ってしまうと受け取れない

意外と多いのが口座タイプによる対象外です。FXGTはPRO・CryptoX・Cent・ECN Zeroが対象外、IS6FXの入金ボーナスはスタンダード口座とEX口座に限定、HFMは専用のボーナス口座にしか付与されません。スプレッドの狭さで上位口座を選ぶと、ボーナスの対象から外れるという組み合わせが起こります。

ボーナスを使いたい口座と、コストを抑えて取引したい口座は目的が違うので、この2つを1つの口座で兼ねようとしないほうが結果的に有利です。これは複数口座を使い分ける実務的な理由のひとつでもあります。

複数口座でやってはいけない3つのこと【条番号つき】

複数口座そのものは正規の機能ですが、複数口座を使った特定の取引は規約で禁止されています。よくある解説は「規約で禁止されています」で終わっていますが、実際にどの条文が何を禁じているのかを10社分確認しました。禁止されているのは次の3つです。

① 複数口座にまたがる両建て

もっとも明確に禁止されているのがこれです。同じ口座の中で買いと売りを同時に持つこと(同一口座内の両建て)は多くの業者が認めていますが、口座をまたいだ両建ては扱いが違います。

業者複数口座間の両建て条番号と原文
XMTrading不可公式ヘルプ「すべての取引口座においてポジションを両建てしていただけますが、二つの異なる口座間での両建てはできません」。規約は55.3条・55.4条。47.9条は濫用時に他口座の資金を強制相殺する権利を留保
FXGT禁止規約8.6条が「whether under the same profile(同一プロファイル配下かどうかを問わず)」と明記=自分の複数口座間を名指し。違反時は全連結口座のブロック・利益の無効化、23.13条で残高7%のペナルティ
IS6FX禁止公式FAQ「同一口座内に限り、両建て取引を行って頂けます」。利用規約第12条「Conducts hedge trading by having multiple accounts in our company」を禁止行為に列挙
ThreeTrader禁止規約9.7条が操作行為の定義に「different accounts being traded by one trader simultaneously」「internal/external hedging」を列挙
Axi禁止Client Agreement の定義条項「UNACCEPTABLE CONDUCT」(d)(e)が自分の複数アカウント・サブアカウント間の相殺ポジションを明記。3.6条の制裁は他のAxiグループ法人の口座にも波及。※同一口座内はMT4・MT5で明示的に許可(証拠金は半分)
HFM局面を限定して禁止規約26.1条が「same or different trading accounts(同一・別口座を問わず)」の無リスク利益狙いの反対売買を禁止。ただし高ボラティリティ・指標発表・窓開けなどの場面に限定されており、一律禁止ではない
AXIORYボーナス利用中は禁止キャンペーン規約4.1(c)(ii)が internally/externally の両建てを名指し。通常取引時については規定なし
TitanFX禁止ではない(ただしゼロカット対象外)公式ヘルプ「複数口座間…でのゼロカット狙い等の両建て取引はゼロカットの対象外」=損失が補填されないという建て付け
BigBoss禁止日本語は「複数の口座を用いたリスク過多な両建て取引」、英語は「Cross orders with multiple accounts」(限定なし)と日英で書き方が異なる
Exness名指しの条文なし規約 Part C 2.5「internal hedging ... in coordination with other parties」「multiple account operation」で実質的に規制

ポイントは「両建てが全面的に禁止されている」わけではないことです。同一口座内の両建ては多くの業者が公式に認めており、規約が問題にしているのは複数の口座を使って市場リスクを取らずに利益や補填を得ようとする形です。両建て全般の扱いは海外FXの両建てで10社の規約を条番号つきで整理しています。

② ボーナス目的の重複登録

前述のとおり、別のメールアドレスで2つ目の顧客登録を作る行為は複数の業者が禁止しています。とくにボーナスを目的にした場合は明確です。XMTradingの口座開設ボーナス規約は、同一IPアドレスからの複数登録まで踏み込んで禁じています。

All Eligible Clients are permitted to hold only one (1) "No Deposit Trading Bonus" Account per one (1) unique IP address. Multiple registrations from the same IP are not permitted nor multiple "No Deposit Trading Bonus" Accounts register with same personal details.

出典:XMTrading 口座開設ボーナス規約 C.3(原文は英語・2026年9月15日確認)

HFMも規約4.4で、ボーナスプログラム下での複数口座保有を即時のボーナス剥奪事由としています。ThreeTraderは開催中のキャンペーン4本すべてに「複数口座での参加は固く禁止」と書いています。ボーナスは口座を増やしても増えない設計なので、リスクを取る意味がありません。

③ レバレッジ制限を回避する目的の口座分割

資金を複数口座に分けて、残高に応じたレバレッジの引き下げを避けようとする行為です。BigBossは公式にこう書いています。

レバレッジ変動制を回避する目的での複数口座を跨ぐ公平性を欠いた取引は禁止行為とさせて頂き、取り締まり・口座凍結の対象となり、利用規約第5条に沿った処置を行わせて頂きます。

出典:BigBoss 公式サイト(2026年9月15日確認)

そもそもAXIORYは全リアル口座の有効証拠金を合算して判定し、TitanFXもマイクロ口座の2,000倍判定は全リアル口座の合計、BigBossもスタンダード・プロスプレッド・MASSは全口座合算です(BigBossのデラックス口座だけは口座ごと)。該当する口座タイプでは分けても下がるため、規約違反のリスクだけを負うことになります。

違反と判断されたときの措置は、利益の取り消し・出金の拒否・口座凍結に及びます。Axiのように制裁が他のグループ法人の口座にまで波及すると定めている業者、FXGTのように全連結口座のブロックと残高7%のペナルティを規定している業者もあります。「1つの口座だけが止まる」で済むとは限りません。詳しくは海外FXの口座凍結をご覧ください。

追加口座の作り方|キャッシュバックを受け取るなら開設前に確認

追加口座の開設手順は、10社ともほぼ同じ流れです。会員ページにログインして、口座タイプ・取引ツール・基本通貨を選ぶだけで、本人確認をやり直す必要はありません。多くの業者で即時に開設されます。

  1. すでに使っている会員ページにログインする(AXIORYなら「AXIORYポータル」、XMTradingなら「XMTradingポータル」またはアプリ)
  2. 「口座を開設する」に相当するボタンを押す(Axiはポータルの「資金」メニューから、TitanFXは会員ページの追加口座メニューから)
  3. 口座タイプ・取引プラットフォーム・基本通貨を選ぶ(この3つは後から変更できない業者が多いので慎重に)
  4. 口座番号とパスワードが発行される(メールで届く。保管しておく)

本人確認が済んでいないと追加口座を作れない業者もあります。Axiは本人確認の完了が追加口座開設の前提で、未完了だとMT4・MT5で2口座までに制限されます。FXGTも本人確認前は1口座のみです。

キャッシュバックを受け取るなら、業者のマイページから作ってはいけない

ここが見落とされやすい点です。マネチャのようなキャッシュバックサービスを使っている場合、業者の会員ページからそのまま追加口座を作ると、その口座はキャッシュバックの対象になりません。マネチャの公式FAQは次のように案内しています。

必ずマネチャ指定の口座開設リンクから行なっていただく必要があります。指定のリンクや口座作成手順は対応業者詳細ページをご参照ください。指定のリンク以外から開設された口座からはキャッシュバックは発生しませんので十分ご注意ください。

出典:マネチャのFAQ(2026年9月15日確認)

すでに持っている口座についても同じで、後から対象にすることはできず、新しく開設し直す(乗り換える)必要があります。「既にFX口座を持っていますが、新しく口座開設が必要ですか?」という質問に対して、マネチャは「はい、マネチャで新しく口座開設をする必要があります」と回答しています。

やりがちなこと実際どうなるか
業者の会員ページから追加口座を作るキャッシュバックの対象外になる。指定リンク経由での開設が必要
すでにある口座をキャッシュバックに登録しようとする登録できない。新規に開設し直す(乗り換え)手順が必要
追加口座を申し込んだ時点で対象になったと思う申込だけでは発生しない。口座の認証が完了した時点からキャッシュバックが発生する
口座数の上限に達していて追加できない業者のサポートに既存口座の削除を依頼してから、改めて乗り換え手順を実行する
業者ごとにユーザー登録が必要だと思う不要。一度のユーザー登録で複数の業者のキャッシュバックを受け取れる(ただし1人1ユーザーアカウントまで)

他社のキャッシュバックサービスを使っている場合でも、同じ乗り換え手順で移行できます。業者ごとの具体的な手順とリンクは各業者の詳細ページに掲載しています。

追加口座を作る前に、キャッシュバック対象の開設手順を確認

海外FXの複数口座に関するよくある質問

海外FXの口座は何個まで作れますか?

業者によって大きく違います。今回10社の公式情報を確認したところ、Exnessは口座タイプごとに最大100口座、TitanFXは15口座、AXIORYは10口座、FXGTはライブ6口座、IS6FX・ThreeTrader・Axiは5口座前後でした。XMTradingは公式サイト内で「最大8口座」と「リアル10口座」の両方の記載があり、どちらが最新かは公式情報からは判断できません。HFMは「開設できる取引口座数には上限があります」とだけ書いていて具体的な数値を公開しておらず、BigBossは上限の有無自体が公式に書かれていません(「大量口座開設が発覚した場合は取り締まりの対象」という案内があるだけです)。なお日本の法律で口座数が制限されているわけではなく、上限は各社の規約・運用によるものです。詳しくは10社の一覧をご覧ください。

複数口座を持つと業者にバレますか?凍結されますか?

同じ業者で追加口座を作ることは隠す必要のない正規の機能です。会員ページに「口座を開設する」ボタンが用意されていて、業者側も当然把握しています。凍結が問題になるのは、別のメールアドレスで2つ目の顧客登録を作る場合と、複数の口座を使った禁止取引を行った場合です。HFMは規約2.1条で「The Client is allowed to have only 1 (one) account with the Company」と定め、XMTradingは規約61.1条で複数の口座を「treat all such Accounts as if they were under one Account(1つの口座であるかのように扱う)」としています。同一人物の口座は名寄せされる前提だと考えてください。

口座間で資金は移動できますか?

今回調べた10社すべてで、同じ業者内にある自分の口座どうしの資金移動が可能でした。XMTrading・AXIORY・FXGT・TitanFX・Axiは即時反映で、基本通貨が違う場合は自動換算されます(XMTrading)。ただしボーナスの扱いに注意が必要で、多くは移動した割合に応じて按分され、IS6FXは移動した時点でボーナスクレジットが消失、BigBossは移転先に引き継がれません。またIS6FXとAxiは保有ポジションがあると移動できず、TitanFXは有効証拠金の90%以上を動かせません。条件は10社の比較表にまとめています。

Exness(エクスネス)では複数口座を作れますか?

作れます。Exness(エクスネス)は今回の10社でもっとも上限が多く、口座タイプごとに最大100口座(スタンダードセント口座のみ合計30口座)、1つの会員アカウントで総計1,630口座まで開設できると公式ヘルプに記載があります。資金移動も可能で、公式ヘルプによれば他人名義の口座(異なるパーソナルエリア)宛にも送れる点が他社と異なります(受取人の口座番号と登録メールアドレスが必要です)。規約7.19は、内部振替を原則として同一口座タイプ間に限り、異なるタイプ間は移動額が最低初回入金額を超える場合のみ認めています。またExnessはボーナス制度がなく、口座維持手数料の規定もありません(無操作3日でアーカイブされますが資金は保持され、復元は無料です)。

FXGTは何口座まで作れますか?

利用規約7.8条に明記があり、ライブ口座6つ・デモ口座6つまでです。本人確認が完了する前は1口座のみに制限されます。注意点が2つあり、1つは休眠口座の維持手数料が口座ごとに課金されること(規約16.9.1.3。90日の無活動で初回20米ドル、以降は月10米ドル)、もう1つは口座開設ボーナスの対象口座タイプが限定されていることです(Optimus・Mini・Standardのみで、PRO・CryptoX・Cent・ECN Zeroは対象外)。また規約7.8条は、別のメールアドレスでの複数登録に対して全口座のブロックと全取引の無効化を定めています。

複数口座を作れば口座開設ボーナスを何度ももらえますか?

もらえません。ボーナスは口座単位ではなく顧客単位で管理されています。AXIORYは規約2.3で「Only one NDB is granted per client」、3.7で「per-client basis (not on a per-account basis)」と明記し、XMTradingは「顧客の最初のリアル取引口座にのみ適用される」としたうえで同一IPアドレスからの複数登録も禁止しています。IS6FXは「追加口座の開設で、ボーナスは付与されません」、BigBossは「すでにBigBossの口座をお持ちの方が、新しく追加で口座を開設されても対象外となります」と公式に案内しています。別メールで登録し直してもう一度受け取ろうとする行為は規約違反にあたります。

使わなくなった口座は解約したほうがいいですか?

残高が残っているなら、整理をおすすめします。10社中8社に口座維持手数料の規定があり、FXGT・HFM・BigBoss・Axiは口座ごとに課金されるためです。HFMは放置期間が長いほど上がる累進制で、6か月〜1年は月5米ドル、2〜3年は月20米ドル、3年超は前年額+10米ドルとなります。一方AXIORYは規約22.1で顧客単位と明記しているため、口座数が増えても月5米ドルのままです。残高がゼロなら課金されない業者が多いので、資金を引き上げておくだけでも対策になります。ただしXMTradingは残高がUSD 5/JPY 500/EUR 5以下(口座の基本通貨ごとに設定)だと90日で凍結され、公式ヘルプは「一度凍結された取引口座を再開することはできません」としています。

複数の口座で取引した場合、確定申告はどうなりますか?

海外FXの損益は、口座ごとではなく合計して申告します。同じ業者の複数口座はもちろん、複数の業者にまたがる分も合算が必要なので、口座を増やすほど年間取引報告書のダウンロード漏れに注意が必要です。なお海外FXの損益と国内FXの損益は課税方式が違うため、まとめて計算することはできません。具体的な計算方法や必要書類は海外FXの税金で解説しています。

まとめ|口座を増やすより、増やした口座をどう畳むかで差がつく

10社の規約と公式FAQを確認して分かったのは、複数口座そのものは業者が想定している使い方であり、リスクがあるのは「作ること」ではなく「放置すること」と「使い方を間違えること」だという点でした。口座タイプが後から変更できない以上、条件の違う口座が必要になるのは自然なことです。

この記事の要点

  • 追加口座は正規の機能、2つ目の顧客登録は規約違反。この2つを混同しなければ、複数口座で凍結される心配はほとんどない
  • 上限は5〜100口座と業者差が大きい。上限に達したら業者サポートに相談する(削除に応じる業者もあるが、FXGTとTitanFXは「取引口座は削除できない」と公式に明言している)
  • 放置した口座には手数料がかかる(10社中8社)。FXGT・HFM・BigBoss・Axiは口座ごとの課金なので、使わない口座は残高を抜くか解約する
  • 資金移動は10社すべて可能だが、ボーナスは減るか消える。動かす前にボーナスの扱いを確認する
  • 口座を分けてもリスクは完全には切り離せない。TitanFX 2.10条・ThreeTrader 3.3条は、ある口座のマイナス残高を他口座の資金と事前通知なく相殺できると定めている
  • 口座を増やしてもボーナスは増えず、レバレッジ制限も回避できない(AXIORY・TitanFX・BigBossは全口座合算で判定)
  • 複数口座にまたがる両建ては多くの業者が禁止。XMTradingは「二つの異なる口座間での両建てはできません」と明示、FXGTは規約8.6条で自分の複数口座間を名指ししている

実際に増やすときは、①その業者の上限と休眠条件を先に確認する ②目的(ボーナス用・低コスト用・EA用)を決めてから口座タイプを選ぶ ③使わなくなったら残高を抜いて整理する、の3つを習慣にしておけば、維持手数料で削られることも、規約に触れることもありません。

なお、キャッシュバックを受け取りながら使う場合は、追加口座も指定のリンクから開設しないと対象になりません。業者の会員ページから作った口座は後から登録できないため、開設の前に手順を確認しておいてください。

口座を増やす前に、キャッシュバック対象になる開設手順を確認

マネチャ編集部

この記事を書いた人

マネチャ編集部

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