ThreeTraderのスワップをやさしく解説｜仕組み・ルール・高スワップ通貨までまとめ（スリートレーダー）

この記事では、ThreeTrader（スリートレーダー）のスワップポイントの仕組みや付与ルール、通貨ペア別の一覧、計算方法、運用のコツまでを分かりやすく解説します。

ThreeTraderでは、通貨ペアやCFD商品の取引を行う際に、ポジションを保有しているだけで金利差による「スワップポイント」を受け取ることができます。

一方で、通貨の組み合わせやポジションの方向によってはスワップがマイナスになることもあり、正しく理解しておくことが大切です。

ThreeTraderのスワップポイント

ThreeTrader（スリートレーダー）のスワップポイントの基本を下記の3つのポイントから分かりやすくまとめます。

1. スワップポイントは通貨の金利差で生まれる
2. スワップがつく時間と曜日（木曜日は3日分）
3. 両建て・ヘッジをするときのスワップの注意点

ThreeTraderでは、スワップポイントの仕組みや付与ルールを理解しておくことで、無駄なコストを防ぎ、利益を安定させやすくなります。

スワップポイントは通貨の金利差で生まれる

スワップポイントは、通貨ペアを構成する2つの通貨の金利差によって発生します。

金利の高い通貨を買って金利の低い通貨を売るとプラススワップ、逆の場合はマイナススワップになります。

ThreeTraderでは、この金利差をもとに毎日スワップが計算され、保有ポジションに自動で反映されます。

スワップがつく時間と曜日（木曜日は3日分）

ThreeTraderでは、スワップポイントが毎営業日の取引終了時刻（サーバー時間0時）に付与されます。

日本時間では午前7時（冬時間は午前6時）に反映される仕組みです。

ただし、木曜日は週末をまたぐため3日分が一度に加算されます。これは、土日が取引休みでもスワップが発生するためです。

両建て・ヘッジをするときのスワップの注意点

ThreeTraderでは、同じ通貨ペアを買いと売りで同時に保有（両建て）することが可能です。

ただし、スワップポイントは買い・売りそれぞれに発生するため、結果的にマイナスが増えることもあります。

ThreeTraderのスワップポイント一覧

ここでは、本記事執筆時点のThreeTrader（スリートレーダー）のスワップポイントを一覧表でご紹介します。

1. 主要通貨ペアのスワップポイント一覧（USD/JPY・EUR/USDなど）
2. マイナー通貨ペアのスワップポイント一覧（AUD/NZDなど）
3. 高金利通貨ペアのスワップポイント一覧（ZAR/JPY・MXN/JPY・TRY/JPYなど）
4. 貴金属CFDのスワップポイント一覧（XAU/USD・XAG/USDなど）
5. 株価指数CFDのスワップポイント一覧
6. エネルギーCFDのスワップポイント一覧

なお、本記事執筆時点の為替レートを元に1ロットあたりのスワップポイントについて円換算値も記載しています。

主要通貨ペアのスワップポイント一覧（USD/JPY・EUR/USDなど）

ThreeTraderで取り扱う主要通貨ペアのスワップポイントは下記の通りになります。

主要通貨ペアのスワップポイント一覧

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主要通貨ペア	ロングスワップ	ロングスワップ（円換算）	ショートスワップ	ショートスワップ（円換算）
USDJPY 米ドル/日本円	11	1,100円	-25.67	-2,567円
EURUSD ユーロ/米ドル	-7.1	-1,118円	2.28	359円
GBPUSD 英ポンド/米ドル	-2.13	-336円	-3.62	-570円
AUDUSD 豪ドル/米ドル	-2.16	-340円	-1.52	-240円
NZDUSD NZドル/米ドル	-1.95	-307円	-1.5	-237円
USDCAD 米ドル/加ドル	1.96	215円	-8.21	-899円
USDCHF 米ドル/スイスフラン	6.02	1,047円	-12.5	-2,173円
EURJPY ユーロ/日本円	7.11	711円	-19.35	-1,935円
GBPJPY 英ポンド/日本円	14.32	1,432円	-33.6	-3,360円
AUDJPY 豪ドル/日本円	5.65	565円	-14.8	-1,480円
NZDJPY NZドル/日本円	6.87	687円	-15.22	-1,522円
CADJPY 加ドル/日本円	6.28	628円	-15.21	-1,521円
CHFJPY スイスフラン/日本円	-3.4	-340円	-8.15	-815円
SGDJPY シンガポールドル/日本円	3.69	369円	-13.9	-1,390円

ThreeTraderの主要通貨ペアでは、米ドル円やポンド円など円が関係する通貨のスワップポイントが特に目立ちます。

買いスワップは米ドル円で「11（約1,100円）」、ポンド円ではさらに高く「14.32（約1,432円）」と高金利通貨に近い数値です。

一方で、ユーロドルや豪ドル米ドルなどのドルストレートはマイナススワップが中心で、長期保有には注意が必要です。

ユーロ円・豪ドル円・NZドル円などのクロス円ペアも買いスワップが安定しており、プラススワップ狙いのトレードに向いています。

マイナー通貨ペアのスワップポイント一覧（AUD/NZDなど）

ThreeTraderで取り扱うマイナー通貨ペアのスワップポイントは以下の通りです。

マイナー通貨ペアのスワップポイント一覧

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マイナー通貨ペア	ロングスワップ	ロングスワップ（円換算）	ショートスワップ	ショートスワップ（円換算）
USDCNH 米ドル/人民元	-72.98	-1,570円	-76.36	-1,642円
USDCZK 米ドル/チェココロナ	-30.4	-1,969円	-210.25	-13,615円
USDDKK 米ドル/デンマーククローネ	-2.53	-56円	-77.08	-1,686円
USDHKD 米ドル/香港ドル	-49.56	-1,004円	-42	-851円
USDNOK 米ドル/ノルウェークローネ	-22.36	-310円	-51.1	-708円
USDSEK 米ドル/スウェーデンクローナ	6.83	98円	-93.85	-1,336円
EURCNH ユーロ/人民元	-117.76	-2,532円	-60.25	-1,296円
EURCZK ユーロ/チェココロナ	-180.31	-11,676円	-132.65	-8,590円
EURHKD ユーロ/香港ドル	-101.05	-2,046円	-14.22	-288円
EURNOK ユーロ/ノルウェークローネ	-86.68	-12,000円	-19.34	-2,678円
EURSEK ユーロ/スウェーデンクローナ	-52.8	-752円	-42.18	-601円
GBPNOK ポンド/ノルウェークローネ	-27.98	-3,874円	-93.01	-12,876円
GBPSEK ポンド/スウェーデンクローナ	5.86	84円	-135.79	-1,933円
AUDCNH 豪ドル/人民元	-50.41	-1,084円	-63.43	-1,364円
NZDSEK NZドル/スウェーデンクローナ	-7.62	-109円	-122.4	-1,742円
NOKSEK ノルウェークローネ/スウェーデンクローナ	-5.74	-82円	-11.42	-163円

ThreeTraderのマイナー通貨ペアでは、全体的にマイナススワップが中心となっています。

ユーロや米ドルと北欧通貨（ノルウェークローネ・スウェーデンクローナ）を組み合わせたペアでは、特にスワップ負担が大きく、EURNOKで約−12,000円、GBPNOKで約−3,874円と、長期保有には不向きな水準です。

一方で、USDSEK（米ドル／スウェーデンクローナ）やGBPSEK（ポンド／スウェーデンクローナ）のように、買いスワップがわずかにプラスとなるペアも存在します。

また、USDCNH（米ドル/人民元）やEURCNH（ユーロ/人民元）はどちらの方向でもマイナスが発生しやすく、短期トレード向きです。

高金利通貨ペアのスワップポイント一覧（ZAR/JPY・MXN/JPY・TRY/JPYなど）

ThreeTraderで取り扱う高金利通貨ペアのスワップポイントは下記の通りです。

高金利通貨ペアのスワップポイント一覧

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高金利通貨ペア	ロングスワップ	ロングスワップ（円換算）	ショートスワップ	ショートスワップ（円換算）
USDHUF 米ドル/ハンガリーフォリント	-65.21	-2,587円	3.53	141円
USDMXN 米ドル/メキシコペソ	-1213.46	-9,172円	70.95	537円
USDTRY 米ドル/トルコリラ	-5791.57	-25,761円	825.86	3,674円
USDZAR 米ドル/南アフリカランド	-420.14	-3,512円	30.2	253円
EURHUF ユーロ/ハンガリーフォリント	-63.77	-2,530円	3.21	128円
EURTRY ユーロ/トルコリラ	-5917.45	-26,321円	840.26	3,738円
AUDZAR 豪ドル/南アフリカランド	-344.45	-2,879円	29.2	245円
CHFHUF スイスフラン/ハンガリーフォリント	-87.87	-3,486円	11.22	445円
CHFZAR スイスフラン/南アフリカランド	-603.94	-5,048円	62.4	522円

ThreeTraderの高金利通貨ペアでは、スワップポイントの差が非常に大きく、金利差を意識した運用に適した銘柄が多く見られます。

中でもトルコリラ（USDTRY・EURTRY）のスワップポイントは圧倒的で、売りポジションのスワップが3,000円〜3,700円前後と高水準です。

一方で、買いポジションは大きなマイナスとなるため、方向を誤るとコスト負担が急増します。

メキシコペソ（USDMXN）や南アフリカランド（USDZAR、AUDZAR、CHFZAR）も比較的高いスワップを維持しており、長期で売りポジションを持つことで安定したスワップ収益を狙える通貨です。

貴金属CFDのスワップポイント一覧（XAU/USD・XAG/USDなど）

ThreeTraderで取り扱う貴金属CFDのスワップポイントは以下の通りです。

貴金属CFDのスワップポイント一覧

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貴金属CFD	ロングスワップ	ロングスワップ（円換算）	ショートスワップ	ショートスワップ（円換算）
XAUUSD 金/米ドル	-36.5	-5,745円	18.1	2,849円
XAGUSD 銀/米ドル	-4.98	-784円	2.53	399円
XPTUSD プラチナ/米ドル	-17.85	-2,810円	6.55	1,031円

ThreeTraderの貴金属CFDでは、全体的に買いポジションでマイナススワップ、売りポジションでプラススワップが付与される傾向があります。

特に金（XAUUSD）は−5,700円前後と比較的大きなマイナススワップが設定されており、長期で買い保有する場合はコストが発生しやすい点に注意が必要です。

一方で、金の売りポジションでは約+2,800円のプラススワップが付くため、下落トレンド時にはスワップを受け取りながら運用することも可能です。

銀（XAGUSD）やプラチナ（XPTUSD）も同様の傾向で、買いではマイナス、売りではプラスとなっています。

株価指数CFDのスワップポイント一覧

ThreeTraderで取り扱う株価指数CFDのスワップポイントは下記の通りです。

株価指数CFDのスワップポイント一覧

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株価指数CFD	ロングスワップ	ロングスワップ（円換算）	ショートスワップ	ショートスワップ（円換算）
JPN225 日経225	-2.03	-21円	-1.88	-19円
US30 ダウ平均株価指数	-7.89	-1,242円	2.53	399円
US500 S&P500	-10.88	-172円	2.65	42円
NAS100 ナスダック100	-3.71	-584円	1.36	215円
EUSTX50 ユーロストック50	-0.76	-124円	0.12	20円
UK100 イギリス100	-1.65	-326円	0.55	109円
GER40 ドイツ40	-2.85	-465円	0.87	142円
FRA40 フランス40	-1.32	-216円	0.25	41円
AUS200 オーストラリア200	-1.55	-152円	0.22	22円
CHCUSD FTSE中国A50	-135.21	-21,280円	8.85	1,393円
HK50 香港ハンセン	-3.85	-78円	1.12	23円
HSCHKD ハンセン中国企業指数	-133.21	-2,697円	30.45	617円
NETH25 オランダ25	-13.25	-2,161円	3.21	524円
SGCSGD シンガポール30	-4.95	-572円	0.89	103円
SWI20 スイス20	-85.88	-150円	-29.31	-51円
TW88 台湾88	-17.52	-2,758円	-0.05	-8円
US2000 ラッセル2000	-42.32	-6,661円	16.22	2,553円
USIDX 米ドル指数	-0.55	-9円	-8.87	-140円
VIX VIX恐怖指数	-5.5	-866円	-1.32	-208円

ThreeTraderの株価指数CFDでは、スワップの方向によってコストや利益の傾向がはっきり分かれています。

多くの指数では買いポジションがマイナススワップ、売りポジションがプラススワップとなっており、短期的な売り取引ではスワップを受け取れるケースもあります。

中でもダウ平均株価（US30）やナスダック（NAS100）では、売りスワップがそれぞれ+399円、+215円と比較的高く設定されています。

エネルギーCFDのスワップポイント一覧

ThreeTraderで取り扱うエネルギーCFDのスワップポイントは下記の通りです。

エネルギーCFDのスワップポイント一覧

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エネルギーCFD	ロングスワップ	ロングスワップ（円換算）	ショートスワップ	ショートスワップ（円換算）
XTIUSD WTI原油/米ドル	0.21	34円	-1.98	-312円
XBRUSD ブレント原油/米ドル	1.02	161円	-2.17	-342円

ThreeTraderのエネルギーCFDでは、原油の2銘柄（WTI原油・ブレント原油）を取り扱っています。

どちらも買いポジションでは小さなプラススワップ、売りポジションではマイナススワップが設定されています。

WTI原油（XTIUSD）で買いスワップが約+34円、ブレント原油（XBRUSD）で約+161円と、いずれも比較的穏やかな水準です。

売りポジションではそれぞれ−312円、−342円となり、方向によってスワップの影響が明確に分かれています。

ThreeTraderのスワップ計算方法と実例

ThreeTraderでは、スワップポイントは毎日の金利差に基づいて自動的に加算または差し引きされます。

1. スワップの計算式をシンプルに説明
2. 保有日数ごとのスワップ収益・コスト例

仕組みを理解しておくことで、ポジションをどのくらいの期間保有するか、どれほどのスワップを見込めるかを判断しやすくなります。

順に見ていきましょう。

スワップの計算式をシンプルに説明

ThreeTraderでは、スワップは以下のような式で計算されます。

スワップポイント（損益通貨）＝（保有ロット数×スワップレート×保有日数）

スワップレートは通貨ペアごとに異なり、ThreeTraderのMT4またはMT5上で確認できます。

1ロット（＝基本100,000通貨）を1日保有した場合、スワップレートが「10」であれば、10単位分のスワップが発生します。

保有日数ごとのスワップ収益・コスト例

実際にThreeTraderでポジションを保有した場合のスワップ収益・コストを見てみましょう。

例として、USDJPY（米ドル／円）で買いスワップが＋11、売りスワップが−25.67のとき、1ロット（10万通貨）を保有すると以下のようになります。

保有日数	買いポジション（＋11）	売りポジション（−25.67）
1日	約＋1,100円	約−2,567円
3日	約＋3,300円	約−7,701円
7日	約＋7,700円	約−18,000円前後

ThreeTraderでスワップ運用をするときのコツと注意点

ここでは、ThreeTrader（スリートレーダー）でスワップポイントを狙った運用をする際の注意点として下記の4つのポイントを解説します。

1. スワップ狙いの運用はメリットもリスクもある
2. マイナススワップに気をつけてコストを抑える
3. スワップ変更リスクを理解して安定運用を目指そう
4. スプレッドや手数料も含めたトータルコストで判断する

スワップは毎日自動で加算・減算されるため、取引方向や保有期間の違いが利益に大きく影響します。

スワップ狙いの運用はメリットもリスクもある

スワップ運用の最大のメリットは、ポジションを保有しているだけでスワップを受け取れる点です。

金利差のある通貨を選べば、相場が大きく動かなくても利益を積み上げることができます。

ただし、為替レートが逆方向に動けば、スワップ益以上の損失を出す可能性もあります。

特に高金利通貨は値動きが激しく、短期間で大きく下落することもあるため注意が必要です。

マイナススワップに気をつけてコストを抑える

スワップポイントは常にプラスではなく、マイナスになるケースも多い点を意識する必要があります。

マイナススワップはポジションを保有するたびにコストとして差し引かれるため、長期で持つほど負担が大きくなります。

マイナススワップを抑えるには、スワップが有利な通貨ペアを選び、できるだけ短期間での決済を意識することが重要です。

また、木曜日の3日分スワップも忘れずにチェックしておくと、無駄なコストを防げます。

スワップ変更リスクを理解して安定運用を目指そう

ThreeTraderのスワップレートは固定ではなく、金利情勢や市場の動きによって変更される場合があります。

特に中央銀行の政策金利が変わると、スワップの値が数日で大きく変化することもあります。

安定したスワップ運用を目指すなら、毎日ThreeTraderのMT4・MT5上で最新スワップを確認し、急な変動に備えておくことが大切です。

スプレッドや手数料も含めたトータルコストで判断する

スワップ運用を行う際は、スワップだけでなくスプレッドや取引手数料も含めた「トータルコスト」で判断することが大切です。

スプレッドが広いとエントリー時点でマイナスからスタートするため、スワップ益があってもトータルではマイナスになることがあります。

ThreeTraderはECN口座（RAW Zero口座）とSTP口座（Pure Spread口座）でスプレッドや手数料が異なるため、スワップ運用の際は口座タイプも考慮しましょう。

ThreeTraderのスワップポイントに関するよくある質問

まとめ

ThreeTraderのスワップポイントは、通貨ごとの金利差をもとに日々付与または差し引きされます。

主要通貨ペアでは比較的安定したスワップが設定されており、高金利通貨や貴金属CFDではより大きな差が見られます。

スワップ運用で利益を狙う場合は、プラススワップがつく方向で保有すること、マイナススワップの期間を避けること、そしてスプレッドや手数料を含めた総合的なコスト管理が重要です。