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海外FX ロスカット

海外FXロスカットとは|10社の水準比較・証拠金維持率の計算と逆算

/ / 著者: マネチャ編集部

「ロスカットされたのに残高がマイナスになった」「証拠金維持率20%で止まるはずではなかったのか」——ロスカットで想定外が起きるのは、ロスカットが「その水準で約定することを保証する仕組み」ではないことが知られていないからです。ロスカット水準は、損失が止まる線ではなく、決済処理が始まる線でしかありません。

この記事では、海外FX主要10社の公式サイト・公式FAQ・利用規約の原文を直接確認しました。ロスカット水準とマージンコール水準を、口座タイプごとに、出典URLと確認日つきで一覧にしています。そのうえで、証拠金維持率の計算式を公式の定義で正し、「いくらまで動いたらロスカットされるのか」を逆算する手順まで示します。数値を並べるだけでなく、各社の規約が「約定価格も、通知が届くことも保証しない」と定めている箇所まで踏み込んだ内容です。

結論|海外FXのロスカットの要点(2026年9月時点)

  • ロスカットは「その水準で約定すること」を保証していない。DMM FXは公式に「相場の状況によっては、証拠金維持率50%を大きく下回る水準でロスカットが執行される場合があります」と明記している
  • 海外FXのロスカット水準は0〜50%で、同じ業者でも口座タイプで違う。FXGTはOPTIMUS口座が0%、STANDARD・MINI・PRO・CryptoXが20%、ECN ZEROだけ40%。AxiはMT4/MT5が20%で独自プラットフォームは50%。IS6FXはプロゼロ口座が10%でゼロ口座は50%、AXIORYもゼロ口座は0%
  • マージンコール水準は20〜100%とばらつき、「50〜70%が多い」という説明は事実と合わない。しかも通知が届く保証そのものがない。Axiは公式ヘルプで「マージンコールが受信されることや、資金を追加して損失を回避するための十分な時間があることを保証することは致しません」と明言している
  • 証拠金維持率は「有効証拠金÷必要証拠金×100」。Exnessの利用規約も「Margin Level = (Equity / Necessary Margin) x 100%」と定義している。国内は計算式が違う場合があり、DMM FXは「(純資産額-注文証拠金)÷ポジション必要証拠金×100」と未約定注文分を差し引く
  • 国内FXは50〜100%が主流で、追証(不足金の支払い義務)がある。みんなのFX 100%、外為どっとコム 初期設定100%(100〜50%で変更可)、GMOクリック証券・DMM FX 50%、楽天証券はコース選択制で初期値50%。海外FXはゼロカットがある代わりに水準が低く、ロスカットまでの猶予が短い

※本記事は、MoneyCharger編集部がコンテンツ制作ポリシーに基づき作成しています。各社のロスカット水準・マージンコール水準・計算式は、公式サイト・公式FAQ・利用規約の原文(英語版を含む)を2026年9月16日に確認したものです(出典URLは本文の表に明記)。ロスカット水準は業者の判断で変更されることがあり、口座タイプやプラットフォームによっても異なります。実際の条件は必ずご自身の口座と各社の最新の表示でご確認ください。海外FX業者は日本の金融庁に登録がなく、金融庁と消費者庁は無登録業者との取引について注意喚起しています。本記事は一般的な情報提供であり、特定の業者や取引手法を推奨するものではありません。

海外FXがはじめての方は、あわせて海外FX初心者完全ガイドもご覧ください。

ロスカットとは|マージンコール・ゼロカットとの違い

ロスカットとは、証拠金維持率が業者の定めた水準を下回ったときに、保有しているポジションが自動的に決済される仕組みです。預けた資金を超える損失から口座を守るために用意されています。海外FXでは、その前後に「マージンコール」と「ゼロカット」という別の仕組みがあり、この3つは役割がまったく違います。混同すると「警告が来たから大丈夫だと思っていた」「ゼロカットがあるから損失は限定されると思っていた」という誤解につながります。

ロスカットの前後で起きる3つのこと|マージンコールは警告のみで業者により100%〜20%と水準が異なり、ロスカットは海外0〜50%・国内50〜100%で強制決済され、ゼロカットはマイナス残高を業者が補填する国内にはない制度
段階何が起きるか水準の例(2026年9月確認)
① マージンコール警告が届くだけで、決済はされない。メールやプラットフォームの表示で知らせる20〜100%と業者差が大きい(10社の一覧)
② ロスカットポジションが強制的に決済される。決済の順番は業者で違う海外は0〜50%(XM・TitanFX・BigBoss等20%)/国内は50〜100%(GMO・DMM 50%、みんなのFX 100%)
③ ゼロカット急変で残高がマイナスになったときに業者が0に戻す。国内FXにはない制度自動・即時とは限らない(TitanFXは「翌営業日後に随時補填」と明記)

①は警告、②は強制決済、③は事後の穴埋めと、役割が完全に分かれています。①で決済されることはなく、②が働いても損失が確定するだけで、マイナスまで踏み込んだときに初めて③が出てきます。順番に見ていきます。

マージンコールは「警告」であって、決済ではない

マージンコールは、証拠金維持率が下がってきたことを知らせる通知です。この時点ではポジションは決済されず、入金するか、ポジションを減らすかを自分で決める段階になります。水準は業者によって100%から20%まで大きく開きがあり、「50〜70%が多い」といった一般化はできません。

注意したいのは、この通知が届くこと自体が保証されていない点です。Axiは公式ヘルプで次のように明言しています。

Axiはマージンコールが受信されることや、資金を追加して損失を回避するための十分な時間があることを保証することは致しません。

出典:Axi 公式ヘルプ「マージンコールとは何ですか?」(2026年9月16日確認)

同ヘルプは「必要とされる証拠金の要件をチェックし、潜在的な市場の逆行に対応するために十分な自由資本を維持するのはAxiではなく、クライアントの責任です」とも書いています。マージンコールを資金管理の頼りにするのは危険だということです。

ロスカットは「その水準で約定すること」を保証していない

ロスカットは、その水準の価格で決済することを約束していません。損失の拡大を止めるための仕組みではありますが、「証拠金維持率◯%の時点の価格で決済してくれる」という約束ではないのです。ここが本記事でもっとも伝えたい点です。相場が飛んだときは、水準を大きく下回った価格で約定します。国内業者の公式サイトも明確に書いています。

上記の図は一例です。相場の状況によっては、証拠金維持率50%を大きく下回る水準でロスカットが執行される場合があります。

出典:DMM FX 公式「ロスカットとは?」(2026年9月16日確認)

つまりロスカットは「損失がここで止まる線」ではなく、「ここを割ったら決済処理が始まる線」です。この違いが、後述するロスカットが間に合わない場面につながります。

ゼロカットは海外FX特有の制度

ロスカットが間に合わず残高がマイナスになったとき、そのマイナス分を業者が0に戻すのがゼロカットです。国内FXにはこの制度がありません(金融商品取引法が損失の補塡を禁じているため)。海外FXで「追証なし」と言われるのはこの仕組みがあるからですが、適用条件は業者ごとに規約で定められており、乱用と判断されれば適用されないこともあります。詳しくは海外FXの追証なし・ゼロカットで10社の条文を比較しています。

主要10社のロスカット水準・マージンコール水準【口座タイプ別・出典つき】

ロスカット水準とは、業者が強制決済を始める証拠金維持率のラインのことで、ロスカット率と呼ばれることもあります。以下は公式サイト・公式FAQ・利用規約の原文を2026年9月16日に確認した結果です。「業者ごとに1つの数字」では書けません。同じ業者でも口座タイプやプラットフォームで水準が変わるため、該当する場合は分けて記載しています。

業者ロスカット水準マージンコール水準口座タイプによる差出典(2026年9月16日確認)
AXIORYのロゴ
AXIORY
20%/ゼロ口座 0%50%/ゼロ口座 30%あり(0〜20%)。ゼロ口座はロスカット0%・マージンコール30%。マックス口座は「水準が異なる」と注記があるのみで数値は未確認公式「ゼロカットとロスカット」/公式「ゼロ口座」
XMTradingのロゴ
XMTrading
20%公式に記載を確認できずなし。Standard・Micro・KIWAMI極・Zeroのすべてに20%と記載公式「口座タイプ」
FXGTのロゴ
FXGT
OPTIMUS 0%/STANDARD・MINI・PRO・CryptoX 20%/ECN ZERO 40%50%/ECN ZERO 70%あり(0〜40%)。10社でもっとも差が大きい公式「口座タイプ」
HFMのロゴ
HFM
0%(1タイプ)/20%(他5タイプ)20%(1タイプ)/50%(他5タイプ)あり。口座比較ページに6タイプ分が併記されている公式「口座タイプ比較」
BigBossのロゴ
BigBoss
20%50%スタンダード口座・プロスプレッド口座について明記公式FAQ
ThreeTraderのロゴ
ThreeTrader
20%80%(メールで通知)公式FAQに口座タイプ別の記載なし公式FAQ
IS6FXのロゴ
IS6FX
20%/プロゼロ口座 10%/ゼロ口座 50%公式に記載を確認できずあり(10〜50%)。プロゼロ口座が最も低く10%、ゼロ口座は50%公式「口座タイプ」
TitanFXのロゴ
TitanFX
20%90%口座タイプ別の記載なし(全口座共通と読める)公式ヘルプ「ゼロカット制度について」
Axiのロゴ
Axi
MT4・MT5 20%/Axi独自プラットフォーム 50%100%あり(プラットフォーム別)公式ヘルプ「マージンストップアウト」
Exnessのロゴ
Exness
日本からは確認できず。規約は口座タイプごとの水準(%)を定めていない確認できず—Client Agreement(Version: 24 July 2026 / 038・英語)

※当編集部はキャッシュバックサービスの運営元ですが、掲載する業者は公式の一次情報でロスカット水準を確認できるかどうかだけで選んでいます。マネチャ経由でキャッシュバックを受け取れるかは選定基準に入れていません。事実として開示すると、2026年9月時点で、上記10社のうちマネチャのキャッシュバック対象は9社、XMTradingのみ対象外です(当サイトの対応業者一覧による)。国内FXの水準と並べて見たい場合は国内FXとの違いに国内5社の表があります。

「業者名で覚える」と間違える|FXGTは0%から40%まである

もっとも差が大きいのがFXGTです。同じ業者のなかでOPTIMUS口座は0%、ECN ZERO口座は40%と、4倍以上の開きがあります。0%はほぼ資金を使い切るまで持てるという意味で、40%は必要証拠金の4割を切った時点で決済されるという意味なので、同じロットを建てても耐えられる幅がまったく違います。

他社でも、Axiはプラットフォームで分かれます(MT4・MT5は20%、Axi独自プラットフォームは50%)。IS6FXはプロゼロ口座が10%でゼロ口座は50%、HFMは6タイプのうち1つが0%、AXIORYはゼロ口座がロスカット0%・マージンコール30%です。口座を開くときに「この業者は20%」と覚えるのではなく、開設した口座タイプの数値を会員ページで確認するのが確実です。

マージンコールは20〜100%|早く警告が来る業者ほど猶予がある

ロスカット水準が20%に集中しているのに対し、マージンコール水準は業者ごとにまるで揃っていません。もっとも早く警告が出るのはAxiの100%で、もっとも遅いのがHFMの一部口座タイプの20%です。HFMのこの20%はロスカット水準と同じ値なので、警告と強制決済がほぼ同時に来ることになります。各社の数値は上の表を見てください。

警告が早い業者ほど、入金するかポジションを減らすかを考える時間が長く取れます。前述の逆算にあてはめると、ドル円1ロット・500倍・入金approx. $625.00の例では、Axiの100%なら70銭の逆行で警告が出るのに対し、HFMの20%では94銭まで何も起きません。ただし通知が届くこと自体は保証されていないので、警告の早さを安全性の根拠にはできません。

Exnessだけは、日本から公式の水準を確認できなかった

今回の調査で唯一、数値を確定できなかったのがExnessです。公式サイトの取引条件ページも公式ヘルプも、日本の回線からはログインを求められ、内容が表示されません。Wayback Machineにも該当ページの保存がなく、実ブラウザでも取得できませんでした。

公開されている利用規約には計算式(Margin Level = Equity / Necessary Margin × 100%)とStop Out時に強制決済できる旨は書かれていますが、口座タイプごとのStop Out水準(%)は規約本文に定められていません(規約に出てくる100%は、会社の裁量で強制決済できる場面を定めたものです)。水準の数値は口座タイプのページ側にあり、そこが見られない構造です。「口座を開く前に取引条件を比較できない」こと自体が、選ぶうえでの判断材料になります。利用する場合は、開設後に会員ページで自分の口座タイプの数値を必ず確認してください。

なぜ他の記事と数字が違うのか|「0%」「10%」の出どころ

ロスカット水準は、媒体によって書かれている数字が食い違っています。今回の調査で、その多くは特定の口座タイプだけを見て「その業者の水準」として書いていることが原因だと確認できました。

よく見る記載実際
FXGT 0%OPTIMUS口座のみ0%。STANDARD等は20%、ECN ZEROは40%
IS6FX 10%プロゼロ口座のみ10%。他は20%で、ゼロ口座だけ50%
AXIORY 0%ゼロ口座のみ0%(マージンコールは30%)。標準の口座タイプは20%
楽天証券 20%初期設定は50%。20%はレバレッジ5倍・2倍・1倍コースの設定下限

このページの数値は、すべて上の表に記載した出典ページの原文から取っています。水準は業者の判断で変更されるため、確認日より後の変更は反映されません。取引の前にはご自身の口座で最新の表示をご確認ください。

証拠金維持率の計算と、自分のポジションが何円で切られるかの逆算

ロスカット水準を知っても、それが自分のポジションで何円に当たるのかが分からなければ使えません。ここでは計算式を公式の定義で確認したうえで、「ドル円を1ロット持ったら何銭の逆行でロスカットされるのか」を逆算します。

計算式は「有効証拠金÷必要証拠金×100」

証拠金維持率は次の式で求めます。Exnessの利用規約も「Margin Level = (Equity / Necessary Margin) x 100%」と同じ定義を置いています。

証拠金維持率(%)= 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100

用語中身間違えやすい点
有効証拠金(Equity)残高+含み損益(ボーナスがクッション機能つきなら、それも含む)「残高」で計算すると実際より高い数字が出る。含み損が増えた分だけ有効証拠金は下がる
必要証拠金そのポジションを保有するために拘束されている金額。判定レート×取引通貨単位×取引数量÷レバレッジ(BigBoss公式の計算方法)レバレッジが高いほど小さくなる。口座残高によってレバレッジが段階的に下がる業者では、残高が増えると必要証拠金も増える

ボーナスを有効証拠金に算入できるかどうかはクッション機能(ボーナスを証拠金として使えるかどうかの仕様)の有無で決まり、業者とキャンペーンによって違います。算入されない口座では、ボーナスがあってもロスカットまでの距離は伸びません。詳しくは海外FXボーナスのクッション機能で整理しています。

なお国内業者は計算式が少し違う場合があります。DMM FXは公式に「証拠金維持率は、(純資産額-注文証拠金)÷ポジション必要証拠金×100で算出されます」としており、未約定の注文に使われている証拠金を差し引きます。同じ「証拠金維持率」でも中身が違うため、業者を乗り換えたときは計算式も確認してください。

ドル円1ロットで逆算する|approx. $0.94で買ったらどこで切られるか

結論から言うとapprox. $0.93です。1ドルapprox. $0.94・1ロット(10万通貨)の買い・レバレッジ500倍・入金approx. $625.00・ポジションはこれ1つだけという条件なら、94銭の逆行で強制決済されます。出し方は次の5手順です。

  1. 必要証拠金=approx. $0.94 × 100,000通貨 ÷ 500倍 = approx. $187.50
  2. ロスカット水準20%になる有効証拠金=approx. $187.50 × 20% = approx. $37.50
  3. 耐えられる含み損=入金approx. $625.00 - approx. $37.50 = approx. $587.50
  4. 1ロットは1銭の変動でapprox. $6.25動くので、approx. $587.50 ÷ approx. $6.25 = 94銭
  5. ロスカットされる価格=approx. $0.94 - approx. $0.01 = approx. $0.93
ロスカットされる価格を逆算する4ステップ|必要証拠金approx. $187.50、ロスカット水準20%で必要な有効証拠金approx. $37.50、耐えられる含み損approx. $587.50、値幅94銭となり、approx. $0.94で買ったドル円はapprox. $0.93でロスカットされる

同じ条件で、水準だけを変えると次のようになります。マージンコールが出る価格も同じ手順で分かるので、警告が来てから動くのではなく、最初に数字として持っておくのが安全です。

水準必要な有効証拠金耐えられる含み損逆行できる幅執行される価格該当例
100%approx. $187.50approx. $437.5070銭approx. $0.93Axiのマージンコール/みんなのFXのロスカット
90%approx. $168.75approx. $456.2573銭approx. $0.93TitanFXのマージンコール
80%approx. $150.00approx. $475.0076銭approx. $0.93ThreeTraderのマージンコール
50%approx. $93.75approx. $531.2585銭approx. $0.93AXIORY・FXGT・BigBossのマージンコール/Axi独自PFのロスカット
40%approx. $75.00approx. $550.0088銭approx. $0.93FXGT ECN ZERO口座のロスカット
20%approx. $37.50approx. $587.5094銭approx. $0.93最も多いロスカット水準
10%approx. $18.75approx. $606.2597銭approx. $0.93IS6FX プロゼロ口座
0%approx. $0.00approx. $625.00100銭(approx. $0.01)approx. $0.93FXGT OPTIMUS口座・HFMの1タイプ

※必要証拠金はポジション時のレートで固定されるものとして計算しています。必要証拠金を現在レートで再計算する業者では、値動きにつれて必要証拠金も変わるため、執行価格は上の数値から多少ずれます。また複数ポジションを持っている場合は、必要証拠金も含み損益も合算で判定されます。

レバレッジが高いほど、ロスカットまでの距離は「長くなる」

直感に反しますが、同じロット数・同じ入金額なら、レバレッジが高いほどロスカットまで余裕が生まれます。レバレッジは必要証拠金を決める数字なので、高いほど拘束される金額が小さくなり、そのぶん含み損に回せる資金が増えるためです。

レバレッジ必要証拠金20%までに耐えられる含み損逆行できる幅
200倍approx. $468.75approx. $531.2585銭
500倍approx. $187.50approx. $587.5094銭
1,000倍approx. $93.75approx. $606.2597銭

ただし伸び幅は急速に小さくなります。200倍から500倍へ上げると85銭から94銭で9銭広がりますが、500倍から1,000倍では94銭から97銭で3銭しか変わりません。レバレッジを上げることで得られる余裕には上限があると考えてください。

そしてこれはロット数を変えなかった場合の話です。高いレバレッジは「同じ資金でより大きなロットを建てられる」という意味でもあり、実際にロットを増やせば必要証拠金が跳ね上がって逆に距離は縮みます。危険なのはレバレッジの数字そのものではなく、ロット数です。業者ごとのレバレッジ上限や残高による制限は海外FXのレバレッジ比較で確認できます。

「ロスカット水準で約定する」とは限らない|規約は何を約束しているのか

ロスカット水準を「そこで決済してもらえる価格」だと理解していると、急変時に必ず裏切られます。各社の規約が定めているのは、水準に達したときに業者が決済「できる」権利であって、どの価格で決済するかの約束ではありません。ここでは、そのことが実際にどう書かれているのかを条文で確認します。

① 規約が定めているのは「強制決済できる権利」

Exnessの利用規約は、Stop Out水準に達した場合について次のように定めています。

2.5 Stop Out (a) The Company has the right to forcibly close the Client's positions if the Stop Out level of margin is reached...

出典:Exness General Business Terms(Version: 12 August 2025 / 021・原文は英語。2026年9月16日確認)

なおStop Outはロスカットの英語表記です。注目したいのは「has the right to(権利を有する)」であって「will close at that price(その価格で決済する)」ではありません。業者が負っているのは執行を試みる義務であり、結果の価格を保証する義務ではない——これが海外FXでも国内FXでも共通の構造です。

② 警告を届けることも、猶予を与えることも義務ではない

Axiは公式ヘルプで、証拠金の管理責任が業者ではなく顧客側にあることを明記しています。

必要とされる証拠金の要件をチェックし、潜在的な市場の逆行に対応するために十分な自由資本を維持するのはAxiではなく、クライアントの責任です。

出典:Axi 公式ヘルプ「マージンコールとは何ですか?」(2026年9月16日確認)

同じヘルプには、マージンコールの受信も、対処するための時間も保証しないと書かれています。「通知が来なかったから対応できなかった」は、規約上は成り立たない主張だということです。

③ マイナス残高が起こりうることを業者自身が書いている

ゼロカットを案内しているページでも、マイナス残高が発生しうる事実は隠されていません。TitanFXの説明は次のとおりです。

通常、証拠金維持率が90%を下回った時点でマージンコール、20%で強制ロスカットが発動し、口座にマイナスが生じないシステムになっておりますが、急激な相場の変動により口座残高がマイナスとなる場合がございます。

出典:TitanFX 公式ヘルプ「ゼロカット制度について」(2026年9月16日確認)

「マイナスが生じないシステム」と「マイナスとなる場合がございます」が同じ文のなかに並んでいます。設計としては生じない、しかし現実には生じうる——ここが本記事でもっとも押さえてほしい部分です。なお補填のタイミングと、乱用と判断された場合の扱いは業者ごとに条文が違います。各社の条文は海外FXの追証なし・ゼロカットで比較しています。

④ 決済される順番と範囲も、業者が決める

複数のポジションを持っているとき、どれが切られるかは選べません。方式は大きく2つに分かれます。

方式該当する業者と原文起きること
損失の大きいポジションから順に決済AXIORY「証拠金維持率20%以下で、損失の大きいポジションから順に、ロスカット(強制決済)が発動します」(MT4/MT5。cTraderは維持率20%を保つよう部分決済する「スマートストップアウト」)/Axi「当社のシステムは、必要なレベルを上回るよう、最も損失の大きいポジションを決済します」/Exnessも規約2.5条(b)で、強制決済の順番は含み損が最大のポジションからと定めている水準が回復した時点で決済は止まる。いちばん戻る余地があったポジションから確定させられる
全ポジションを一括で決済DMM FX「証拠金維持率が50%以下になるとロスカットルールが発動し、保有しているすべてのポジションが強制決済されます」(国内)利益が乗っているポジションも同時に閉じられる

出典はAXIORYが公式「ゼロカットとロスカット」、Axiが公式ヘルプ、DMM FXが公式「ロスカットとは?」です(いずれも2026年9月16日確認)。自分の業者がどちらの方式かは、複数ポジションを持つなら必ず確認しておく価値があります。順番を業者に委ねたくないなら、自分で部分決済するしかありません。

⑤ 水準そのものも、業者が変更できる

そしてロスカット水準そのものも、固定された約束ではありません。Exnessの利用規約は、必要証拠金やStop Out水準を会社の判断で変更し、そのうえでポジションを強制決済できると定めています。

Increase the Stop Out level or change the required Margin Level of a Trading Account and forcibly close any Client's open positions...

出典:Exness Client Agreement(Version: 24 July 2026 / 038・原文は英語。2026年9月16日確認)

国内でも似た規定があります。外為どっとコムは、顧客がロスカットレベルを50%に下げていても、毎営業日の取引終了時刻直前1時間(ロスカット判定時間)に有効比率が100%を下回っていれば、設定に関わらず強制執行するとしています。これは個人向けFXの証拠金規制(4%)に対応するためだと同社が説明しているものです。「自分で水準を下げたから大丈夫」は成り立ちません。

ここまでは規約がどう書かれているかの話でした。では実際に、どういう場面で水準どおりに止まらないのか。次はその場面を見ていきます。

ロスカットが間に合わない場面|窓・流動性・判定の間隔

ロスカットが水準どおりに働かないのは、業者の不具合ではなく仕組み上そうなる場面が決まっているからです。ここからは規約の話ではなく、相場の側の話です。起きるのは主に3つの状況で、いずれも「価格が連続していない」か「判定が連続していない」かのどちらかに整理できます。

① 週明けの窓|市場が閉じている間は何も作動しない

土日は取引が止まるため、損切り注文もロスカットも作動しません。その間に材料が出ると、月曜のオープンは金曜の終値から離れた価格から始まります。この「窓」の分は、どんな水準を設定していても飛び越えられます。外為どっとコムは公式サイトで、この場面を数値例つきで説明しています。

月曜オープン時の相場の急変動により、ロスカットレベルを大幅に下回りロスカットが執行されてしまった際に、お客様の口座に不足金が発生する可能性があります。その場合、お客様には不足金発生日の翌々営業日の午後3時までに当該不足金額を…入金していただく必要があります。

出典:外為どっとコム 公式「ロスカットルール」(2026年9月16日確認)

同ページが挙げている例は、トルコリラ円を6万通貨(60Lot)保有し、資産合計approx. $625.00・有効比率238%という状態からのものです。数字だけ見れば余裕のある水準ですが、週末の窓ひとつでapprox. $759.00の損失が発生し、approx. $134.00の不足金になったと説明されています。維持率に余裕があることは、窓に対する備えにはならないということです。

外為どっとコムの公式例
保有トルコリラ円 6万通貨(60Lot)・買い
資産合計approx. $625.00
窓が開く前の有効比率
(=同社での証拠金維持率の呼称)
238%(ロスカット水準を大きく上回る)
発生した損失approx. $759.00
結果approx. $134.00の不足金(翌々営業日15時までに入金が必要)

海外FXであれば、この不足金にあたる部分はゼロカットで補填される可能性があります。ただしゼロカットは業者の規約に基づく制度で、乱用と判断されれば適用されません。詳しくは海外FXの追証なし・ゼロカットで条文を比較しています。

② 流動性が消えると、決済注文そのものが約定しない

ロスカットは「強制決済の注文を出す」処理です。注文を出しても買い手や売り手がいなければ約定しません。みんなのFXは公式サイトでこの点をはっきり書いています。

FX口座の証拠金維持率が100%以下になった場合にロスカットは執行されますが、証拠金維持率が100%となる価格での約定や損失額を保証するものではないということです。流動性の低下などにより、ロスカットのための決済注文が約定せずにさらに損失が拡大してしまうリスクがあり、預託された証拠金を上回る損失が発生する可能性もあります。

出典:みんなのFX 公式「ロスカットについて」(2026年9月16日確認)

流動性が落ちるのは、重要指標の発表直後・主要市場の休場日・年末年始・日本時間の早朝などです。スプレッドが平時の数倍に開く時間帯は、同じ値動きでも含み損の増え方が速くなるため、スプレッドの拡大それ自体が維持率を押し下げます。

③ 判定は連続ではない|評価のタイミングに間隔がある

証拠金維持率の判定は、常時リアルタイムで行われているとは限りません。楽天証券は公式サイトでこう説明しています。

ロスカットの判断となる純資産の評価は一定間隔で行っているため、リアルタイムで時価評価する場合に比べ、ロスカットが執行されるまでにタイムラグが生じ、取引レートが急激に変動したときなどは…

出典:楽天証券 公式「ロスカット」(2026年9月16日確認)

判定の間隔と、注文が市場に届いて約定するまでの時間、その両方のあいだに価格は動き続けます。「20%を割った瞬間の価格」で決済されるわけではないのはこのためです。

これら3つはいずれも、ポジションを小さくすること以外に打つ手がない場面です。対処の具体的な手順はロスカットを避ける実務にまとめました。

国内FXとの違い|水準は高いのに、リスクの形が違う

ロスカットの国内海外での違いは、水準の数字よりも制度の形にあります。「国内FXはロスカット水準が高いから安全」と言われることがありますが、正確ではありません。国内は水準が高い代わりに追証(不足金の支払い義務)があり、海外は水準が低い代わりにゼロカットがあります。守られ方の形が違うだけで、どちらかが一方的に安全というわけではありません。

比較項目国内FX海外FX
ロスカット水準50〜100%(みんなのFX 100%、外為どっとコム 初期設定100%、GMOクリック証券・DMM FX 50%)0〜50%(20%が最多。口座タイプで0〜40%と割れる業者もある)
ロスカットまでの猶予短い。維持率100%で執行される業者では、必要証拠金を割った時点で決済が始まる長い。維持率20%まで持てるぶん、同じ入金額でも値動きに耐えられる幅が広い
マイナス残高追証として支払い義務が残る(入金額を超えた損失を請求される)ゼロカットで業者が補填(ただし規約の乱用判定で不適用になる場合がある)
事前の警告アラート・追証通知の制度がある(GMOクリック証券100%、DMM FX 70%)マージンコールがあるが水準は20〜100%とばらばらで、届く保証もない

国内5社のロスカット水準(2026年9月16日確認)

国内5社は50〜100%で、うち2社は水準を自分で変更できます。海外FXのように口座タイプで分かれるのではなく、顧客が設定する形になっているのが国内の特徴です。

業者ロスカット水準事前の警告出典
GMOクリック証券証拠金維持率50%(時価評価総額が取引金額の2%を下回った場合)ロスカットアラート100%(取引金額の4%)公式「取引ルール」
DMM FX証拠金維持率50%以下で全ポジション一括強制決済70%でアラートメール(1営業日1回)公式「ロスカットとは?」
みんなのFX証拠金維持率100%以下・常時判定・全ポジション成行決済記載なし(ロスカット手数料は無料)公式「ロスカットについて」
外為どっとコムロスカットレベルを100%〜50%の間で10%刻みに設定でき、初期設定は100%。加えて毎営業日の取引終了時刻直前1時間(ロスカット判定時間)は、設定に関わらず有効比率100%未満でロスカットを執行有効比率200%でアラートメール(1営業日1回)公式「ロスカット」
楽天証券コース選択制。スタンダード25倍コースは50〜95%を5%刻みで任意設定(初期値50%)、レバレッジ10倍コースは40〜95%、5倍・2倍・1倍コースは20〜95%追証は維持率100%未満(スタンダード25倍コースと法人のみ・翌18時まで)公式「ロスカット」

国内でもロスカット水準を自分で選べる業者があります。楽天証券は口座開設時に「スタンダード25倍コース・ロスカット水準50%」が設定されており、この水準を50〜95%の範囲で変更できます。水準を上げれば早く止まりますが、そのぶん一時的な逆行で決済されやすくなります。

国内でも「水準どおりに止まる」わけではない

水準が高いほど安全に見えますが、判定のタイミングそのものに遅れがあり、週明けの窓は水準ごと飛び越えます。楽天証券は純資産の評価を一定間隔で行うためタイムラグが生じると公式に説明し、外為どっとコムは有効比率238%の状態から週末の窓で不足金が発生した例を公開しています。詳しくはロスカットが間に合わない場面で扱いました。

つまり「水準が高いこと」と「その水準で止まること」は別の話で、これは国内でも海外でも変わりません。国内FXで維持率100%の業者を選んでも、急変時には100%を大きく割った価格で決済され、さらに追証として不足金の請求が残ります。海外FXでマイナス残高が出た場合との違いはここです。海外FXの追証の扱いは海外FXの追証なし・ゼロカット、実際に残高がマイナスになる場面は海外FXで借金を負うケースで詳しく整理しています。なお本記事で扱うのはロスカットに関わる違いだけです。レバレッジ規制・信託保全・税金といった制度全般の違いは海外FXと国内FXの違いにまとめています。

ロスカットを避ける実務|水準を気にするより、ロット数を決める

ここまで見てきたとおり、ロスカット水準は業者が決めるもので、こちらが動かせるのはロット数・入金額・保有時間の3つだけです。水準の低い業者を選ぶことも有効ですが、効果としてはロット数を1段下げることのほうがはるかに大きいという関係にあります。

① 逆算の順番を逆にする(入れてから計算しない)

多くの場合、ポジションを建ててから「維持率が何%になった」と見ています。順番を逆にして、「1回の取引で失ってよい金額」を先に決め、そこからロット数を求めると、ロスカットの心配自体がほとんど消えます。

  1. 許容損失額を決める(例:入金approx. $625.00のうち1回approx. $125.00まで)
  2. 損切り幅を決める(例:50銭)
  3. ロット数=許容損失額 ÷(損切り幅 × 1ロットの1銭あたりの損益)=approx. $125.00 ÷(50銭 × approx. $6.25)=0.4ロット(40,000通貨)

※1ロット(10万通貨)は1銭あたりapprox. $6.25、1万通貨(0.1ロット)ならapprox. $0.63です。検算すると、0.4ロット=40,000通貨が50銭逆行したときの損失はapprox. $0.00×40,000通貨=approx. $125.00で、決めた許容損失額と一致します。この手順で建てたポジションは、損切りがロスカットより手前に来るため、そもそも強制決済まで到達しません。ロスカットは「損切りを置かなかったとき」に初めて出番が来る仕組みです。

② 自分で部分決済する(業者に選ばせない)

維持率が下がってきたとき、選択肢は「入金する」「ポジションを減らす」の2つです。減らすなら自分で選ぶほうが有利です。AXIORYとAxiは損失の大きいポジションから順に決済するため、放置すると「いちばん含み損が大きい=いちばん戻る可能性があったポジション」から先に確定させられます。DMM FXのように全ポジション一括で切る業者では、利益が乗っているポジションまで同時に閉じられます。

自分で決済する場合は、必要証拠金の大きいポジション(=ロットの大きいもの)を閉じると維持率の回復幅が大きくなります。分母である必要証拠金が直接減るためです。

③ 追加入金は「回復量が小さい」ことを知っておく

入金は分子(有効証拠金)を増やすだけなので、必要証拠金が大きいほど効きが悪くなります。先ほどの例(必要証拠金approx. $187.50)で維持率を20%から100%に戻すには、有効証拠金をapprox. $37.50からapprox. $187.50へ、つまりapprox. $150.00の入金が要ります。必要証拠金がapprox. $937.50の状態なら、同じ80ポイントの回復にapprox. $750.00が必要です。急変の最中に間に合う金額ではないことが多く、入金は予防策であって対処法ではありません。

④ ボーナスを証拠金として当てにしない

ボーナスが有効証拠金に算入されるのはクッション機能つきの場合だけです。算入されない口座では、ボーナス残高がいくらあってもロスカットまでの距離はapprox. $0.01も伸びません。また算入される場合でも、口座間で資金を移動するとボーナスは按分して減るか消滅します。移動の直後に維持率が下がる事故が起きるのはこのためです。

⑤ 週をまたぐときはロットを落とす

前述の週明けの窓で見たとおり、窓が開くのは市場が閉じている時間に情報が動いたときです。土日は損切りもロスカットも作動しないため、金曜の終値で建っているポジションは月曜まで無防備になります。週をまたぐ必要がないなら金曜に閉じる、持ち越すならロットを平時より小さくする、のどちらかを習慣にしてください。

なお、旧来「ロスカット対策」として短期売買を挙げる説明がありますが、保有時間を短くすることとロスカットを避けることは別の話です。短期売買はロット数が大きくなりやすく、むしろ維持率は下がりやすくなります。さらに業者によっては取引手法そのものに規約上の制限があります。どの業者がどこまで認めているかは海外FXのスキャルピングで各社の規約を比較しています。

海外FXのロスカットに関するよくある質問

海外FXのロスカット水準は何%が一般的ですか?

20%がもっとも多く、全体では0〜50%に分布します。今回確認した10社のうち、単一の水準として20%を掲げているのはXMTrading・TitanFX・BigBoss・ThreeTrader・AXIORYです。加えてHFM・FXGT・IS6FX・Axiも、主要な口座タイプは20%でした。ただし同じ業者でも口座タイプで変わります。FXGTはOPTIMUS口座が0%、ECN ZERO口座が40%、その他が20%。AxiはMT4/MT5が20%で独自プラットフォームは50%。IS6FXはプロゼロ口座が10%でゼロ口座は50%、AXIORYはゼロ口座が0%です。自分が使っている口座タイプの数値を確認してください。

証拠金維持率はどう計算しますか?

有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100です。有効証拠金は「残高+含み損益」で、クッション機能つきのボーナスがあればそれも含みます。残高で計算すると実際より高い数字が出るので注意してください。なお国内業者は式が異なる場合があり、DMM FXは「(純資産額-注文証拠金)÷ポジション必要証拠金×100」と、未約定注文に拘束されている分を差し引いています。

自分がロスカットされる価格を知る方法はありますか?

逆算できます。①必要証拠金を出す(レート×通貨量÷レバレッジ)②ロスカット水準を掛けて、必要な有効証拠金を出す ③入金額との差が耐えられる含み損 ④1銭あたりの損益で割る、の4手順です。1ドルapprox. $0.94・1ロット・レバレッジ500倍・入金approx. $625.00なら、必要証拠金approx. $187.50、水準20%でapprox. $37.50、耐えられる含み損approx. $587.50、1ロットは1銭でapprox. $6.25動くので94銭。つまりapprox. $0.93が目安になります。

マージンコールは必ず届きますか?

届く保証はありません。Axiは公式ヘルプで「Axiはマージンコールが受信されることや、資金を追加して損失を回避するための十分な時間があることを保証することは致しません」と明言しており、証拠金の管理は顧客の責任だとしています。水準も業者によって20%から100%までばらつくため(Axi 100%/TitanFX 90%/FXGTのECN ZERO口座 70%/ThreeTrader 80%/AXIORY・FXGT・BigBoss 50%/AXIORYのゼロ口座 30%)、通知を資金管理の前提にしないでください。

ロスカット率(ロスカット水準)は低い業者と高い業者、どちらがおすすめですか?

一長一短で、どちらか一方がおすすめとは言えません。ロスカット率が低い(20%など)ほど、同じ入金額で耐えられる値動きの幅は広くなります。先ほどの例では水準100%なら70銭、20%なら94銭まで耐えられました。一方で水準が低いほど、決済が始まる時点で残っている資金が少なく、急変時にマイナス残高へ落ちやすくなります。海外FXではその部分をゼロカットが受け止める設計になっています。

ロスカットされたのに残高がマイナスになるのはなぜですか?

ロスカットは「その水準の価格で約定すること」を保証していないからです。週末の窓では市場が閉じている間に価格が飛び、損切りもロスカットも作動しません。流動性が落ちた場面では決済注文自体が約定しないことがあります。判定にも一定の間隔があります。DMM FXも公式に、相場の状況によっては証拠金維持率50%を大きく下回る水準でロスカットが執行される場合があると明記しています。規約が何を約束しているかは「ロスカット水準で約定する」とは限らない、具体的な場面はロスカットが間に合わない場面で詳しく扱っています。マイナス残高が実際に支払い義務として残るのかは海外FXで借金を負うケースで整理しています。

国内FXと海外FXでは、どちらのロスカットが安全ですか?

守られ方の形が違うだけで、どちらかが一方的に安全ということはありません。国内は水準が高く(50〜100%)早く止まりますが、マイナスが出れば追証として支払い義務が残ります。海外は水準が低く(0〜50%)耐えられる幅が広い代わりに、その分マイナスへ届きやすく、そこをゼロカットが補填します。国内でも水準どおりに止まるわけではなく、外為どっとコムは有効比率238%から週末の窓でapprox. $134.00の不足金が出た例を公開しています。

Exnessのロスカット水準は何%ですか?

2026年9月16日時点で、日本の回線からは公式に確認できませんでした。公式サイトの取引条件ページも公式ヘルプもログインを求められ、アーカイブにも保存がありません。利用規約は「Margin Level = (Equity / Necessary Margin) x 100%」と計算式を定義し、Stop Out水準に達した場合に強制決済できるとしていますが、口座タイプごとのStop Out水準(%)は規約に書かれていません。さらに同規約には、会社の判断でStop Out水準を引き上げられるという条項があります。利用する場合は、口座開設後に会員ページで自分の口座タイプの数値を確認してください。

まとめ|水準を覚えるより、自分のポジションで何円かを出しておく

10社の公式情報を確認して分かったのは、ロスカット水準は業者ごとにも口座タイプごとにも違い、しかもその水準で止まる保証はないということでした。だからこそ、水準の数字を覚えることより、自分が持っているポジションで「何円まで動いたら切られるのか」を先に出しておくほうが実際の役に立ちます。

読み終えたらこの4つをやる

  • 自分の口座タイプのロスカット水準を、会員ページで確認する。業者名ではなく口座タイプで決まる。同じ業者でも0%から50%まで分かれる
  • その水準で、自分のポジションが何円で決済されるかを逆算する。必要証拠金を出し、水準を掛け、入金額との差を1銭あたりの損益で割る。ドル円1ロット・500倍・入金approx. $625.00ならapprox. $0.93
  • 逆算した価格より手前に、損切り注文を置く。ロスカットは「その価格で約定する」保証がないので、自分で止めるほうが確実
  • 週をまたぐならロットを落とす。土日は損切りもロスカットも作動せず、窓は水準ごと飛び越える

最後にもう一度だけ。ロスカット水準の差は「耐えられる幅が数十銭変わる」程度の話で、ロット数を1段下げることの効果のほうがはるかに大きいです。業者選びで水準を見るのは正しいのですが、それは資金管理の代わりにはなりません。

なお、同じ業者・同じ取引でも、キャッシュバックを受け取れば実質的な取引コストが下がり、そのぶん証拠金は減りにくくなります。ただし対象になるのは指定のリンクから開設した口座だけで、すでに持っている口座を後から登録することはできません。

取引コストを下げて証拠金を減りにくくする、キャッシュバック対象の開設手順を確認

マネチャ編集部

この記事を書いた人

マネチャ編集部

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