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海外FX 損失 確定申告

海外FXの損失は確定申告が必要?損益通算のやり方と申告書の書き方を解説

/ / 著者: マネチャ編集部

海外FXが年間トータルで損失だけの場合、確定申告の義務はありません。ただし、仮想通貨やアフィリエイトなど他の雑所得の利益がある場合は、損失を申告して損益通算した方が税金を抑えられます

本記事では、海外FXで損失が出た年の税金の仕組みと損益通算のやり方、確定申告書の書き方までを、2025年の税制改正(基礎控除58万円)に対応した最新ルールで解説します。

結論|海外FXの損失と確定申告の要点

  • 損失だけの年は申告不要:課税所得が発生しないため義務はない。損失の翌年への繰越も不可
  • 他の雑所得があるなら申告がお得:海外FXの損失と仮想通貨などの利益を損益通算できる(国内FXとは不可)
  • 申告書類は「確定申告書」第一表・第二表:海外FXは雑所得(その他)欄に記載。先物取引の計算明細書は使わない

税率・計算方法・申告手順の全体像は、税理士監修の「海外FXの税金はいくらから?税率・計算方法と確定申告のやり方」で詳しく解説しています。

※本記事は、MoneyCharger編集部がコンテンツ制作ポリシーに基づいて作成・更新しています。税率・控除などの税制情報は国税庁の公表資料で確認し、海外FX業者の利用に関する注意点は金融庁の公開情報もあわせて確認したうえで掲載しています。税制は改正されることがあり、税務上の取扱いは個々の状況により異なるため、申告前に税務署・税理士等にご確認ください。

海外FXの税金(納税)制度と仕組みについて

海外FXの損失と税金の仕組みの見出しバナー

海外FXの利益は雑所得扱いされ、給与所得などほかの課税所得と合算して税金を計算する総合課税になります。まず、損失が出た年に押さえておくべき税金の仕組みから解説します。

海外FXの損失分のみは申告義務がない

年間を通して海外FXで損失だけが発生した場合、損失分を確定申告する義務はありません。所得税は課税所得をもとに計算するため、損失のみの年は所得税が発生せず、申告の必要がないからです。

海外FXで損失が出た年の確定申告フロー(損失のみなら申告不要・他の雑所得があれば損益通算で申告がお得)の図解

利益が出ている雑所得があれば損失も確定申告した方が良い

海外FX以外に雑所得の利益がある場合は、海外FXの損失もあわせて確定申告しましょう。同じ年の利益と損失を相殺(損益通算)することで課税所得が減り、納める所得税を抑えられるからです。

損益通算の例
海外FXの損失が30万円、仮想通貨の利益が100万円
→ 相殺した残り70万円の課税所得に対して所得税を計算

ただし国内FX業者との損益通算はできない

海外FXと国内FXは所得の区分が異なるため、損益通算はできません。海外FXは「総合課税」、国内FXは「申告分離課税」に区分されており、所得税の計算は区分ごとに行われるからです。

海外FX国内FX
課税区分総合課税申告分離課税
税率5%〜45%20.315%
損失繰越不可可能(3年間)
損益通算雑所得同士で可能先物取引等の中で可能

たとえば海外FXの損失が30万円、国内FXの利益が100万円の場合でも相殺はできず、国内FXの利益100万円に対して税金が計算されます。

損失を繰り越せないことにも注意しよう

海外FXで発生した損失は、翌年以降に繰り越すことができません。損益通算できるのは同じ年の中だけです。

海外FXで損失が発生した場合
1年目:30万円の損失 2年目:100万円の利益
損失を繰り越せないため、2年目は100万円に対して所得税を計算します。
国内FXで損失が発生した場合
1年目:30万円の損失 2年目:100万円の利益
損失を3年間繰り越せるため、2年目は100万円から30万円を控除した70万円に対して所得税を計算します。

なお、法人口座で取引する場合は損失の繰越が可能になります。利益規模が大きい方は「海外FXの法人化のタイミングとやり方」も参考にしてください。

確定申告が必要なのは所得が給与所得者で20万円、非給与所得者で58万円を超えたとき

海外FXで得た利益が一定額を超えると、確定申告が必要になります。ラインは以下の通りです。

給与所得者(会社員・アルバイトなど)給与以外の年間所得が20万円を超えた場合
非給与所得者(個人事業主・主婦・学生など)海外FXを含む年間の合計所得が58万円を超えた場合(2025年分以降の基礎控除額)
※2025年の税制改正で非給与所得者のラインは48万円→58万円に引き上げ。2025・2026年分は所得により基礎控除が最大95万円まで上乗せされる特例あり(出典:国税庁|令和7年度税制改正

確定申告が必要かの判定には、海外FX以外の雑所得(仮想通貨・アフィリエイトなど)も含めます。ほかに所得がある方は合算して確認しましょう。

給与所得が少ないケースは確定申告が不要なことも

アルバイトやパートなど年間の給与収入が少ない方は、海外FXで利益が出ても確定申告が不要なケースがあります。2025年の税制改正で給与所得控除の最低保障が65万円に、基礎控除が最大95万円に引き上げられたため、非課税の範囲は従来より広がっています

アルバイト収入60万円の例(2025年分以降)
給与収入60万円 − 給与所得控除65万円 = 給与所得0円
海外FXの利益が基礎控除95万円(合計所得132万円以下の場合)の範囲内なら課税所得0円
→ 確定申告は不要

また、年金受給者には「確定申告不要制度」があります。公的年金等の収入合計が400万円以下(全部が源泉徴収の対象)で、年金以外の所得が20万円以下であれば、その年の確定申告は不要です。

節税対策!経費を申告すれば税金が安くなる

海外FXでは、利益を得るためにかかった費用を経費として利益から差し引けます。経費を漏らさず計上するほど課税所得が減り、所得税を抑えられます。経費の対象になる主な例は以下の通りです。

  • 取引に使用するパソコン・スマホの購入費用(取引に使った割合分)
  • 通信費・自動売買のVPS契約費用
  • FX関連の書籍代・セミナー参加費(交通費・宿泊費含む)
  • 取引にかかる手数料・デスクや椅子などの備品代

私的に使う消耗品など、海外FXにつながらない費用は経費になりません。実際に経費として認められるかは管轄の税務署が判断するため、問い合わせに正当な理由を答えられない費用は外しましょう。詳しくは「海外FXで経費で落とせるもの一覧」で解説しています。

配偶者控除など各種所得控除を使うのもおすすめ

所得税を抑える方法として、各種所得控除の活用も有効です。主な控除の要件は2025年の税制改正で次のように変わっています。

配偶者控除配偶者の合計所得が58万円以下(給与収入のみなら123万円以下)なら、所得から最大38万円を控除できる
配偶者特別控除配偶者の合計所得が58万円超〜133万円以下であれば、所得額に応じて一定額の控除が受けられる
基礎控除58万円(2025・2026年分は所得により最大95万円)
2025年の税制改正後の金額(出典:国税庁|令和7年度税制改正

このほか、医療費控除・社会保険料控除・生命保険料控除・ふるさと納税(寄附金控除)なども課税所得から差し引けます。※青色申告特別控除(最大65万円)は事業所得等が対象で、海外FXの利益(雑所得)自体には適用できない点に注意してください。

節税策の全体像は「海外FXの節税対策7選」で詳しく解説しています。

海外FXの利益や損失の確定申告|必要書類や書き方とは

海外FXの損失の確定申告のやり方の見出しバナー

ここからは、海外FXの利益・損失を確定申告する手続きと書類の書き方を解説します。

確定申告は原則2月16日から3月15日におこなう

海外FXの確定申告は、原則翌年の2月16日〜3月15日の間に行い、所得税を納付します。提出方法は次の3種類です。

  • e-Taxで申告する(マイナンバーカードがあればスマホで完結)
  • 郵便や信書便で税務署に郵送する
  • 税務署に持参し、提出する

必要な書類は「確定申告書」第一表・第二表+添付書類

海外FXの確定申告に必要な書類は以下の通りです。なお、従来の「確定申告書A・B」の区分は2023年提出分から廃止され、「確定申告書」に一本化されています。

  • 確定申告書(第一表・第二表):収入・所得・控除・税額を記載する本体
  • 本人確認書類:マイナンバーカード等
  • 源泉徴収票(給与所得がある方):記載内容を転記に使用(添付は不要)
  • 年間取引報告書:MT4/MT5から出力。添付は不要だが計算根拠として保管する
  • 経費の領収書・各種控除証明書:添付不要のものも5年間の保管義務あり

よくある間違い:「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」は、申告分離課税(国内FX・先物取引など)専用の書類です。総合課税の海外FXでは使いません。誤って使うと課税区分を取り違えた申告になるため注意してください。

海外FXの損益は「雑所得(その他)」欄に記載する

海外FXの損益は、確定申告書の「雑所得(その他)」欄に記載します。書き方のポイントは以下の通りです。

第二表「所得の内訳」海外FX業者ごとに、業者名(所得の生ずる場所)と収入金額を記載。給与所得は源泉徴収票の内容を転記
第一表「雑(その他)」欄海外FXの収入金額と、経費を差し引いた所得金額を記載。複数の海外FX業者や他の雑所得がある場合は通算後の金額
第二表「住民税に関する事項」副業を会社に知られたくない場合は「自分で納付(普通徴収)」を選択

損失の年に他の雑所得と損益通算する場合は、通算後の金額を雑所得として記載します。なお、雑所得は他の所得区分(給与所得など)とは通算できないため、雑所得全体がマイナスになる場合は0円として扱われます。

迷ったら「確定申告書等作成コーナー」が確実

様式の記載箇所を自分で探すより、国税庁の確定申告書等作成コーナーを使えば、画面の案内に沿って入力するだけで正しい欄に自動反映されます。画面付きの入力手順は「海外FXの税金ガイド」の確定申告セクションで解説しているので、あわせてご覧ください。

海外FXの損失と確定申告に関するQ&A

海外FXの損失のよくある質問の見出しバナー

海外FXの損失と確定申告に関してよくある質問5つに回答します。

Q.海外FXの税金が発生するタイミングって?

ポジションを決済して確定した損益の合計が課税対象です。未決済の含み益・含み損は課税対象になりません。スワップポイントは、決済して口座に反映されたときに課税対象となります。

なお、確定申告が必要になるのは、給与所得者は給与以外の年間所得が20万円超、非給与所得者は年間の合計所得が58万円超(2025年分以降)の場合です。

Q.海外FXの収入が会社に知られるのはどんなとき?

主な理由は「住民税が本業の所得に対して不自然に高くなる」「同僚に話が伝わる」の2つです。確定申告の際に住民税の徴収方法を「自分で納付(普通徴収)」にすれば、会社に住民税の変動を知られるリスクを減らせます。ただし対応していない自治体もあるため、申告前に市役所へ確認しておきましょう。

Q.海外FXと国内FXはどちらの税金が高い?

限界税率でみると課税所得330万円超から海外FX(総合課税)の税率が国内FXの20.315%を上回ります。海外FXの所得のみの場合、納税額ベースの分岐点は約480万円です。(2025年分以降・基礎控除58万円〈住民税43万円〉のみ適用・復興特別所得税込みの試算)

年間所得海外FX(所得税+住民税10%)国内FX(所得税+住民税5%)
150万円約154,000円約194,400円
330万円約465,200円約560,100円
500万円約923,100円約905,400円
900万円約2,184,900円約1,718,000円
1,800万円約6,058,100円約3,546,400円
引用:国税庁|所得税の税率をもとに試算

詳しい比較は「海外FXと国内FXの違い」をご覧ください。

Q.税金に抜け道はある?

ありません。日本の税務署は国外送金等調書やCRS(共通報告基準)によって海外で発生した所得を把握できます。無申告が発覚すると無申告加算税15〜20%、所得隠しなど重大な過失には重加算税35〜40%が課されます。合法的に税負担を抑える方法は「海外FXの節税対策7選」をご覧ください。

Q.ドル建て口座の確定申告の方法は?

ドル建て口座で利益が出た場合は、円換算して確定申告する必要があります。原則として取引日ごとの仲値(TTM:電信売相場と電信買相場の中間レート)で換算します(国税庁|外貨建取引の換算)。

取引日ごとの換算は個人にはかなりの手間がかかるため、ドル建てに慣れていない方は円建て口座の利用がおすすめです。不明点は税理士など専門家に相談しましょう。

まとめ:損失だけなら申告不要。ただし損益通算できる年は申告がお得

海外FXで損失が出た年の確定申告について、最後に要点をおさらいします。

  • 海外FXの損失分のみの年は申告義務がない(損失の翌年繰越も不可)
  • 他の雑所得(仮想通貨・アフィリエイト等)の利益があれば、損益通算のために申告した方が得
  • 国内FX(申告分離課税)とは損益通算できない
  • 申告が必要なライン:給与所得者は年20万円超・非給与所得者は年58万円超(2025年分以降)
  • 申告書類は「確定申告書」第一表・第二表。海外FXは雑所得(その他)欄に記載し、先物取引の計算明細書は使わない

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マネチャ編集部

この記事を書いた人

マネチャ編集部

マネチャ編集部は、累計200億円以上のキャッシュバック支払い実績を持つ Money Charger の公式編集部です。25社以上の海外FX業者との直接提携を通じて得た一次情報をもとに、ユーザーの取引コスト削減に役立つ情報を発信しています。

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