「海外FXは何時から何時まで取引できるのか」「仕事終わりの夜でもチャンスはあるのか」「ゴールド(XAU/USD)は土日も動くのか」——取引時間の疑問は、この3つに集約されます。結論から言うと、海外FXの通貨ペアは月曜の早朝から土曜の早朝まで平日はほぼ24時間取引でき、値動きが最も大きいのは日本時間の22時台、最も小さいのは6時台です。当編集部が直近1年のドル円の1時間足を集計したところ、その差は約2.3倍ありました。
この記事では、週の開始・終了時刻とサーバー時間の換算、時間帯別の値動きの集計データ、市場ごとの特徴、夏時間と冬時間の切り替え、ゴールドやCFDの取引時間、避けたほうがよい時間帯を、法令の条文・各社公式の公表値・当編集部の集計データをもとに整理します。土日や年末年始の休場は海外FXの土日・祝日の休場ガイド、ゴールドの業者選びは海外FXのゴールド取引ガイドで扱っているため、この記事は「いつ取引できて、いつ動くのか」に絞っています。
結論|海外FXの取引時間の要点(2026年9月時点)
- 通貨ペアは平日ほぼ24時間。多くの海外FX業者は月曜の日本時間6時ごろ(冬時間は7時ごろ)に開き、土曜の6時ごろ(同7時ごろ)に閉じる。ゴールドなど通貨ペア以外は開始が1時間ほど遅い。土日は取引できない
- 最も動くのは22時台、最も動かないのは6時台。ドル円の1時間あたりの平均値幅は22時台28.4pips・6時台12.5pipsで約2.3倍の差(当編集部が直近1年を集計)。9時台(仲値前後)と16時台(ロンドン開始)にも山ができる
- 夏時間は市場の始まりが1時間早まる。米国は3月第2日曜〜11月第1日曜、欧州は3月最終日曜〜10月最終日曜(2026年は米国3月8日〜11月1日、欧州3月29日〜10月25日)。日本に夏時間はないため、日本時間で見た開始時刻がずれる
- ゴールド(XAU/USD)は通貨ペアより取引時間が短い。多くの業者で1日1回、日本時間の早朝に約1時間の休止がある。土日は取引できない(土日も動くのは主に仮想通貨CFD。24時間対応の別シンボルを用意する業者もある)
- 避けたいのは早朝6〜7時台と指標発表の直後。流動性が落ちてスプレッドが広がる時間帯と、値が飛んで損切りがずれる場面。クリスマス・年末年始も市場参加者が減る
※本記事は、MoneyCharger編集部がコンテンツ制作ポリシーに基づき作成しています。夏時間・冬時間の期間は米国連邦法(15 U.S.C. §260a)と欧州委員会の公式スケジュール(EU指令2000/84/EC 第4条に基づく公示)、各社の取引時間はそれぞれの公式サイトの公表値、時間帯別の値動きは当編集部がYahoo Financeの1時間足を集計した数値(期間・方法は本文に明記)を、2026年9月8日時点で確認したものです。海外FX業者は日本の金融庁に登録がなく、金融庁と消費者庁は無登録業者との取引について注意喚起しています。本記事は一般的な情報提供であり、特定の時間帯や手法での利益を保証するものではありません。過去の値動きは将来の結果を示すものではありません。
海外FXがはじめての方は、あわせて海外FX初心者完全ガイドもご覧ください。
海外FXの取引時間は平日ほぼ24時間|週の始まりと終わり
為替市場には、株式市場のような1つの取引所がありません。世界各地の銀行や機関投資家が相対で売買しており、ウェリントンからシドニー、東京、ロンドン、ニューヨークへと取引の中心が地球を一周するように移っていきます。そのため月曜の早朝から土曜の早朝まで、平日は途切れることなく取引できます。海外FX業者が「24時間取引可能」と案内しているのはこの仕組みによるものです。日本銀行も外国為替市況を「ニューヨーク時間17時時点(東京時間翌日朝7時、サマータイム中は朝6時)」の値で公表しており、この時刻が実務上の1日の区切りとして使われています。
ただし「24時間いつでも同じように取引できる」わけではありません。土日は原則として取引できず、通貨ペア以外の商品(ゴールド・株価指数・原油など)は毎日決まった休止時間があります。まず、週の始まりと終わりの時刻を正確に押さえておきましょう。
サーバー時間と日本時間の換算|多くの業者は夏+6時間・冬+7時間
海外FX業者の公式サイトやMT4/MT5に表示される時刻は、日本時間ではなく「サーバー時間」です。多くの業者は冬時間にGMT+2、夏時間にGMT+3を採用しており、日本時間(GMT+9)との差は冬が+7時間、夏が+6時間になります。たとえばサーバー時間の0時は、冬なら日本時間の7時、夏なら6時です。MT4/MT5のチャートの日付が日本時間と1日ずれて見えるのはこのためです。
| 業者 | サーバー時間(公式表記) | 日本時間への換算 |
|---|---|---|
| XMTrading | 夏 GMT+3/冬 GMT+2 | 夏+6時間/冬+7時間 |
| Exness | UTC+0(ヘルプの取引時間表記) | +9時間(他社と換算が異なる) |
| FXGT | GMT+3(取引セッション表の表記) | 夏+6時間 |
| TitanFX | 夏 GMT+3/冬 GMT+2 | 夏+6時間/冬+7時間 |
| HFM | 3月最終日曜〜10月最終日曜 GMT+3/それ以外 GMT+2 | 夏+6時間/冬+7時間 |
| ThreeTrader | 基本 GMT+2、夏時間は自動でGMT+3 | 夏+6時間/冬+7時間 |
| BigBoss | 夏 GMT+3/冬 GMT+2 | 夏+6時間/冬+7時間 |
| Axi | ニューヨークが夏時間の期間は GMT+3 | 夏+6時間/冬+7時間 |
| AXIORY | 公式サイトの取引時間は日本時間で表記 | 換算不要 |
| IS6FX | 公式にGMTオフセットの明記なし(取引時間ページは日本時間表記) | 当編集部の換算では夏+6時間/冬+7時間 |
※各社公式サイト・公式ヘルプの記載(2026年9月7〜8日確認)。注意したいのはExnessで、公式ヘルプの取引時間がUTC+0で書かれているため、他社と同じ感覚で「+7時間」と換算すると2時間ずれます。また、HFMのようにサーバー時間の切り替えを欧州の夏時間(3月最終日曜)に合わせている業者と、米国の夏時間(3月第2日曜)に合わせている業者があり、3月の2〜3週間はニューヨーク市場との時差が普段と変わります。
【1年ぶんを集計】時間帯によって相場はどれだけ動くか
「ロンドン時間は動く」「早朝は動かない」とよく言われますが、時間帯ごとのボラティリティ(値動きの大きさ)が実際にどれくらい違うのかを数字で示している解説はほとんどありません。そこで当編集部が、ドル円・ユーロドル・ポンド円・ゴールドの1時間足を直近1年ぶん集計し、日本時間の時間帯ごとに「1時間あたりの平均値幅(高値−安値)」を計算しました。結果は、ドル円で最も動く22時台(28.4pips)と最も動かない6時台(12.5pips)の差が約2.3倍という明確なものでした。

時間帯別の平均値幅(ドル円・ユーロドル・ポンド円・ゴールド)
4銘柄をまとめたのが次の表です。色のついた行が、その銘柄で値幅が大きい時間帯です。通貨ペアは22〜23時台がピーク、ゴールドも22〜23時台がピークで、いずれも「ロンドンとニューヨークが重なる時間帯」に集中しています。一方、ドル円は6時台12.5pips、ユーロドルは8時台6.0pipsが最小で、市場の谷間にあたる早朝は主要通貨ペアの値幅が細ります(ポンド円とゴールドは早朝に一時的な山が出る日があり、6時台が最小にはなりません)。
| 日本時間 | ドル円 (pips) | ユーロドル (pips) | ポンド円 (pips) | ゴールド (ドル) | 主に動いている市場 |
|---|---|---|---|---|---|
| 0時台 | 23.6 | 15.7 | 34.2 | 30.5 | ロンドン終盤+ニューヨーク |
| 1時台 | 18.6 | 12.0 | 24.8 | 24.0 | ニューヨーク |
| 2時台 | 17.0 | 10.8 | 22.1 | 20.3 | ニューヨーク |
| 3時台 | 17.4 | 10.7 | 19.8 | 21.0 | ニューヨーク終盤 |
| 4時台 | 16.7 | 9.4 | 18.8 | 20.6 | ニューヨーク終盤 |
| 5時台 | 13.5 | 7.8 | 18.6 | 17.2 | ニューヨーク終了間際 |
| 6時台 | 12.5(最小) | 8.9 | 27.8 | 18.9 | 市場の谷間 |
| 7時台 | 14.0 | 6.9 | 23.8 | 19.6 | ウェリントン・シドニー |
| 8時台 | 16.1 | 6.0(最小) | 19.9 | 21.4 | 東京の準備時間 |
| 9時台 | 26.0 | 9.0 | 29.3 | 23.6 | 東京(仲値前後) |
| 10時台 | 22.2 | 9.4 | 25.0 | 30.9 | 東京 |
| 11時台 | 17.5 | 7.7 | 20.2 | 23.0 | 東京 |
| 12時台 | 15.6 | 6.4 | 19.0 | 16.8 | 東京(昼休み) |
| 13時台 | 17.3 | 6.5 | 20.7 | 13.8(最小) | 東京 |
| 14時台 | 17.1 | 7.6 | 21.5 | 22.3 | 東京終盤 |
| 15時台 | 21.9 | 10.9 | 28.4 | 21.4 | 欧州勢の参入開始 |
| 16時台 | 24.4 | 13.0 | 34.7 | 19.7 | ロンドン開始(夏時間) |
| 17時台 | 23.7 | 13.1 | 34.2 | 21.2 | ロンドン(冬時間の開始) |
| 18時台 | 20.2 | 11.4 | 29.0 | 19.3 | ロンドン |
| 19時台 | 17.0 | 10.6 | 25.7 | 18.2 | ロンドン(欧州の昼) |
| 20時台 | 17.8 | 11.8 | 26.8 | 21.3 | ロンドン |
| 21時台 | 24.6 | 15.5 | 32.0 | 27.1 | ニューヨーク開始(夏時間) |
| 22時台 | 28.4(最大) | 16.7(最大) | 35.2 | 33.3 | ロンドン+ニューヨーク |
| 23時台 | 26.0 | 16.5 | 38.1(最大) | 34.2(最大) | ロンドン+ニューヨーク |
※当編集部集計。2025年9月8日〜2026年9月7日の1時間足について、各足の「高値−安値」を日本時間の時間帯ごとに平均したもの(日本時間の土日は除外)。米国の夏時間・冬時間の両方を含む通年の平均です。レートはYahoo Financeが配信するインデックスレート(ゴールドはCOMEXの金先物)で、各社が配信するレートや、業者ごとのスプレッドを含んだ実際の値動きとは一致しません。数値は傾向をつかむための目安としてご覧ください。ポンド円の6〜7時台は流動性が薄い時間帯で数値がぶれやすく、ゴールドの6〜7時台は後述する日次の休止時間にあたるためサンプル数が少なくなっています。
夏時間と冬時間で「動く時間」は1時間ずれる
同じデータを米国の夏時間期間と冬時間期間に分けると、値幅の山が冬に1時間うしろへずれることが数値でも確認できます。ドル円の0時台は夏19.7pipsに対して冬31.5pipsと1.6倍で、これは「冬時間のニューヨーク市場のピークが0時台に来る」ためです。逆に21時台は夏26.4pips・冬21.2pipsと、夏のほうが大きくなります。
| 日本時間 | ドル円・夏時間 (pips) | ドル円・冬時間 (pips) | 読み取れること |
|---|---|---|---|
| 15時台 | 21.9 | 22.0 | 欧州勢の参入は夏冬でほぼ同じ |
| 16時台 | 22.3 | 28.5 | 冬時間の期間は日本時間16時がロンドンの寄り付き前にあたるにもかかわらず、夏(22.3pips)を上回った。集計期間の相場環境の違いが影響した可能性があるが、当編集部が確認できたのは値幅のデータのみで要因を特定したものではない |
| 21時台 | 26.4 | 21.2 | 夏はこの時間にニューヨークが開くが、冬は22時開始のためまだ本格化していない |
| 22時台 | 26.8 | 31.4 | 冬のニューヨーク開始直後にあたり、1日の最大級の値幅になる |
| 0時台 | 19.7 | 31.5 | 冬は米国の主要な経済指標の発表(現地8:30=日本時間22:30)後の流れがこの時間まで続く |
| 9時台 | 23.6 | 30.7 | 仲値の時間帯は通年で動くが、冬のほうが前日ニューヨークの流れを引き継ぎやすい |
実務上のポイントは「11月と3月に、自分がいつも取引している時間帯の性格が変わる」ことです。夏時間の感覚のまま冬に21時台を狙うと、ニューヨークがまだ開いておらず動かない、ということが起こります。切り替えの日付は次章で解説します。
市場別の取引時間と値動きの特徴|東京・ロンドン・ニューヨーク
最初に押さえておきたいのは、為替のインターバンク市場には、株式市場のような公式の開場・閉場時刻が存在しないことです。日本銀行は「東京外国為替市場」を「日本時間の日中の時間帯に、東京を中心とした参加者により取引が行われる外国為替市場」と説明しており(日本銀行「教えて!にちぎん」・2026年9月8日確認)、場所ではなく参加者と時間帯で決まる慣習的な呼び方です。「東京時間は9時から15時」といった表記は、その地域の株式市場や銀行の営業時間から逆算した目安と考えてください。
| 市場 | 日本時間(夏時間) | 日本時間(冬時間) | 値動きの特徴 | よく動く通貨 |
|---|---|---|---|---|
| ウェリントン | 5時ごろ〜 | 4時ごろ〜 | 週の最初に開く。参加者が少なく静か。南半球のため欧米と夏冬が逆 | NZドル |
| シドニー | 7時ごろ〜16時ごろ | 6時ごろ〜15時ごろ | 豪州の指標に反応。徐々に流動性が戻る。同じく夏冬が逆 | 豪ドル・NZドル |
| 東京 | 8時ごろ〜16時ごろ(日本に夏時間はないため通年同じ) | 9時55分の仲値前後に振れやすい。全体には落ち着いている | 円・豪ドル | |
| ロンドン(欧州時間・ヨーロッパ時間) | 16時ごろ〜翌1時ごろ | 17時ごろ〜翌2時ごろ | 取引デスクの所在地で見ると英国が世界最大(国際決済銀行の調査)。東京時間のレンジを抜ける動きが出やすい | ユーロ・ポンド |
| ニューヨーク(アメリカ時間・NY時間) | 21時ごろ〜翌6時ごろ | 22時ごろ〜翌7時ごろ | 米国の経済指標が集中。ロンドンと重なる時間が1日の山 | 米ドル・ゴールド |
東京時間|9時55分の仲値前後が最も動く
東京時間は日本時間の8時ごろから16時ごろで、日本に夏時間がないため1年を通じて変わりません。参考になるのは東京証券取引所の立会時間(午前9時〜11時30分、午後12時30分〜15時30分。2024年11月から後場が30分延長)と、日経225先物を扱う大阪取引所の日中立会(8時45分〜15時40分)です。
東京時間で特徴的なのが「仲値(なかね)」です。仲値は銀行が顧客向けの為替レート(TTM)として毎営業日の午前10時ごろに公示するもので、原則としてその日1日適用されます(三井住友銀行公式・2026年9月8日確認)。相場が大きく動いたときは見直されることもあります。この公示の直前にあたる9時55分前後は、輸出入企業などの実需の売買が集まりやすい時間帯として知られており、ロンドン証券取引所グループが算出する為替ベンチマークでも、東京のベンチマークレートは「日本時間9時55分(グリニッジ標準時0時55分)」に算出されると公式に定義されています(LSEG公式メソドロジー)。なお、個々の銀行が9時55分ちょうどのレートで仲値を決めていると明記した公式資料は当編集部の調査では確認できておらず、この時刻はあくまで実務上の目安です。
当編集部の集計でも、ドル円は8時台16.1pipsから9時台26.0pipsへ約6割増え、東京時間で最も大きい値幅になりました。ただし方向感が続きにくく、10時台以降はレンジに戻ることが多い点には注意が必要です。「仲値に向けて上がりやすい」といった経験則が語られますが、逆に動く日も普通にあるため、根拠として頼りすぎないほうが安全です。
ロンドン時間(欧州時間・ヨーロッパ時間)|取引量が世界最大で、レンジを抜けやすい
ロンドン時間は夏時間で日本時間の16時ごろ〜翌1時ごろ、冬時間で17時ごろ〜翌2時ごろです。目安になるロンドン証券取引所のメイン板は、現地時間8時から16時30分まで取引されています(LSE公式パラメータ文書・2026年9月8日確認)。
この時間帯が重要なのは、英国が世界の為替取引の中心地であり、欧州勢の参入で取引量が一気に増えるためです。国際決済銀行(BIS)が3年ごとに行う調査では、世界の為替取引を取引デスクの所在地別に見ると英国が37.8%で最大、次いで米国18.6%、シンガポール11.8%、香港7.0%、日本3.5%でした(BIS「Triennial Central Bank Survey」2025年)。時間帯別の集計ではありませんが、ロンドンとニューヨークに世界の取引の半分以上が集まっていることを示しています。当編集部の集計では、ドル円は15時台21.9pips→16時台24.4pips、ポンド円は15時台28.4pips→16時台34.7pipsと、開始とともに明確に値幅が広がります。東京時間に狭いレンジで推移していた相場が、この時間に一方向へ抜けるパターンが典型です。
もう1つ覚えておきたいのが「ロンドンフィックス」です。ロンドン時間16時に算出される為替レートは、投資信託の基準価額などに使われる指標として広く参照されています。LSEG公式のメソドロジーでは、算出時刻の前後2分30秒の5分間の値を集計して決めると定義されており、この前後は実需の売買が集中して値が振れやすくなります。日本時間では夏が24時ごろ、冬が翌1時ごろです。月末はこの傾向が強まります。
ニューヨーク時間(アメリカ時間・NY時間)|1日で最も値幅が出る
ニューヨーク時間は夏時間で日本時間の21時ごろ〜翌6時ごろ、冬時間で22時ごろ〜翌7時ごろです。ニューヨーク証券取引所の通常取引は現地時間9時30分〜16時(NYSE公式)で、日本時間では夏22時30分〜翌5時、冬23時30分〜翌6時にあたります。
当編集部の集計では、ドル円の1時間あたり平均値幅は22時台28.4pipsが24時間で最大、ユーロドルも22時台16.7pipsが最大でした。理由は2つあります。1つはロンドン時間と重なることで、世界の主要な参加者が同時に市場にいる状態になります。もう1つは米国の主要な経済指標が現地時間8時30分=日本時間の夏21時30分・冬22時30分に集中することです。雇用統計や消費者物価指数はこの時刻に発表されます。
もう1つの節目が「ニューヨークオプションカット」と呼ばれる現地時間10時(日本時間の夏23時・冬24時)です。シカゴ・マーカンタイル取引所の円建て通貨オプションは、満期日の取引終了を米中部時間9時=米東部時間10時と定めています(CME公式契約仕様)。相対取引の通貨オプションでも同じ時刻が節目として扱われるとされますが、当編集部の調査では業界共通の定義を示す一次資料は確認できていません。この前後は特定の価格帯を意識した売買が出やすく、値動きが荒れることがあります。
ウェリントン・シドニー|週の始まりと早朝の薄い時間帯
週の取引はニュージーランドのウェリントンから始まります。オセアニアは南半球にあるため、欧米とは夏時間の期間が逆で、ニュージーランドは9月最終日曜から4月第1日曜、オーストラリア(ニューサウスウェールズ州など)は10月第1日曜から4月第1日曜が夏時間です。つまり欧米が夏時間の4〜10月はオセアニアが標準時にあたり、日本時間で見た市場の始まりはむしろ遅くなります(ウェリントンは目安で欧米の夏時間期間に5時ごろ、冬時間期間に4時ごろ)。ただし多くの海外FX業者がレート配信を始めるのは日本時間の6〜7時台で、業者の取引時間としてはここが週の始まりになります。
続くシドニー市場では豪ドル・NZドルが動きますが、この時間帯は世界的に参加者が少なく、当編集部の集計でもドル円は6時台12.5pipsと24時間で最も小さい値幅でした。週明け直後は前週末からの窓開けが発生することもあり、薄い流動性のなかで値が飛びやすい時間帯です。取引を始めるなら、東京市場が動き出す8時台後半以降を待つほうが条件が整います。
夏時間と冬時間|切り替え日と1時間ずれる仕組み
欧米には、春から秋にかけて時計を1時間進める「夏時間(サマータイム)」があります。日本は夏時間を採用していないため、欧米が夏時間に入ると、日本時間で見た市場の開始・終了と経済指標の発表時刻が1時間早まります。この切り替えを把握していないと、「いつもの時間にエントリーしたのに相場が動かない」ということが起こります。

切り替えのルールは法律で決まっている
夏時間の期間は「なんとなくの慣習」ではなく、各国の法令で定められています。米国は連邦法(合衆国法典15編260a条)で「3月第2日曜の午前2時から11月第1日曜の午前2時まで」、欧州はEU指令2000/84/ECで「3月最終日曜のグリニッジ標準時1時から10月最終日曜の同1時まで」と規定されています。米国の現在のルールは2005年エネルギー政策法による改正で、2007年3月から適用されているものです(米国立標準技術研究所ほか・2026年9月8日確認)。
| 地域 | 根拠となる法令 | 夏時間の期間(ルール) | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 米国(ニューヨーク) | 合衆国法典15編260a条(統一時間法)/連邦規則49 CFR 71.2 | 3月第2日曜 午前2時 〜 11月第1日曜 午前2時(現地時間) | ニューヨーク市場と米国の経済指標が日本時間で1時間早まる |
| 欧州・英国(ロンドン) | EU指令2000/84/EC/英国 Summer Time Act 1972(2002年改正) | 3月最終日曜 〜 10月最終日曜(いずれもグリニッジ標準時 午前1時に切り替え) | ロンドン市場と欧州の経済指標が日本時間で1時間早まる |
| オセアニア(シドニー・ウェリントン) | 各州法・ニュージーランドの時間法 | 南半球のため日本と逆(おおむね10月〜4月) | 早朝の市場開始が日本時間で1時間早まる |
| 日本 | — | なし | 日本時間そのものは1年を通じて変わらない |
※英国はEU離脱後も国内法(Summer Time Act 1972)が有効で、切り替え日はEUと同じです。なお、EUでは2018年以降に夏時間の廃止案が議論されていますが、欧州議会が2019年に立場を採択した後も理事会の合意に至っておらず、2026年9月時点では現行の指令が有効です。欧州委員会は2026年3月に2027〜2031年の切り替えスケジュールを官報で公示しており、当面はこの方式が続く見込みです。
2026年・2027年の切り替え日
具体的な日付は次のとおりです。米国分は米国立標準技術研究所の公表、欧州分は欧州委員会が官報に公示したスケジュールに基づきます。
| 年 | 米国(ニューヨーク) | 欧州・英国(ロンドン) |
|---|---|---|
| 2026年 夏時間開始 | 3月8日(日) | 3月29日(日) |
| 2026年 夏時間終了 | 11月1日(日) | 10月25日(日) |
| 2027年 夏時間開始 | 3月14日(日) | 3月28日(日) |
| 2027年 夏時間終了 | 11月7日(日) | 10月31日(日) |
※米国の2026年の日付は米国立標準技術研究所の公表値、2027年は法令のルール(3月第2日曜・11月第1日曜)からの算出です。欧州の日付は欧州委員会の官報公示(2021/C 149/01および2026年公示分)に明記されています。
見落としやすい「米国と欧州がずれる期間」
ほとんどの解説が触れていないポイントがここです。米国と欧州は切り替え日が違うため、年に2回、「片方だけが夏時間」という期間が生まれます。2026年でいえば、春は3月8日から3月28日までの約3週間、秋は10月25日から11月1日までの1週間です。
2026年に時差がずれる期間
- 3月8日〜3月28日(約3週間)——米国は夏時間、欧州はまだ冬時間。ロンドンとニューヨークの時差が通常の5時間から4時間に縮みます。ニューヨーク市場の開始が日本時間21時になる一方、ロンドンの開始は17時のままです
- 10月25日〜11月1日(1週間)——欧州は冬時間に戻り、米国はまだ夏時間。ロンドンの開始が17時に戻るのに対し、ニューヨークは21時のままで、両市場が重なる時間が普段より長くなります
- この期間は米国の経済指標の発表時刻と、業者のサーバー時間の切り替えタイミングもずれることがあります。サーバー時間を欧州の夏時間に合わせている業者では、3月上旬の2〜3週間だけ、ニューヨーク市場との時差が普段と変わります
- 自動売買(EA)で時間帯を指定している場合は、この期間に想定と違う時刻で動くことがあります。設定の見直しはMT4・MT5のEA設定ガイドを参照してください
切り替えの前後は、業者からサーバー時間の変更に関するお知らせが届きます。3月と11月の第1〜2週は、取引プラットフォームの時刻表示と経済指標カレンダーのタイムゾーン設定を必ず確認してください。MT4/MT5の経済指標カレンダーは表示タイムゾーンを変更できるため、日本時間に固定しておくと切り替えの影響を受けにくくなります。
ゴールド(XAU/USD)の取引時間|土日は休みで、毎日1時間の休止がある
海外FXで通貨ペアの次に取引されているのがゴールドですが、「FXゴールド」「ゴールドFX」とも呼ばれ、銘柄名は業者によって「XAUUSD」「XAU/USD」「GOLD」「ゴールドドル」などと表記されます(いずれも同じ、米ドル建ての金の価格です)。このXAUUSDの取引時間は通貨ペアと同じではありません。一般的なXAUUSDは土日は取引できず、平日も1日1回、日本時間の早朝に約1時間の休止(メンテナンス)が入ります。この休止時間は業者ごとに数分から10分ほど違い、休止の前後を「決済のみ可能(新規注文は不可)」にしている業者もあります。ここを知らずに早朝に注文を出そうとして「エラーで通らない」となるケースがよくあります。
主要10社のゴールド取引時間(XAUUSD)と毎日の休止時間
主要10社のXAUUSD 取引時間を、各社の公式サイトの公表値から日本時間に換算してまとめました。休止の開始は5時55分から6時ちょうどまで、再開は7時ちょうどから7時5分までと、業者によって最大10分ほどずれます。夏時間・冬時間で1時間ずれる点もあわせて確認してください。
| 業者 | 週の開始 (夏/冬) | 週の終了 (夏/冬) | 毎日の休止 (夏時間) | 毎日の休止 (冬時間) | 公式サイトの時刻表記 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
![]() XMTrading | 月 7:02/8:02 | 土 5:58/6:58 | 5:58〜7:02 | 6:58〜8:02 | サーバー時間(夏GMT+3・冬GMT+2) | 価格の配信は7:00から、取引できるのは7:02からと2分ずれる |
![]() Exness | 月 7:05/8:05 | 土 5:58/6:58 | 5:58〜7:02 | 6:58〜8:02 | UTC+0(他社と異なる) | 再開直後に「決済のみ可能」の時間帯を秒単位で公表(後述) |
![]() FXGT | 月 7:05 | 土 6:00 | 6:00〜7:05 | 公式表は夏時間のみ掲載 | サーバー時間(GMT+3表記) | 価格の配信は7:00から、取引は7:05から |
![]() TitanFX | 月 7:01/8:01 | 土 5:55/6:55 | 5:59〜7:01 | 6:59〜8:01 | サーバー時間(GMT+3・GMT+2の2列を掲載) | 金曜の終了が他の曜日より約4分早い |
![]() HFM | 月 7:05/8:05 | 土 5:54/6:54 | 5:57〜7:05 | 6:57〜8:05 | サーバー時間(夏GMT+3・冬GMT+2) | 公式表は秒単位(23:57:59〜01:05:00)で掲載 |
![]() AXIORY | 月 7:00/8:00 | 土 6:00/7:00 | 6:00〜7:00 | 7:00〜8:00 | 日本時間(換算不要) | 公式に「取引停止期間」の区分があり、その間はレート表示のみ可で成行・指値とも約定しないと明記(毎日の休止がこの区分にあたるかは未明示) |
![]() ThreeTrader | 月 7:05/8:05 | 土 5:55/6:55 | 5:59〜7:05 | 6:59〜8:05 | サーバー時間(基本GMT+2・夏はGMT+3) | 金曜のみ終了が約4分早い |
![]() BigBoss | 月 7:00/8:00 | 土 6:00/7:00 | 6:00〜7:00 | 7:00〜8:00 | 日本時間(換算不要) | 金曜の終了時刻は公式のお知らせで前倒しされる場合がある |
![]() Axi | 月 7:01/8:01 | 土 5:58/6:58 | 5:59〜7:01 | 6:59〜8:01 | サーバー時間(ニューヨークが夏時間の間はGMT+3) | サーバー時間の切り替えを米国の夏時間に合わせている |
![]() IS6FX | 月 7:05/8:05 | 土 5:55/6:55 | 5:55〜7:05 | 6:55〜8:05 | サーバー時間(GMTオフセットの公式明記なし) | 10社で最も早く休止に入る。日本時間の換算は当編集部による推定 |
※各社公式サイト・公式ヘルプの公表値(2026年9月8日確認)を日本時間に換算。「夏」は米国が夏時間の期間、「冬」はそれ以外です。AXIORYとBigBossは公式サイトが日本時間で表記しているため換算不要です。XMは公式ツールで表示タイムゾーンを日本時間に切り替えられます。残る7社はサーバー時間での表記です。Exnessは日本からログインなしで公式サイトを閲覧できないため、公式ヘルプ(英語・2026年3月更新版)をインターネットアーカイブで取得した内容に基づいています。FXGTの冬時間の表と、IS6FXのサーバー時間のGMTオフセットは公式に確認できませんでした。数値は変更されることがあるため、取引前に各社の最新の案内で確認してください。
休止の前後に「決済しかできない」時間帯がある
見落とされがちなのが、休止が明けた直後に「新規の注文はできず、決済だけができる」状態が数分続く業者があることです。10社のうちこれを公式に明記しているのはExnessで、ゴールドについて次のように定めています。
Exnessのゴールドの「決済のみ可能」時間帯(日本時間に換算)
- 夏時間——月〜木は7時00分30秒〜7時02分、週明け(月曜早朝)は7時01分30秒〜7時05分
- 冬時間——月〜木は8時00分30秒〜8時02分、週明けは8時01分30秒〜8時05分
- この間はXAU/USDの新規注文を出すことも、既存の注文を変更することもできません(公式ヘルプ原文)。決済だけが可能です
- AXIORYは公式に「取引停止期間」という区分を設け、その間はレートが表示されていても成行・指値・約定のいずれも不可と明記しています(毎日の休止時間がこの区分にあたるかまでは公式に示されていません)
HFMも、休止をはさむサーバー時間23時55分から翌0時5分の間はスプレッドが拡大し、注文が執行されない、もしくは遅延が発生する可能性があると公式に案内しています。他社は明記していませんが、再開直後は価格が飛びやすく、スプレッドも広がっているのが一般的です。早朝に取引する場合は、休止が明けてから数分待って、スプレッドが通常の水準に戻ったことを確認してからエントリーするほうが安全です。
なぜゴールドだけ毎日休止するのか
理由はゴールドの価格が参照している市場に、毎日の休止時間があるからです。金の国際的な価格形成の中心のひとつであるCOMEX(ニューヨーク商品取引所)の金先物は、シカゴ・マーカンタイル取引所の電子取引で「日曜〜金曜の17時から翌16時まで(米中部時間)」取引され、毎日16時から1時間の保守時間が設けられています(CME公式契約仕様)。米中部時間16時は日本時間の夏6時・冬7時にあたり、各社のゴールドの休止時間とほぼ一致します。
この構造は当編集部の集計データにも表れています。COMEXの金先物の1時間足を1年ぶん集計したところ、日中の時間帯(8〜23時台)が240件以上のサンプルを持つのに対し、日本時間6時台は66件、7時台は166件しかありませんでした。休止時間にあたる分だけ、取引されている時間が短いということです。
ゴールドが最も動く時間帯|22〜23時台が13時台の約2.5倍
ゴールドの値幅を時間帯別に集計すると、22時台(33.3ドル)と23時台(34.2ドル)が最大で、最小の13時台(13.8ドル)とは約2.5倍の開きがありました。ゴールドは米ドルと米国の金利に反応するため、米国の経済指標が発表され、ロンドンとニューヨークが重なる時間帯に値幅が集中します。
| 時間帯(日本時間) | 1時間あたりの平均値幅 | この時間に起きていること |
|---|---|---|
| 22〜23時台 | 33.3〜34.2ドル(最大) | 米国の経済指標の発表とニューヨーク市場の本格稼働。ロンドンとも重なる |
| 0〜1時台 | 30.5/24.0ドル | ニューヨーク市場の続き。冬時間はこの時間まで勢いが残りやすい |
| 10時台 | 30.9ドル | アジア時間で唯一の山。東京と上海の実需が重なる時間帯にあたる |
| 21時台 | 27.1ドル | 夏時間はニューヨーク市場の開始 |
| 12〜13時台 | 16.8/13.8ドル(最小) | アジアの昼で参加者が少ない |
| 6〜7時台 | 18.9/19.6ドル(サンプル少) | 日次の休止時間にあたり、取引できる時間が短い |
※当編集部集計。2025年9月8日〜2026年9月7日のCOMEX金先物(GC)の1時間足について、各足の「高値−安値」を日本時間の時間帯ごとに平均したもの(日本時間の土日は除外)。海外FX業者が扱うXAU/USDは現物価格を参照するスポット取引で、先物とは価格も値幅も完全には一致しません。時間帯ごとの傾向をつかむための目安としてご覧ください。数値はゴールドの価格水準によっても変わります。
「10時台に山ができる」のはアジア時間では例外的な動きですが、これは東京の実需に加えて上海の金市場が動き出す時間帯にあたることが背景と考えられます。ただし当編集部が確認できたのは値幅のデータのみで、要因を特定したものではありません。取引時間を軸にした業者選びやスプレッドの比較は海外FXのゴールド取引ガイドにまとめています。
ゴールドは通貨ペアより1時間あたりの値幅が大きく、レバレッジをかけた場合の損益の振れも大きくなります。取引時間の長さや値動きの大きさだけで判断せず、1回の取引で許容する損失額からロットを逆算してください。
CFD・仮想通貨の取引時間は通貨ペアと違う
海外FX業者では、同じ口座で株価指数や原油、仮想通貨も取引できます。これらは通貨ペアと違い、参照している市場の時間に合わせて取引時間が決まるため、銘柄ごとにスケジュールがバラバラです。「FXは開いているのに日経225は動かない」というのは仕様どおりの挙動です。
| 商品 | 取引時間の目安(日本時間・夏時間) | 特徴 |
|---|---|---|
| 通貨ペア(FX) | 月曜6時ごろ〜土曜6時ごろ(ほぼ連続) | 日次の休止がない業者が多い |
| ゴールド・シルバー | 月曜7時ごろ〜土曜6時ごろ。1日1回、早朝に約1時間の休止 | 次章で業者別に詳述 |
| 株価指数(日経225・US30など) | おおむね7時台〜翌6時前後。指数によって休止時間が違う | 日経225は多くの業者で日本時間の朝から翌朝まで。欧州指数は開始が遅い |
| 原油(WTI・ブレント) | 7時台〜翌6時前後。ブレントは開始が数時間遅い業者がある | 先物を参照するため限月の乗り換えがある |
| 個別株 | 米国株は22時30分〜翌5時ごろ(夏時間) | 上場市場の立会時間だけ。多くの業者でMT5限定 |
| 仮想通貨(ビットコインなど) | 土日を含めてほぼ24時間(業者により365日) | 週末に動く数少ない銘柄。週末は流動性が落ちスプレッドが広がりやすい |
※各社公式サイトの公表値(2026年9月7〜8日確認)をもとにした目安です。銘柄ごとの正確な時間は、各社の「銘柄仕様(Contract Specifications)」で確認してください。カテゴリ別のレバレッジや取扱銘柄数の比較は海外FXのCFD取引ガイドにまとめています。
実務上の注意点は2つです。1つは「取引時間の終わり際は新規注文を受け付けない業者がある」こと。決済のみ可能な状態(クローズオンリー)に切り替わるため、閉場間際のエントリーは通らないことがあります。もう1つは「先物を参照する銘柄は限月の乗り換え日に価格が飛ぶ」ことで、この日は損切り注文が想定外に約定する可能性があります。
値動きが大きい時間帯と、取引スタイル別の使い分け
前章の集計データから、値動きが大きくなる時間帯は「9〜10時台(東京の仲値前後)」「16〜17時台(ロンドン開始)」「21〜24時台(ロンドンとニューヨークの重複)」の3つに整理できます。値幅が大きいことは利益の機会が増える一方で損失も速くなるため、どの時間帯が自分の手法に合うかで選ぶのが現実的です。
| 時間帯 | 平均値幅(ドル円) | 相場の性格 | 相性のよい取引スタイル |
|---|---|---|---|
| 9〜10時台 東京・仲値前後 | 26.0/22.2 pips | 実需の売買が集中して短時間に振れる。方向感は続きにくく、レンジに戻ることが多い | 短時間で完結させるデイトレード。値幅を欲張らない |
| 11〜15時台 東京の午後 | 15.6〜21.9 pips | 参加者が減って値動きが落ち着く。15時台から欧州勢が入り始める | レンジ内の逆張り、指値での待ち構え。相場観の練習 |
| 16〜18時台 ロンドン開始 | 24.4/23.7/20.2 pips | 取引量が一気に増え、東京時間のレンジを抜ける動きが出やすい。ポンド円は34pips超 | ブレイクアウト、トレンドフォロー |
| 19〜20時台 欧州の中休み | 17.0/17.8 pips | 欧州の昼にあたり一度落ち着く。ニューヨークを待つ時間 | ポジションの整理、シナリオ作り |
| 21〜24時台 ロンドン+ニューヨーク | 24.6/28.4/26.0 pips | 1日で最も動く。米国の経済指標が集中し、トレンドが出やすい | トレンドフォロー、指標後の順張り |
| 0〜4時台 ニューヨーク後半 | 16.7〜23.6 pips | 冬時間は0時台まで勢いが続く。徐々に細っていく | 持ち越さない前提の決済、利確 |
※値幅は当編集部の集計(2025年9月8日〜2026年9月7日・平日)。値幅が大きい時間帯ほど、想定と逆に動いたときの損失も同じ比率で大きくなります。「動く時間帯なら勝ちやすい」わけではなく、動く時間帯に合わせてロットと損切り幅を設計することが前提です。
スキャルピング・デイトレード・スイングの時間帯の選び方
- スキャルピング——値幅が出て流動性も高い16〜17時台と21〜23時台が中心。値幅が小さい時間帯(6〜8時台・12〜14時台)は、同じスプレッドを払っても取れる値幅が小さいぶんコスト負けしやすくなります。手法の詳細は海外FXのスキャルピングガイド
- デイトレード——16時台のロンドン開始でエントリーし、22〜24時台の伸びを取って日付が変わる前に決済する流れが組みやすい時間割です。持ち越さなければ、スワップも週明けの窓開けも関係ありません
- スイングトレード——エントリーの時刻より、スワップの付与時刻と週末の持ち越しのほうが重要になります(後述)。日足の確定時刻はサーバー時間の0時=日本時間の朝6〜7時なので、日足でシナリオを立てるなら朝に確認する習慣が合います
- 自動売買(EA)——時間帯を絞るパラメーターがある場合は、サーバー時間で指定するのか日本時間で指定するのかを取り違えないこと。夏冬の切り替えでずれる点にも注意が必要です
スワップの付与時刻は「日本時間の朝6〜7時」
取引時間の話で見落とされがちなのが、スワップポイント(金利調整額)が付くタイミングです。多くの海外FX業者はサーバー時間の0時、つまり日本時間の朝6時(夏時間)または7時(冬時間)にポジションを持っていると1日分のスワップが発生します。数秒でもこの時刻をまたげば付与されるため、日をまたぐ取引ではこの時刻を意識してください。
| 業者 | 付与時刻(公式表記) | 3日分がまとめて付く曜日 |
|---|---|---|
| XMTrading | サーバー時間0時(GMT+2基準・夏時間に注意) | 通貨ペア等は金曜、ゴールド・シルバー等は水曜 |
| AXIORY | MT4・MT5時間24時(日本時間7時、夏時間中は6時) | 水曜(株式CFD・バトルCFDは金曜) |
| BigBoss | セッション終了時(夏時間は日本時間6時、冬時間は7時) | 水曜 |
| ThreeTrader | — | 水曜 |
| HFM | — | 通貨ペア等は水曜、株価指数は金曜 |
| IS6FX | MT4・MT5の0時 | 土曜0時に週末分を付与(仮想通貨は0時・6時・12時・18時の1日4回) |
※各社公式サイトの記載(2026年9月7〜8日確認)。「—」は公式に明示がなかった項目です。3日分がまとめて付く曜日は、週末の2日分を平日に前倒しで反映する仕組みによるもので、買いポジションでマイナスのスワップが付く銘柄では、この曜日のコストが3倍になります。スワップの水準そのものは海外FXのスワップポイント比較を参照してください。
避けたほうがよい時間帯・時期
取引できる時間と、取引に向いた時間は別です。「FXでやってはいけない時間帯」として挙げられるのは、大きく2種類に整理できます。「流動性が薄くてコストが重い時間帯」と「値が飛んで損切りが機能しにくい場面」で、具体的には早朝6〜8時台、経済指標の発表直後、週明けの窓開け、そしてクリスマス・年末年始です。
早朝6〜8時台|1日で最も動かず、スプレッドが広がる
ニューヨーク市場が閉じ、東京市場がまだ本格化していない日本時間6〜8時台は「市場の谷間」です。当編集部の集計でも、ドル円の1時間あたりの平均値幅は6時台12.5pipsで24時間中の最小、ユーロドルは8時台6.0pipsが最小でした。値幅が小さいうえに、この時間帯はスプレッドが広がりやすいとされます。HFMは公式に、サーバー時間23時55分から翌0時5分(日本時間で夏5時55分〜6時5分、冬6時55分〜7時5分)は毎日の銀行のロールオーバーによりスプレッドが拡大し、注文が執行されない、もしくは遅延が発生する可能性があると案内しています。ただし時間帯別のスプレッドを数値で公表している業者は当編集部の調査では確認できず、当編集部も時間帯別のスプレッドの計測は行っていません。
この時間帯が不利になる理由は3つ重なっています。
- 取引参加者が世界的に少ない——欧米の主要な参加者が不在で、注文が薄くなる。少額の注文でも価格が動きやすい
- 日をまたぐ処理が重なる——サーバー時間0時(日本時間6〜7時)はスワップの付与とロールオーバーのタイミングにあたり、HFMのように「この前後はスプレッドが拡大する可能性がある」と公式に案内している業者があります
- ゴールドなどは取引自体が止まる——後述のとおり、多くの業者でこの時間帯にゴールドの日次休止(メンテナンス)が入ります
アジア時間の流動性の低さは、市場参加者側からも指摘されています。日本銀行内に事務局を置く東京外国為替市場委員会は、連休中は特にアジア時間帯の流動性が大きく低下する可能性があるとして注意を呼びかけています。「早起きして取引したい」という場合は、6〜7時台を避けて8時台後半以降、東京市場が動き出してからにすると条件が整いやすくなります。スプレッドの業者ごとの水準は海外FXのスプレッド比較を参照してください。
経済指標の発表直後|値が飛んで損切りがずれる
米国の雇用統計や消費者物価指数(CPI)は現地時間の朝8時30分に発表され、日本時間では夏が21時30分、冬が22時30分にあたります。FOMCの政策金利は現地14時=日本時間の夏3時・冬4時です。発表の瞬間は数秒で数十pips動くことがあり、次の3つが同時に起こります。
- スプレッドの急拡大——通常の数倍に広がることがあり、含み損が一時的に膨らんでロスカットに触れる場合がある
- スリッページ——注文した価格と約定価格がずれる。損切り注文が想定より不利な価格で成立することがある
- 一時的なレバレッジの制限——業者によっては指標発表の前後(例:発表の15分前から90秒後)に必要証拠金を引き上げ、新規注文のレバレッジを下げる運用をしています
初心者のうちは発表の直前にポジションを持たない、発表後は最初の乱高下が収まってから方向を確認するのが無難です。強制決済の仕組みは海外FXのロスカットの仕組みにまとめています。
週末の持ち越し|月曜の窓開けは避けようがない
土日は取引できませんが、世界の出来事は止まりません。週末に大きなニュースが出ると、月曜の取引開始時に金曜の終値から離れた価格で始まる「窓開け(ギャップ)」が起こります。窓を飛び越えて価格が動くため、設定していた損切り注文はその価格では約定せず、窓の先で成立します。
ここが国内FXとの大きな違いで、海外FX業者の多くはゼロカット(マイナス残高の免除)を採用しているため、窓開けで口座残高がマイナスになっても、規約の範囲の通常取引であれば損失は入金額までに限定されます。国内のFX業者は、証拠金が維持に必要な額を下回ったまま不足額を預託させずに取引を継続することを内閣府令で禁じられており(金融商品取引業等に関する内閣府令117条)、不足金は約款に基づいて請求されます。とはいえ入金額を失うことに変わりはないため、週末をまたぐならロットを落とす、両建てではなく決済して仕切り直す、といった判断が基本です。ゼロカットの条件は海外FXの追証なし(ゼロカット)の仕組みで解説しています。
クリスマス・年末年始|参加者が減って値動きが読みにくくなる
12月下旬から1月上旬は、欧米の市場参加者が休暇に入って流動性が大きく落ちます。12月25日と1月1日は多くの市場が休場となり、その前後も取引時間が短縮されます。参加者が少ないなかで大口の注文が入ると相場が一方向に振れやすく、テクニカル分析も機能しにくくなります。
各社は毎年11月から12月にかけて年末年始の取引時間の変更を公式サイトやメールで案内します。短縮される日程は業者と銘柄で異なるため、保有中のポジションがある場合は必ず自分の口座のお知らせを確認してください。土日・祝日を含む休場日の詳細は海外FXの土日・祝日の休場ガイドにまとめています。
生活リズム別|無理なく続けられる取引時間の選び方
平日24時間取引できることは、裏を返せば「いつ取引するかを自分で決めなければならない」ということです。続けられる時間帯を1つか2つに絞り、その時間の相場の性格に手法を合わせるほうが、毎日違う時間に触るより結果が安定します。生活パターン別の現実的な選び方を整理します。
| 生活パターン | おすすめの時間帯 | 理由 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 日中は仕事の会社員 | 21時〜24時台 | 1日で最も値幅が出る時間帯(ドル円24.6〜28.4pips)で、帰宅後に間に合う。取引参加者が多く流動性も高い | 米国の指標発表と重なる。深夜まで引っ張ると翌日に影響するため、終了時刻を先に決める |
| 帰宅が早い・在宅勤務 | 16時〜18時台 | ロンドン開始で東京時間のレンジを抜ける動きが出やすい(ドル円24.4pips・ポンド円34.7pips) | 欧州の指標が17〜18時台に集中する。夏冬で開始が1時間ずれる |
| 日中に時間が取れる | 9時〜11時台 | 仲値前後で短時間に振れ、値動きの型を学びやすい(ドル円26.0pips)。日本の情報が取りやすい | 方向感は続きにくくレンジに戻りやすい。伸びを追いすぎない |
| 早朝型 | 8時台後半〜10時台 | 東京市場が動き出す時間。6〜7時台の谷間を避けられる | 6〜7時台はスプレッドが広くゴールドは休止中。この時間に無理に取引しない |
| 時間が不規則 | 時間を決めず日足・4時間足で判断 | チャートに張り付かずに済む。エントリー時刻より水準で判断する | スワップの付与時刻(朝6〜7時)と週末の持ち越しを管理する |
どのパターンでも共通するのは、「取引しない時間を決めること」です。値幅の小さい時間帯にコストを払い続けるより、動く時間まで待つほうが有利になります。深夜に取引するなら、翌日の生活に影響しない終了時刻をあらかじめ決めておくことも、継続するうえでは同じくらい重要です。
海外FXの取引時間に関するよくある質問
海外FXは何時から何時まで取引できますか?
通貨ペアは平日ほぼ24時間取引できます。多くの業者は月曜の日本時間6時ごろ(夏時間)または7時ごろ(冬時間)に開き、土曜の6時ごろ(夏時間)または7時ごろ(冬時間)に閉じます。ゴールドなど通貨ペア以外の銘柄は開始が1時間ほど遅く、夏は7時ごろ、冬は8時ごろです。土日は取引できません。ただし業者のサーバー時間はGMT+2(冬)/GMT+3(夏)が多く、公式サイトの時刻表記は日本時間ではない点に注意してください。Exnessのように公式ヘルプの取引時間をUTC+0で表記している業者もあります。
ゴールド(XAU/USD)の取引時間は?土日も取引できますか?
一般的なXAUUSDは土日は取引できません。通貨ペアと同じく月曜の早朝から土曜の早朝までですが、通貨ペアと違って1日1回、日本時間の早朝に約1時間の休止(メンテナンス)があります。休止の時刻は業者ごとに数分〜10分ほど違い、休止の前後を「決済のみ可能(新規注文不可)」にしている業者もあります。土日も動くのは主に仮想通貨CFDですが、24時間対応をうたう別シンボル(例:HFMのXAUUSD247)を用意している業者もあるため、自分が使う銘柄の仕様で確認してください。業者別の時刻はゴールドの取引時間にまとめています。
ゴールド(XAUUSD)が最も動く時間帯はいつですか?ボラティリティの高い時間は?
当編集部が直近1年を集計したところ、日本時間の22〜23時台(1時間あたり平均33.3〜34.2ドル)が最大で、次いで10時台(30.9ドル)と0時台(30.5ドル)でした。最も小さいのは13時台(13.8ドル)で、その差は約2.5倍です。ゴールドは米ドルと米国の金利に反応するため、米国の経済指標が発表される時間帯とニューヨーク市場の時間に値幅が集中します。手法と業者の比較は海外FXのゴールド取引ガイドを参照してください。
FXで一番動く時間帯はいつですか?
ドル円では日本時間の22時台(1時間あたり平均28.4pips)が最大、次いで23時台と9時台(各26.0pips)でした(当編集部集計・直近1年)。ロンドンとニューヨークの取引時間が重なるうえ、米国の主要な経済指標が発表される時間帯にあたるためです。ユーロドルも22時台が最大で、ポンド円は23時台が最大でした。逆に最も動かないのはドル円の6時台(12.5pips)です。
ロンドン時間・ニューヨーク時間とは何時から何時までですか?
為替のインターバンク市場には取引所のような公式の開場時刻がなく、慣習的な呼び方です。日本時間の目安では、ロンドン時間(欧州時間)が夏16時ごろ〜翌1時ごろ、冬17時ごろ〜翌2時ごろ、ニューヨーク時間(アメリカ時間)が夏21時ごろ〜翌6時ごろ、冬22時ごろ〜翌7時ごろです。夏時間と冬時間で1時間ずれる点に注意してください。両者が重なる21〜24時台(夏)が1日で最も取引量の多い時間帯です。
夏時間と冬時間はいつ切り替わりますか?
米国は3月第2日曜から11月第1日曜まで、欧州・英国は3月最終日曜から10月最終日曜までが夏時間です。2026年は米国が3月8日〜11月1日、欧州が3月29日〜10月25日、2027年は米国が3月14日〜11月7日、欧州が3月28日〜10月31日です。米国と欧州で切り替え日が違うため、2026年なら3月8日〜28日と10月25日〜11月1日は「片方だけ夏時間」の期間になり、ロンドンとニューヨークの時差が普段と変わります。
早朝6時〜7時に取引しないほうがよいのはなぜですか?
ニューヨーク市場が閉じて東京市場がまだ動いていない「市場の谷間」で、1日で最も値幅が小さく(ドル円6時台12.5pips)、同時にスプレッドが広がりやすい時間帯だからです。さらにサーバー時間0時(日本時間6〜7時)はスワップの付与とロールオーバーが重なり、ゴールドは休止時間に入ります。取引できないわけではありませんが、値幅に対してコストの比率が最も重くなるため、明確な理由がなければ避けるのが無難です。
海外FXの年末年始の取引時間はどうなりますか?
12月25日と1月1日は多くの市場が休場となり、その前後も取引時間が短縮されます。短縮される日程と時刻は業者・銘柄ごとに異なり、各社が毎年11〜12月に公式サイトやメールで案内します。この時期は市場参加者が減って流動性が落ち、スプレッドの拡大や想定外の値動きが起こりやすくなります。休場日の考え方は海外FXの土日・祝日の休場ガイドにまとめています。
まとめ|取引時間は「動く時間」と「避ける時間」で覚える
海外FXの通貨ペアは平日ほぼ24時間取引できますが、どの時間も同じように動くわけではありません。当編集部が1年ぶんの1時間足を集計したところ、値幅が最も大きい22時台と最も小さい6時台では約2.3倍の差がありました。取引できる時間の長さより、自分が続けられる時間帯の相場の性格を知っておくほうが実務では役に立ちます。
この記事の要点
- 通貨ペアは月曜の朝から土曜の朝まで平日ほぼ24時間。サーバー時間は多くの業者がGMT+2(冬)/GMT+3(夏)で、日本時間は+7時間/+6時間。ExnessはUTC+0表記のため換算が異なる
- ドル円の1時間あたり平均値幅は22時台28.4pipsが最大、6時台12.5pipsが最小。9時台(仲値前後)と16時台(ロンドン開始)にも山ができる
- 夏時間は市場の始まりが日本時間で1時間早まる。2026年は米国3月8日〜11月1日、欧州3月29日〜10月25日。両者がずれる期間はロンドンとニューヨークの時差も変わる
- ゴールドは土日不可で、1日1回、早朝に約1時間の休止がある。値幅は22〜23時台が最大で13時台の約2.5倍
- 避けたいのは早朝6〜8時台(値幅が最小で、スプレッドは広がりやすい)、指標発表の直後、週末の持ち越し、クリスマスと年末年始
- スワップは日本時間の朝6〜7時に付与され、水曜または金曜に3日分がまとめて付く。日をまたぐ取引ではこの時刻を意識する
次のステップは、自分が取引できる時間帯を1つか2つに決め、その時間のスプレッドが狭い業者を選ぶことです。ゴールドを中心に取引するならゴールド取引ガイド、株価指数や原油も触るならCFD取引ガイドが参考になります。口座はマネチャ経由で開設すると、取引量に応じたキャッシュバックが付きます(対象銘柄・還元額は業者ごとに異なります)。
取引スタイルに合う海外FX業者は、キャッシュバックが貯まるマネチャ経由で口座開設









