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FXコピートレードとは?違法性や詐欺の可能性を調査

FX コピートレードは、海外FXで利用できる自動売買のようなトレード・システム。プロトレーダーの裁量トレードをコピーして成功へと導くFXサービスです。
「コピートレードとは、自動売買とどう違うの?」
「コピートレードは違法だと聞いたけれど?」
「コピートレードのメリット・デメリットは?」
などと、FXコピートレードで気になる点も多いのではないでしょうか。裁量で行うトレードをコピーするのは違法だという声や、詐欺の噂も聞かれるため確認しておきたいですね。
今回は、FXコピートレードの特徴や仕組みを解説。違法性や詐欺の可能性も徹底して調査しました。この記事を読んでおけば、コピートレードも安心して始められるでしょう。どうぞ、参考にしてください。
海外FX初心者の方は海外FX初心者完全ガイドを一読することをおすすめいたします。
目次
FXコピートレードとは?違法になるケースを解説

FXコピートレードとは、
上級者やプロの裁量トレードを、利用者の取引画面にリンクさせて取引する手法をいいます。
コピートレードは、「コピトレ」とも呼ばれている海外FXのサービスの1つです。
トレードスキルや経験がなくても、プロのFXトレードがコピーできる代わりに、場合によっては違法行為や詐欺の可能性もあるため、十分に注意しなければなりません。違法になるケースや注意点もここで解説していきます。
まずは、FXコピートレード(コピトレ)の特徴や仕組みから見てみましょう。
FXコピートレードの特徴・仕組み
コピートレードの特徴は、
プログラミングされた売買ストラテジーではなく、リアルタイムの裁量トレードがそのままコピーできることです。
裁量トレードがコピーできる仕組みは、成績優秀なトレーダー(プロバイダー)の取引画面とそれをコピーする利用者(フォロワー)の取引画面をリンクさせて行います。
コピートレードのイメージ

海外FXのコピートレード口座を開設することで、利用者(フォロワー)の取引口座にプロトレーダー(プロバイダー)の取引がそのままダイレクトに反映されます。
プロバイダーが裁量でトレードを行う度に、フォロワーのコピートレード口座でも全く同じ取引が自動で複製される仕組みです。わかりやすく言うと、フォロワーの取引画面でプロバイダーが取引するようなものです。
資金・取引通貨量・レバレッジはフォロワーが設定
プロバイダーは、通常大きめの資金・通貨量(ロット)で取引しています。フォロワーはそれぞれ、どれくらいの資金・通貨量(ロット)を使うかが自由に設定できます。
仮に、プロバイダーが100万円で10ロットの取引をしている場合でも、フォロワーは3万円で0.1ロットなどと各自のトレード計画に合わせたコピートレードが行えます。

レバレッジの設定もフォロワーの任意です。
資金・通貨量・レバレッジはフォロワーが設定できるため、少額から無理なくコピートレードに取り組めるのです。
手数料はプロバイダーによって異なる
コピートレードの手数料は、報酬にかかる手数料が一定の比率で利益から差し引かれます。報酬手数料の比率(%)は、プロバイダーごとに異なります。
大まかに、0%~50%の報酬手数料が設定されています。
例えば、XM Tradingでは10%~30%の手数料、HF Marketでは20%~35の手数料が平均的です。中には無料のものや50%も課金されるコピートレードもあります。ただ、無料のものや手数料が高すぎるものは、あまり評判がよくありません。

トレードスキルが高いトレーダーほど、やや高めの手数料となる傾向にありますが、手数料が高すぎると取り分も少なくなるため、20%~30%あたりが理想的です。
損失が出た場合の手数料(報酬手数料)は発生しない
コピートレードの手数料は、報酬にかかる手数料のみです。
損失が発生した場合の手数料はかかりません。
トレードで稼いでいないのに手数料だけ引かれる、といったことはありません。損失で残高は減少するため、100%安心だとはいえませんが、負けトレードに手数料を払う必要はないということです。
FXコピートレードは日本では違法になる?
コピートレードのもう1つの特徴は、基本的に海外FXで提供されているということ。一部の外資系にて、国内でも導入されていますが、提供元は海外業者となるのが一般的です。
というのも、日本では本人以外(代理人)が資産運用を行う場合、金融商取引法によって認可・登録を受けることが義務づけられています。自動売買のようなプログラㇺではなく、誰かがが本人の代わりにトレードを行うことは、法律上は「資産運用の代理業」に見なされ資格が必要です。
「投資助言・代理業」の提供を、国内の金融業者や個人が認可なしで行うと違反行為となります。
ちなみに、国内FX業者が提供する「ミラートレード」は、他のトレーダーのFX取引がコピーできるストラテジーがあります。国内FX業者は金融庁の認可を受けている業者です。「投資助言・代理業」として登録するブローカーが提供する場合は違法とはなりません。
FXコピートレードは海外FXでは違法にならない?
日本の金商取引法の対象は、日本国内に拠点を持つ金融業者が対象です。日本に拠点がない海外の業者を日本の法律で取り締まることはできません。
従って、海外FX業者のコピートレードは法律の対象外にあり、それを本人の意志で利用しても違反行為にはなりません。
ただし、海外FX業者がコピートレードも含めて、日本国内でFXサービスの営業活動をするのは違反行為となります。
海外FXの違法性については、「海外FXがおすすめしないと言われるのはなぜ?」でも詳しく解説しています。併せてご確認ください。
FXコピートレードの利益は確定申告が必要
もう1つ、付け加えておきたいのは、海外FXのコピートレードでも利益が一定以上を超えると確定申告が必要になる点です。
海外FXの税金は、「総合課税の雑所得」に分類されます。必要経費を引いた利益が20万円以上になるときは確定申告で税金を納める義があります。
海外FXの税金(計算方法)
給与所得(本業の所得) + 海外FXの利益(必要経費以外)+ その他の所得 =総所得額
(総所得額 × 累進課税) - 源泉徴収課税額 ー 各種控除額 = 海外FXの税金
税率は、国内FXの「20.315%」とは異なり、「総所得額に応じて税率が変わる累進課税」にて計算します。

海外FXに適用される累進課税の税率は、5%~最大45%(住民税込みで約55%)です。
コピートレードで稼いだ金額を確定申告しなかった場合、違法行為となります。20万円以上の利益が出た場合は、何かのタイミングでバレることもあり、必ず確定申告で税金を納めるようにしましょう。
なお、海外FXと国内FXの税金の違いはこちらの記事をご参照ください。
コピートレード・ツールの詐欺があるのは本当か

ここまで見てきたように、FXコピートレードは違法とはならず、トレードスキルがない初心者でもFXに取り組める頼もしいサービスです。しかし、コピートレードでは怪しい詐欺業者があることが報告されています。
「スキルはないけれどFXで稼ぎたい」といった弱みにつけ込む詐欺があるのは事実です。
信頼性が高い海外FX業者のコピートレードなら、詐欺にあうリスクは低減されます。
詐欺にあうケースには以下のようなものがあります。
- LINEやSNSを使って勧誘
- マッチングサイトから勧誘
- FXソフトウェアの販売から勧誘
- MAM・PMAMの会員登録から勧誘
いずれの場合も、最初に初期費用や会員費用、ソフトウェアの購入費用など高額な資金が求められることが大きな特徴です。コピートレード口座は任意の入金額で簡単に開始できるFX口座です。高額な費用が求められることはありません。
では、実際にどのような手口でコピートレードの詐欺が行われるのか、ここでしっかりと確認していきます。
コピートレード詐欺の事例①LINE・SNSの勧誘
コピートレードに限らず、FX詐欺で多いのがLINEやSNSを使った「FX商品」の勧誘です。
とくに、LINEのグループチャットを使った詐欺が多く、LINE公式や国内の金融機関から警告が出ています。詐欺かどうかを見極めるために、その手口を理解しておくことが大切です。
「著名人や投資家になりすました人物から投資の誘い」
「外部SNSやマッチングアプリで知り合った相手からLINEに誘導して勧誘」
「投資グループの先生から投資商品が紹介される」
SNSで勧誘するイメージ

詐欺の一員は、コピートレードや自動売買ソフトなどの投資商品を、自然な流れで被害者に紹介します。被害者は、上手く言いくるめられて期待とともに購入・入金します。
しばらくたつと、「出金できない」「連絡がとれない」「高額な違約金が発生」などで詐欺にあったことがわかる、という流れです。
連絡取れずに詐欺に気づく瞬間

詐欺と気づいた時にはあとの祭り。もちろん、すべての勧誘が詐欺ではありません。中には、純粋におすすめするものも存在します。しかし、事前に全く関係ない話で信頼感や恋愛感情を築き上げた後に、誘いをかけてきます。実際には、見極めるのが難しいのが現状です。
ひとまずは、SNS経由のお金の話はすべて疑った方が無難です。
警察庁と金融庁からの詐欺の注意勧告はこちらです。
コピートレード詐欺の事例②MAM・PMAM
他にも、詐欺に使われる商品にMAM・PAMMという海外FXの金融商品があります。
これは、コピートレードと似たようなFXサービスですが、特定の人物にFX運用を任せるという点が異なります。
MAMとは
MAM(マム)とは、Multi Account Manager(マルチ・アカウント・マネージャー)のことで、プロトレーダーが利用者の口座を使って資産運用を行います。
利用者は任意の投資資金を口座に入金し、一部を手数料として支払う仕組みです。投資信託ファンドの仕組みと似ています。
PAMMとは
PAMM(パㇺ)とは、Percentage Allocation Management Module(パーセンテージ・アロケーション・マネージメント・モデュ―ル)のことで、プロトレーダーが複数の口座から資金を集めてFXトレードを行うものです。
MAMと同様の仕組みになっていますが、完全に任せきりで取引状況の確認もできないことが特長です。
これらのサービスは、海外FX業者が提供する運用手法となり、それ自体は怪しいものではありません。ただ、投資信託ファンドで損することもあるように、MAM・PAMMの利用で必ず稼げるわけではないということです。
さらに、縛り期間中は停止・解約ができない、という不利な条件になっているため慎重に検討する必要があります。
この仕組みを利用して、無名の海外FX業者のMAMやPAMMを紹介したり、そもそも存在しないFX口座を開設させたりといった詐欺が報告されています。
悪質なMAM・PAMMの勧誘にも、同様にLINEやSNSが使われるケースが多いようです。
コピートレードで「儲かる」といった話には注意
コピートレードが詐欺に使われるケースとして、「必ず儲かる」「100%稼げる」ことをアピールする点です。世の中、そんなに甘くはありません。FXを知り、良識のある紹介者ならこのような言葉は絶対に使わないでしょう。
いくらプロが運用するとはいえ、将来の値動きは誰にもわからないため、常に損失のリスクをはらんでいます。JPモルガンやブラックロックなど、大手ヘッジファンドのトップマネージャーでさえ時には損失を抱えます。
どんなに凄腕のトレーダーであっても、必ず勝てるわけではないのです。従って、「損失が出ない商品」の話には十分に注意しなければなりません。
コピートレード詐欺への対策
コピートレード詐欺への対策を以下にまとめました。
- SNSで紹介されたコピートレード(FX商品)は購入しない
- 信頼できる海外FX業者のコピートレードを使う
- 報酬手数料以外で費用がかかるものは避ける
詐欺を回避するために、最も安全な方法は、信頼できる海外FX業者のコピートレードをダイレクトに利用することです。また、コピートレードは一部の例外をのぞくと(BigBossは初期費用がかかる)、通常は報酬手数料のみです。
初期費用など必要以上にコストがかかるコピートレードは、詐欺を疑うのがよいでしょう。
金融庁・警察・消費者センターに相談すること
万が一、怪しい誘いを受けたり、すでに購入したりした場合は、迷わず公的機関に相談するようにしましょう。金融庁、警察、消費者センター(国民生活センター)などで相談を受け付けています。
コピートレード(ミラートレード)の詐欺容疑者4人を逮捕
海外業者の詐欺は国内での解決は難しいですが、日本人が関わっている場合は詐欺業者の逮捕につながることもあります。
FXコピートレードの種類と取引手法

さて、詐欺を回避するためには、FXコピートレードの知識を深めておけば、安全な利用を導く手助けとなります。ここでは、コピートレードの種類や取引手法について解説します。
コピートレードは、「提供元」「利用形態」「取引手法」の違いなどからいくつか類別できます。
どのようなタイプに分類できるのが、1つずつ順番に見ていきましょう。
コピトレの利用形態
コピートレードの利用形態は大きく3つに分かれます。
- コピートレード専用のプラットフォームに登録する
- コピートレード専用のFX口座を開設する
- 通常のFX口座に併設されている
コピートレードで最も多いタイプは、口座を開設しなくても、コピトレ専用のプラットフォームをインストールして使うタイプです。登録を行うことで、既存のFX口座への紐づけが可能になります。
次に多いのは、専用のコピトレ口座が用意してあるケースです。この場合は、コピトレ口座を開設してコピートレードを開始します。同時にプラットフォームのインストールが必要なこともあります。
そして一番簡単なコピトレは、すでに通常のFX口座に標準機能として搭載されてあるケースです。この場合は、何もしなくてもすぐにコピトレが利用できます。
コピトレの提供元
コピトレの提供元は3つに分類できます。
- 海外FX業者が提供
- ソフトウェア会社(他社プラットフォーム)が提供
- MT4・MT5が提供
提供元でよくあるパターンは、他社ソフトウェア会社が開発・提供するコピートレードシステムを、海外FX業者が導入しているケースです。
以前、一世を風靡した「ミラートレーダー」と呼ばれるコピートレードが、このパターンになります。同じコピトレの取引ツールを他社でも見かけるのはそのためです。
もう1つは、海外FX業者が自社開発したコピートレードツール。さらに、MT4・MT5でも「シグナルトレード」と呼ばれるコピートレードが利用できます。ただ、MT4・MT5の「シグナルトレード」は自動売買EAによるトレードが多いのが特徴です。
プロバイダー数には大きな違いもある
また、利用するコピトレによって、プロバイダーの数にも違いがあるのでチェックしたいですね。
- 小規模なコピートレード → プロバイダー数が50種類以下
- 中規模なコピートレード → プロバイダー数が数100~1000程度
- 大規模なコピートレード → プロバイダー数が数万以上
規模が大きいコピートレードは、プロバイダー数が最大で70,000以上。小規模なコピートレードになると、数10種類程度で選択肢は少ないです。平均すると、数100~1000種類程度のコピートレードが多いようです。
選べるプロバイダー数が多いほど、選択肢が増えるため好まれています。
コピトレの銘柄・取引手法
どのような銘柄・取引手法を使っているかによって、選ぶコピートレードの種類も変わってきます。
- 通貨ペア・銘柄 → どんな銘柄を取引するのか?
- 現物・先物 → レバレッジをかけない現物 or レバレッジをかける先物か?
- 裁量トレードの取引手法 → テクニカルかファンダメンタルズか?
コピートレードには、USDJPY・EURUSD・GBPJPYなど特定の通貨ペアを取引するタイプや、Gold・原油・株価指数といったCFDを取引するプロバイダーもあり、さまざまなタイプから選べます。
例えば、レバレッジをかけない現物取引のコピートレードも選択可能です。現物のコピートレードは仮想通貨取引で選べるケースが多くなります。ちなみに、FX取引は「外国為替証拠金取引」といって、レバレッジをかける証拠金取引です。
他にも、裁量トレードのスキルとして、採用しているテクニカル指標やファンダメンタルズの種類からプロバイダーを調べる方法があります。どんなトレードをコピーしたいかイメージしておくとよいでしょう。
トレード期間はプロバイダーによって異なる
コピートレードはプロバイダーごとにトレード期間が異なります。大まかには、短期トレードと中期、長期と3つのトレード期間に分けられます。
- 短期(スキャルピング・デイトレード)→ 数分から数時間で利益を狙う
- 中期(スイング・ポジショントレード)→ 数日から数週間で利益を狙う
- 長期(ロングタームトレード)→ 数週間から数か月・数年で利益を狙う
さくっと短期で利益を狙うプロバイダーと、中長期でじっくりと構えるタイプのプロバイダーとあります。どれくらいの期間で利益を得たいかによって、適したプロバイダーも違ってくるのです。
FXコピートレードと自動売買の違い

次に、FXコピートレードの自動売買(EA)との違いや、ミラートレード、ソーシャルトレードなど、その他サービスとの違いを見ておきましょう。
コピートレードとEAの違い
コピートレードと自動売買(EA)の違いは、裁量トレードかプログラミングされたロボットのトレードかという点です。
EAは、MT4・MT5に搭載されている自動売買のことです。アルゴリズム分析を基盤に、あらかじめプログラミングされたソフトウェアを導入して自動的にトレードを行います。メンタルに左右されない強さを持つ代わりに、リアルタイムの市場動向が考慮できない点が弱点です。
一方、人が行う裁量トレードからなるコピートレードは、急激な為替変動にも高度なスキルで対応します。しかし、人が取引をする以上は、感情に左右されてしまうことは否めないでしょう。
※ちなみに、アルゴリズム分析とは膨大なデータを使って、一定の法則や傾向を導き出す分析手法です。
コピートレードとミラートレードの違い
コピートレードとミラートレードには大きな違いはありません。コピートレードをミラートレードと呼ぶことがあります。
コピートレードをミラートレードと呼ぶようになったのは、もともと「ミラートレーダー」と呼ばれるコピートレードの原型となるサービスがあるからです。
「ミラートレーダー」は、イスラエルのTrandency社が開発した自動売買プラットフォームで、2005年の自動売買の初期時代に登場しました。鏡のようにストラテジーや裁量トレードがコピーできることから、当時、瞬く間に話題になりました。
日本で最初に上陸した自動売買も「ミラートレーダー」で、以来、自動売買やコピートレードのことを「ミラートレード」と呼ぶようになったのです。
コピートレードのMAM・PAMMの違い
コピートレードとMAM・PAMMの違いは、資産運用の主体がどこにあるかです。コピートレードは利用者が決定権を持ちますが、MAM・PAMMはファンドマネージャーが決定権を有します。
コピートレードは、利用を決めるのも停止を決めるのも利用者であるトレーダーです。ロット数や投入資金額は規定以上であれば、すべて利用者の任意で設定できます。
しかし、MAM・PAMMは投資ファンド・マネージャーに資金のみを預け入れて、後はすべて相手に任せる仕組みです。取引量や停止のタイミングすら本人が決めることはできません。
コピートレードの中には、損切り・利確設定ができるものもあります。コピートレードの方が利用者主体でカスタマイズ性が高いのが特徴です。自由な運用が実現できるといえます。
コピートレードとソーシャルトレードの違い
コピートレードのことをソーシャルトレードと呼ぶ場合もあり、両者に大きな違いはありません。
ソーシャルトレードとは、投資家が集まり情報交換やサービスの提供などをするコミュニティサイトの名称です。
ソーシャルトレードでは、各投資家の手法やアイデアを取り入れることが可能で、サービスの一環としてコピートレードが利用できる仕組みになっています。コピートレードの名称にソーシャルトレードが使われることもあります。
なお、コピートレードと並んで人気があるのがMT4・MT5の自動売買(EA)です。EAに関する基礎知識は「海外FXの自動売買(EA)入門!」でご紹介しています。興味がある方は、ぜひご参照ください。
FXコピートレードのメリット

ここまでで、FXコピートレードに関する知識も大詰めになってきました。そこで、コピトレの知識を整理する意味でメリット・デメリットをご紹介します。
まずはメリットから見ていきましょう。
プロや上級トレーダーの裁量トレードでFX取引!
コピートレードの最大のメリットは、「初心者でも」「高度なトレードスキルがなくても」プロの裁量トレードで稼ぐチャンスが得られることです。
チャートにつきっきりで相場分析・為替予想を行い、通貨ペアを売買するのは容易なことではありません。FX取引で稼ぎたくともやり方がわからない、思うように時間がとれない、ともどかしい思いをするケースは多いでしょう。
利用するプロバイダーは、過去の成績や現在の損益、取引手法やフォロワー数から勝てる可能性が高いものが選べます。
経験豊富なプロのトレードスキルで損失リスクを低減しながら、収益が期待できるのは嬉しいですね。
投資資金や手数料が自由に選べる!
投資に使う資金額や手数料は、豊富な種類から条件に合ったものが探せることもコピートレードのメリットです。
コピートレードは10社以上の海外FX業者が提供し、1つのコピートレードに数百~数万のプロバイダーが登録しています。プロバイダーごとに推奨する資金額や手数料が異なり、まとまった資金が必要なプロバイダーもいれば、少額から取引可能なプロバイダーもあり、自由に選べます。
ロット数やレバレッジ、入金額は自分で設定して無理なく取り組める点が魅力です。
優秀なトレードテクニックが学べる!
「プロのトレードをコピーすれば勝てるかもしれないが、自身のスキルは向上しない」との声も聞かれます。
確かに、何もしないで任せきりにすれば、トレードの腕は上がりません。しかし、プロの取引履歴を見ながら、「どのようなタイミング」トレードしているのか、参考にすることで勉強になります。
複数のプロバイダーを併用して比較したり、自身の裁量トレードにもチャレンジしたりすることで、トレードスキルの向上につながります。
優秀なスキルを体験すると同時に、分散投資でバランスよく稼げる投資戦略としても役に立つでしょう。
FXコピートレードのデメリット

では、引き続きデメリットの方を確認していきましょう。
プロバイダーの選択に時間がかかる!
コピートレードで稼げるかどうかは、プロバイダー次第です。利用者の収益はプロバイダーの裁量に左右されるため、プロバイダーの情報検索に時間をかける必要があります。
プロバイターの選択に時間がかかることが、コピートレードのデメリットです。
勘や思いつきで、プロバイダーを選ぶのは禁物。ましてや、評価やレビューのみを鵜呑みにするのも危険です。
プロバイダーの過去のトレード実績や、取引手法、現在の損益など、そのプロバイダーが勝てると思う根拠を探さなければなりません。コピートレードなら簡単・ラクラクというわけにはいかないようです。
手数料・成功報酬が差し引かれる!
他にも、コピートレードのデメリットとなるのが一定以上の報酬手数料がかかることです。
単純に考えて、優秀なトレーダーほど高度なスキルを有していると見れます。コピートレードで利用者が勝つということは、プロバイダーの収益になるわけですから、当然力も入ります。しかし、高度なスキルを他人に公開するということは、苦労して身に付けたとっておきの手法を公開することに等しいわけです。
そこには、相応の高い代価がかかってしまいます。高度なスキルのプロバイダーほどコストがかかる傾向にあります。
優秀なプロバイダーでも勝てるとは限らない!
そして、忘れてはならないデメリットとは、優秀なプロバイダーでも負けることがあるということです。
幸か不幸か、未来を正確に予測できる人はいません。未来がわからないからこそ、投資やFXトレードで稼げる道理になっています。したがって、優秀なプロバイダーの相場予想が外れることも起こります。
テクニカル指標やファンダメンタルズ、ニュース速報などさまざま要因から、時に相場は思わぬ方向に急落・高騰したりするものです。連勝・勝ち組のトレーダーでも、予想に反して損失が拡大するリスクを秘めているのです。
スキルなしでも稼げる一方では、損失リスクが存在することを理解しておきましょう。
FXコピートレードを提供する海外FX業者

さて、気になるコピートレードは、どの海外FX業者で提供しているでしょうか。
以前は、コピートレードを提供する海外FX業者は少なかったのですが、ここ数年で提供開始した業者が軒並み増えています。とくに仮想通貨など新しい分野でのコピートレードが拡大中です。
ここでは、コピートレードが利用できる海外FX業者を一覧にまとめました。
利用する際は評判や口コミをもとに作成された海外FX業者おすすめランキングで総合評価も確認しておきましょう。
コピートレード海外FX業者 12社の一覧表
各FX業者が提供する、コピートレードのサービス名や入金額・手数料は以下のとおりです。
海外FX業者 /口座・ツール名 | プロバイダー数 /登録有・無 | 最低入金額 /手数料 |
---|---|---|
HF Market コピー取引口座 | ・400以上 ・要口座開設 | ・400USD~ ・25%~35%(平均) |
Three Trader HUBxツール | ・不特定 ・ツールに登録 | ・1万円~ ・無料・有料 |
Titan FX Titan FX Social | ・不特定 ・アプリで登録登録 | ・50ドル~ ・10%~30%(平均) |
Exness Social Trading | ・1400以上 ・アプリで登録 | ・プロバイダーによる ・0~50% |
Jade Forex コピトレ口座 | ・不特定 ・要口座開設 | ・プロバイダーによる ・無料・有料 |
Star Trader コピートレード口座 | ・45000以上 ・要口座開設 | ・500ドル ・10%~20%(平均) |
Vantage コピトレ口座 | ・70000以上 ・要口座開設 | ・50USD~ ・20%~30%(平均) |
XM Trading 投資家口座 | ・不特定 ・要口座開設 | ・規定なし ・0%~50% |
BigBoss MASS口座 | ・不特定 ・要登録 | ・初期費用2000ドル ・月額300ドル |
Axiory cTraderツール | ・不特定 ・登録なし・簡単操作 | ・100ドル以上 ・25~30%(平均) |
Bing X コピー取引口座 | ・不特定 ・要登録 | ・銘柄・プロバイダーによる ・0円~0.1% |
Tradeview cTraderツール | ・不特定 ・登録なし・簡単操作 | ・100ドル以上 ・25~30%(平均) |
コピートレードの定番として一番に名前があがるのはHF Market(エイチ・エフ・マーケット)のコピトレです。
HFMのコピトレは、口座開設しなくとも詳しいプロバイダー情報が確認できます。利用の仕組みがしっかり表記されているため透明性が高く安心して使えます。
実績がある海外FX業者にはTitanFX(タイタン・エフエックス)やXM Trading(エックスエム・トレーディング)があり、新手ものだとVantage(ヴァンテージ)、Jade Forex(ジェイド・フォレックス)、Star Trade(スター・トレード)、Exness(エクスネス)あたりも試してみたいところ。
仮想通貨なら、BingX(ビング・エックス)やThree Trader(スリー・トレーダー)のコピトレにも注目したいですね。
FXコピートレードで成功するコツと注意点

それでは最後に、コピートレードで成功するコツと注意点をチェックしておきましょう。
フォロワーが多い信頼できるトレードツールを選ぶ
コピートレードで失敗しないためには、まず詐欺の疑いがない信頼できる業者のツールを選ぶことです。
安心して使える、信頼できるコピートレードのポイントは4つあります。
コピートレードを選ぶポイント
1.日本語検索で情報がたくさん出てくる
2.プロバイダー・フォロワー数が多い
3.国内での口コミや評判がよい
4.入金額や利用条件などサービスの透明性が高い
注意点
日本語で情報が確認できないコピートレード、利用条件(手数料など)が確認できないものは利用しないようにしましょう。
トレード実績や損益状況を必ず確認する
また、プロバイダーを選ぶ時には以下の4項目をチェックするようにしてください。
プロバイダー選びのコツ
1.運用実績が右肩あがりで成長している(チャートで確認)
2.確認できるトレード期間の年数が長い(長期で実績を出している)
3.ドローダウン率が低い(安全性が高い)
4.フォロワー数が多く評判がよい(成果を出している)
実績グラフが右肩あがりの場合は、安定した収益を出していると見れます。トレード期間が長いほど、信頼性が高まります。かつ、最大損失額を表すドローダウン率が低く、フォロワー数が多いものは安全な収益が期待できるでしょう。
注意点
ドローダウ率が高いものはロスカットリスクが高くなります。ドローダウンの確認は必須です。
稼げない時は運用停止を検討する
コピートレードを実践してみて成果が出ない時や、損失が拡大する時は早めに「損切り」や「停止」を検討することが大切です。損失を確定させるアクションは、強い意志と経験がものをいいます。FX初心者は経験が少ないため、ためらいがちです。
しかし、損失を放置しておくことでロスカットのリスクが高まり、資金の大半を失う可能性があります。ロスカットの可能性を予測し、ダメージが小さいうちに損切りすることがFXで生き残る道です。
注意点
プロバイダーの選択肢はいくらでもありますので、コピートレードでも停止や損切り決断のスキルを身に付けましょう。
まとめ:コピートレードで海外FXを始めよう!

FXコピートレードは、上級者やプロトレーダーの裁量トレードがコピーできるサービスです。
優秀なプロバイダーを選ぶことで、初心者やトレードスキルがない人ても学びながら収益が期待できます。本業で時間がとれない人や、分散投資をしたい経験者にもおすすめです。
ただし、今回解説したように、国内で無登録で提供されているものは違法であり、コピートレードの中には悪質なものもあります。コピートレードの詐欺には十分に注意するようにしてください。
知名度があり、評判のよい海外FX業者を利用することで、詐欺のリスクは大幅に低減できます。当サイト「マネーチャージャー(マネチャ)」では、信頼できる海外FX業者を厳選してご紹介しています。
当サイト経由で口座開設をすると、取引するたびにキャッシュバックがもらえて大変お得です。ぜひ、この機会にコピートレードで海外FXを始めてみませんか?
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